取組事例_愛媛県海外販路開拓企業連携体
「愛媛フェア」「四国フェア」で愛媛の魅力を世界に提案!
「愛媛県海外販路開拓企業連携体」は愛媛県内で輸出に積極的な食品メーカーで構成された加工食品クラスターです。
北米などで実施される「愛媛フェア」「四国フェア」に参加して、自社商品と愛媛の食文化を紹介することで輸出拡大を目指しています。
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米国ワシントン州で開催された「愛媛フェア」の様子 |
取組概要
- 愛媛県内の食品企業でコンソーシアムを立ち上げ、愛媛県が設置する「えひめサポーターズクラブ」の会員企業の販路も活用しつつ、愛媛県産商品などのフェアを実施しています。
- 令和6年度からはフェアに合わせて現地商談会なども実施する予定としています。愛媛県の貿易アドバイザーのネットワークも活用し、現地外食店やサプライヤーと商談を行い、販路拡大を目指します。
- 国内外でフィッシュガールとして活動している宇和島水産高等学校が連携体に加盟しました。現地バイヤーの要望に応え、フェアでは高校生(フィッシュガール)がマグロの解体ショーを実施し、集客効果もあり売上拡大につながっています。
メンバー企業等
![]() 株式会社 ウィルビー (水産加工品:だしパック) |
有限会社 宇和島屋 (水産加工品:じゃこ天) |
![]() 愛媛県立宇和島水産高等学校 (水産加工品:缶詰) |
![]() 遠赤青汁 株式会社 (農産加工品:青汁、陽光桜茶) |
![]() 義農味噌 株式会社 (農産加工品:味噌等) |
株式会社 四国シキシマパン (農産加工品・ロングライフブレッド) |
有限会社 進藤重晴商店 (菓子:四国産柑橘のピール) |
株式会社 ジンノ (水産加工品:珍味) |
![]() 株式会社 世起 (菓子:もち菓子) |
![]() 東陽製菓 株式会社 (菓子:あられ) |
![]() 伯方塩業 株式会社 (調味料:伯方の塩) |
株式会社 ハタダ (菓子:鳴門金時ポテト) |
![]() 株式会社 程野商店 (農産加工品:松山揚げ) |
![]() 株式会社 マエダ (農産加工品:餡子、片栗粉、パックご飯等) |
株式会社 山田屋 (農産加工品:しるこ、水ようかん) |
![]() 株式会社 予州興業 (水産加工品:塩サバ、サバカツ等) |
![]() 農業生産法人 株式会社 小林果園 (農産加工品:柑橘ジュース) |
愛媛県海外販路開拓企業連携体 今村会長へのインタビュー
愛媛県海外販路開拓連携体会長
(株式会社世起 代表取締役)今村 暢秀 さん
加工食品クラスター組成のきっかけ
- 人口減少などで国内の市場が縮小する中で、以前から自治体やJETROなどが企画する海外の展示会に出展するなど輸出に積極的な企業が集まり、加工食品クラスターを組成しました。
- 個社単位で交渉するよりもクラスターで交渉した方がボリュームメリットもあり成果につながりやすいです。現地スーパー等においても、多様な商品が陳列されることで購入量が増加するなどメリットがありますので、WinWinの関係を継続することになります。
加工食品クラスターの活動で感じるメリット
- 複数のメーカーが集まることで、米国現地スーパーの棚を「愛媛県」の多様な商品で埋め尽くすことができ、現地の消費者へのアピールになったと思います。 現地でのフェア開催時においても以前であれば、個社単位でPRスタッフを手配していましたが、加工食品クラスターで手配することで経費の節減にもなっています。
- 継続して出展することで固定の愛顧者も増えてきており、毎回フェアを楽しみに来られるお客様も居られます。試食をしたお客様からは美味しいとの声もあり、午前中に商品が売り切れになるなど好評を得ることができました。これらのフェア参加により愛媛県の食品の良さを知っていただくとともに、リピートオーダーにもつながるなど手ごたえを感じています。
加工食品クラスターで活動する上で工夫していること
- 個社単位で国内外の展示会に出展する時には、ブースに余裕があれば加盟企業の商品も展示して、相互関係を高めています。
- 北米カリフォルニア州でのフェアで渡航した時には、愛媛県貿易アドバイザーの人脈で現地バイヤーとの商談会を計画し、渡航する企業が増えるような企画も行いました。
加工食品クラスター組成を考えている事業者へのアドバイス
- 当クラスターは同業社ではなく、多種多様な食品企業の集団です。各企業の方向性をまとめるなど困難なことも多々ありますが、商品のバリエーションがあることはメリットが大きいです。
- 実務作業が大変ですので、その負担が特定の企業に集中するのでなく、各社の役割を明確にしておくことが大切です。
参考資料
愛媛県海外販路開拓企業連携体(愛媛県:菓子・調味料など複数品目)(農林水産省へリンク)(PDF:1,030KB)
お問合せ先
経営・事業支援部食品企業課
代表:086-224-4511(内線2691,2171)
ダイヤルイン:086-222-1358