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北海道農政事務所

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管内の堆肥センターを訪問して堆肥の生産状況をお聞きしています。

 みどりの食料システム法は、土づくり、化学肥料・化学農薬の使用削減の取組を一体的に行う事業活動を、「環境負荷低減事業活動」の一つとしており、土づくりで耕種農家等が施用する堆肥等の供給確保は、今後、重要になると思われます。旭川地域拠点では、管内の堆肥供給者の状況把握のため、令和4年8月29日に旭川近郊の東神楽町にある堆肥センター(東神楽堆肥生産利用組合)と近隣の錦織牧場を訪問し、意見交換を行いました。

 堆肥センターの担当者からは、「大規模酪農家2戸から通年でふん尿の提供を受け、年間およそ2,000立方メートルの堆肥を製造。堆肥は、施設園芸のハウス内散布やアスパラガス畑へ施用され、肥料効果よりも土壌改良の効果を狙った利用となっている。」、「堆肥の供給量の増加より、現在のように畜産農家と耕種農家が限られた区域で密接に連携して両者の未利用資源を有効活用していく仕組みに対して手厚い支援を要望したい。」とのお話を伺いました。

 錦織牧場の錦織佳孝代表からは、「現在の飼養頭数は搾乳牛90頭、和牛20頭。搾乳牛のふん尿からできる生堆肥は含水分90%程度で、堆肥センターへ搬出する際にトラックの荷台から水分が滴り落ちる等の課題があり、2019年に固液分離機を自費で導入。含水分は60%程度になり、地域環境への影響に配慮する措置を施すことができた。今後に向け、酪農家が施設の改修・増強に使える事業を紹介いただけるとありがたい。」とのご意見をいただきました。

 旭川地域拠点では、今後も堆肥センターを中心に、管内の堆肥供給者と意見交換を続けていきます。


撮影データ

◯撮影年月日:令和4年8月29日(月曜日)
◯撮影場所:東神楽町


もみ殻を粉砕する装置

【もみ殻を粉砕する装置】

粉砕されたもみ殻

【粉砕されたもみ殻】

堆肥ともみ殻を混ぜた堆肥

【堆肥ともみ殻を混ぜたものを数度切り返して熟成】

固液分離機で水分を分離

【固液分離機で水分を分離】

固液分離された牛ふん堆肥【固液分離された牛ふん堆肥】
牧場主と意見交換を行う森岡地方参事官

【牧場主と意見交換を行う森岡参事官】

お問合せ先

北海道農政事務所旭川地域拠点

代表:0166-30-9300
FAX番号:0166-30-9305