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近畿農政局

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わかやま布引だいこんが地理的表示(GI)に登録されました。

わかやま布引だいこん(和歌山県)

 令和3年5月31日(月曜日)、「わかやま布引だいこん(ワカヤマヌノヒキダイコン)、Wakayama Nunohiki Daikon」が地理的表示(GI)として登録されました。(登録番号108)
 和歌山県で2産品目で、近畿農政局管内では9産品目となります。 

 「わかやま布引だいこん」は、生産地である和歌山市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、毛見地区で生産される青首大根で、根部の上から下まで太さがそろいヒゲ根が少なく、毛穴が浅く肌のきめが細かい大根です。

わかやま布引だいこん
出荷箱に詰められたわかやま布引だいこん

 この特性は、生産地の砂質土壌で栽培することに加え、系統試験に基づく生産地に適した品種の選定と、は種日から算出した生育日数の管理による適期収穫の徹底によりもたらされています。
 市場関係者からも、「(1)砂地で栽培される産地は多いが、「わかやま布引だいこん」については、根部がまっすぐに長くボリュームがあり、青首の青い部分と白い部分のコントラストがよい。(2)大根の肌に張りと艶があり、鮮度感が高く、瑞々しく非常に柔らかい。(3)出荷は時期を通じ(秋冬だいこん及び春だいこんの出荷される11月から翌年5月までの期間)安定しており、適期収穫により葉の折れや変色が少なく品質も良い。」と評価され、高値での取引に繋がっています。 

 「わかやま布引だいこん」の生産地は、和歌浦湾に面し、地域の土壌は主にさらさらとした砂粒から構成される砂質土壌であります 。


 布引地区のわかやま布引だいこんの畑
 左前方の山が名草山、畑の右後方に和歌浦湾が広がる

 大根は酸素の要求量が高い植物であり、根部の呼吸作用が阻害されることによって根部異常や品質低下が発生しやすい性質を持つが、生産地の砂質土壌は、通気性、排水性に富み土中深くまで酸素の供給が良く、しかも柔らかい土壌のために、野菜類の生育には好適で、大根や人参などはその中身も表皮も軟らかく美しいとされています。


 収穫作業 長さをあわせて葉の切り取り

 また、生産地は、一級河川の紀ノ川も近く、地下水が豊富であることから、水管理を容易に行うことができ、粘土の少ない砂質土壌は、大根に土が付着することがなく簡単に引き抜けることから、収穫に係る労働負担の大きい大根の生産を容易にしています。
 

 地理的表示(GI)保護制度は、地域で育まれた伝統と特性を有する農林水産物・食品のうち、品質等の特性が産地と結び付いており、その結び付きを特定できるような名称(地理的表示)を知的財産として国に登録することができる制度で、これまでに108産品が登録されています。(令和3年5月31日現在)

 

お問合せ先

経営・事業支援部地域食品・連携課

担当者:地理的表示担当
代表:075-451-9161(内線2765又は2799)
ダイヤルイン:075-414-9025
FAX番号:075-414-7345