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近畿農政局

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令和4年度 食に関するWebセミナー(第1回)を開催しました


近畿農政局は、令和4年6月28日(火曜日)「食に関するWebセミナー」を開催し、消費者等53名の方に参加していただきました。
今回のセミナーは、NPO法人かび相談センター副理事長の久米田裕子氏をお招きし「食品に生えるかびのはなし~家庭でできる食品のカビ予防~」の講演等を行いました。




開会挨拶 宮嶋消費・安全調整官「食品に生えるカビのはなし」
NPO法人かび相談センター副理事長久米田裕子氏


講師の久米田氏からは、『カビの生える条件は4条件あり、(ア)酸素(酸素が多いところに生える)、(イ)温度(発生しやすい温度は20~30度)、(ウ)水分(湿度80%以上でカビが生える)、(エ)栄養分(食品・室内環境(食べ物カスや埃))であり、カビが生えるのを防ぐには4条件のいずれかをカットする。方法として、(ア)乾燥、(イ)脱酸素剤の使用、(ウ)低温での保管が有効。
もし保存していた食品にカビが生えてしまった場合は、カビの種類、カビの発育程度、カビ毒産生の有無等が不明のため、食べないこと。カビが生えてしまった食品は、室内にカビが浮遊しないように必ずビニール袋に入れ密封して捨てること。』などの説明がありました。





参加者からは、(ア)「酵母は冷凍(-20℃)で死滅しますか」(イ)「玉ねぎの黒こうじカビに悩まされます。粉のようにパラパラ落ちますが、やはり食べない方がいいでしょうか」(ウ)浮遊中のカビ菌がエアコンの埃と一緒に浮遊すると咳が出たりする原因(アレルゲン)になりますか」などの質問があり、講師からは、(ア)「酵母は冷凍(-20℃)では、死滅しやすいが生き残るものもある」(イ)「黒こうじカビの黒い部分は、実は胞子の塊で、菌糸自体は、色がついてなく透明で、玉ねぎの皮の中に食い込んでいる。パラパラ落ちるのは、胞子だけなので、黒いカビの生えていた皮の少なくとも1~2層は食べないほうがいい」(ウ)「浮遊中のカビや埃は、人によって差はあるが、アレルギーを引きおこすことがある」との回答がありました。



次に、安宅消費生活課長から「みどりの食料システム戦略」について説明を行いました。

 
     


終了後、参加者から「食品に生えるカビのはなし」について、「カビについて専門家から興味深い話を聞くことができた」「カビに関しては知っているようで知らないことも多く、勉強になった」「テレビの情報番組みたいに気軽に観られる機会がもっとあれば関心も理解も深まると思う」、「みどりの食料システム戦略について」では、「日常的に食品に関する資料や広報などをよく読んでいるが、この言葉を意識して聞いたのは初めてだと思う」「現代社会に合致した取組みなので、多くの方たちに知ってもらい実践できることが大切だと思う」等のご意見・ご感想をいただきました。




                    参加者の質問を確認する事務局

お問合せ先

消費・安全部消費生活課

ダイヤルイン:075-414-9771