近畿耕畜連携イニシアチブ現地調査~有機野菜の生産に畜産たい肥を活用~
大阪府 能勢町|成田ふぁーむ
令和4年11月8日(火)、近畿耕畜連携イニシアチブの取組みの一環として、大阪府豊能郡能勢町の成田ふぁーむの現地調査を行いました。
成田さんは、平成22年に能勢町内の有機農家にて農業研修を受け、平成24年に独立就農。翌年には有機JAS認証を取得し、現在約250aの面積で有機野菜(189aで有機JAS認証)と有機米の生産に取り組んでいます。
有機質肥料として、有機JAS対応の兵庫県内で生産された鶏ふんを原料とした市販たい肥や菜種あぶらかすをその都度、近所のホームセンターで必要分購入して野菜の露地とハウスの栽培に利用しています。また、地域の肉用牛農家1戸から供給される牛ふんの完熟たい肥も、水田の土づくりに利用し、たい肥を水田に散布してもらう代わりに稲わらを肉用牛農家に無償で提供しています。
有機JAS農産物は、半年前から作付計画を立て、流通業者と価格や取引量を契約することで、大半を計画的かつ安定的に販売しています。
この販売方法とあわせて、消費者に有機農業や有機野菜の魅力をもっと知ってもらい、地域の有機農業者が増えること等を目的に、CSA※(地域支援型農業)というサブスクリプション(定額制)型の有機野菜販売を令和3年から開始しました。サービス名は「のせすく(能勢×サブスクリプション)」。
成田さんが家畜たい肥を活用して生産した有機野菜を中心に、都市部の消費者と地域の生産者との顔の見えるつながりはこれからも広がっていきます。
意見交換の様子
路地栽培の様子
※CSA(地域支援型農業)とは
お問合せ先
生産部畜産課
ダイヤルイン:075-414-9022
FAX番号:075-451-5337