近畿耕畜連携イニシアチブ現地調査~中山間地域での広域的な稲WCS生産~
京都府 舞鶴市|山﨑牧場
令和4年11月16日(水)、近畿耕畜連携イニシアチブの一環として、京都府中丹地域(京都府舞鶴市、綾部市、福知山市の3市の地域)において稲発酵粗飼料(稲WCS)を自ら生産・利用しながら他の耕種農家のほ場での収穫・調製作業も請け負う、舞鶴市の酪農経営・山﨑牧場(代表山﨑俊邦氏)を訪問し、同取り組みのサポートを担っている京都農業協同組合(JA京都)と京都府農林水産技術センターの担当者も交えて意見交換を行いました。
当地域では、20戸の耕種農家が栽培したWCS用稲(作付面積45ha)を、JA京都が保有する稲WCSの専用収穫機2台を使用して、酪農家がオペレーターとなって収穫・調製するという取組をグループで広域的に行っています。この稲WCSの利用農家は3市の酪農家8戸と肉用牛繁殖農家1戸に供給されております。
山﨑牧場は、搾乳牛30頭規模で、自給飼料主体の足腰の強い経営を続けており、早くから稲WCSを含む完全混合飼料(TMR)を乳牛に給与し、高い泌乳成績をあげています。
当地域は中山間地域で特に高齢化が進んでおり、農地を荒らさないためにもWCS用稲の作付農家数や面積は増えていますが、更なる取組の拡大を図るためには、分散したほ場の団地化、専用収穫機やオペレーターの確保、鳥獣被害対策などの課題解決が必要となっています。
左から山﨑牧場の山﨑俊邦氏、稲WCSの栽培指導や出荷調整などのサポートを行う運用調整チームの
担当者2名(JA京都、京都府)、当局渡辺局次長
稲WCS収穫後の団地化されたほ場
専用収穫機で収穫・調製した給付前の稲WCS(写真手前)をTMRミキサー(写真右)で飼料と混合して搾乳牛に給与
専用収穫機で収穫・調製・運搬する稲WCS(京都府農林水産技術センター畜産センター提供)
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