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近畿農政局

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令和6年度 食に関するセミナー(第3回)を開催しました

 令和7年2月19日(水曜日)、食に関するセミナー(第3回)「知っておこう!食物アレルギー~食物アレルギーに関する最新の情報等について~」を開催し、会場とオンライン参加を合わせて79名の方にご参加いただきました。
 今回のセミナーでは、内閣府食品安全委員会 脇 昌子シニアフェローからオンラインでご講演をいただきました。
 
 
セミナー会場の様子

    (会場の様子)                   


 講師の脇シニアフェローからは、
・食物アレルギーとは、本来は体を守るべき免疫により食物を原因として生体に不利益な症状が引き起こされる現象である。
・食物アレルギーの症状は、抗原(アレルゲン)と抗体(免疫グロブリン)の複合体がマスト細胞に付き、そこからアレルギー症状を引き起こす物質(ヒスタミン等)が放出されて起きると考えられている。皮膚・粘膜、消化器、呼吸器、循環器、神経等全身のさまざまな臓器に起こり、重症化することもある。
・食物アレルギーの原因について、鶏卵、牛乳、小麦が多い。最近、落花生や木の実類が増えている。日本では蕎麦アレルギーもあり重症になる例が多い。
・食物アレルギーになりやすい条件について、小児の場合では、家族歴、皮膚のバリア機能低下、アトピー性皮膚炎、室内の塵の中のアレルゲン増加等がある。大人の場合は、アレルギー体質、花粉症、砂糖や果糖の多い食生活や職業にもよる。
・小児の食物アレルギー予防では、離乳食を生後5か月から6か月頃に開始し、遅らせないことが有効。妊娠・授乳中の母親の食事制限は有効ではない。
等、食物アレルギーの発症のメカニズムや症状、予防について詳しく説明がありました。
 また、食物アレルギーを疑った場合は、病院を受診し正確な診断を受け、原因をできるだけ確定すること、必要最小限の制限で食生活を豊かにすることが必要との説明がありました。
 参加者からは「専門家から貴重な話を聴く機会になった。」、「蕎麦アレルギーの友人がいるので参考になった。」等の感想が寄せられました。


脇シニアフェロー

(内閣府食品安全委員会 脇シニアフェロー)

福井室長補佐

 (情報提供する福井企画調整室長補佐)            

                                 

 さらに情報提供として、近畿農政局企画調整室 福井室長補佐からは「日本の食料事情について」をテーマに、「食料自給率」、「食料の安定供給」、「ニッポンフードシフトの取組」、「新たな食料・農業・農村基本計画」等について現状説明や取組内容の紹介等を行いました。

お問合せ先

消費・安全部消費生活課

ダイヤルイン:075-414-9771