京都芸術大学の学生のフィールドワーク
ニッポンフードシフトの一環で、京都芸術大学情報デザイン学科の学生が農林水産物の生産や加工の現場に出向き、そこで働く方々と直接触れ合い、意見を交わすフィールドワークを行いました。
学生が自ら見聞きしたことを基に日本の食や農林水産業について考え、同世代に向けた情報発信の在り方にヒントを得る貴重な機会となりました。
学生を受け入れてくださった生産者や事業者の皆様の御協力に感謝申し上げます。
-株式会社パーシテック-
令和8年8月24日(月曜日)、近畿農政局において、滋賀県高島市の株式会社パーシテックによる講演及びデモンストレーションを実施しました。
パーシテックは、自らの農園で試行錯誤を重ねながら、IoT技術を活用したスマート農業機器の開発・普及に取り組んでいます。
学生は、スマートグラスやドローンを活用した遠隔作業支援を体験するとともに、事業内容や将来展望について意見交換を行いました。
質疑応答では、「利用者が機器やデータを直感的に理解できるように、画面の見せ方や操作方法を工夫していることは?」、「どれだけ技術が進歩しても、人間が現場でやり続ける必要があると思うことは?」などの質問が出され、「利用者目線で分かりやすく使いやすい仕組みづくりを心掛けている」、「技術が進歩しても、人と人とのコミュニケーションや現場での気付きが重要である」などの回答がありました。

学生たちに語りかける水尾代表

スマートグラスを体験
-京やさい・ぶどう 西野山山渡-
令和8年8月25日(火曜日)、京都市山科区の渡邉幸浩さんの作業場を訪問しました。
渡邉さんは野菜やぶどうを栽培するとともに、京都で古くから続く「振り売り」を行い、生産から販売まで一貫して取り組んでいます。
学生は白菜の種まきを体験した後、京都の農業や振り売りの歴史、都市農業を取り巻く課題について説明を受け、意見交換を行いました。
質疑応答では、「振り売りをするうえで大変なことは何か」、「他の地域でも振り売りが広まってほしいと思うか」、「どのように新規顧客を開拓しているのか」など多くの質問が出されました。これに対し、「品物を切らさないよう常に作り続けるプレッシャーがある」、「農業を守るためにはファンや関係人口を増やすことが重要であり、その点で振り売りや直売は効果がある」、「口コミで顧客を広げており、顧客との信頼関係を大切にしている」などのお話がありました。

学生たちと意見交換する渡邉さん

白菜の種まきをする学生たち
-ロックファーム京都株式会社-
令和8年8月26日(水曜日)、京都府久御山町のロックファーム京都株式会社を訪問。
ロックファームは、九条ねぎや、ブランディング商品“京都舞コーン”(ホワイトコーン)や“あざといちご”の栽培にも力を入れています。
学生は、村田代表による会社概要の説明を受けた後、京都芸術大学OGで同社に勤務する松本さんを交えて意見交換を行い、九条ねぎの出荷作業やほ場、ハウスを見学しました。
質疑応答では、「ウェブサイトに記載されていた『農業をカッコよくする』という考えをどのように表現しているのか」、「新しい事業のアイデアはどのように生まれるのか」、「芸術と農業の両方を経験したうえで大切にすべき考え方は何か」などの質問が出されました。これに対し、「京都舞コーンやいちごに親しみやすい名前を付けるなど、興味を持ってもらえるような工夫をしている」、「ブランド化の可能性や自分たちが好きになれるかを意識して事業を展開している」、「自分たちが作るものに自信と誇りを持つことが大切」などの回答がありました。

学生たちと意見交換をする村田代表と松本さん

松本さんの案内でほ場を見学
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