生産性向上を目指す集落営農法人との意見交換等を行いました
「農事組合法人河原林」農地基盤整備事業を契機に高収益作物の生産に転換(亀岡市)
近畿農政局では、集落営農法人の生産性向上に係る取り組み状況の把握及び地域課題の共有を図るため、農事組合法人河原林と局長との意見交換を行いました。

向かって左手、法人理事の皆さん
地域ぐるみで効率的な営農を実践
農事組合法人河原林は、亀岡市河原林地区の7農家組合の地域(農地面積145ha)を管轄する集落営農法人です。国営農地再編整備事業を機に法人化され、集落ぐるみで効率的な営農体制の取り組みを進められてきました。集落の構成員全員参加による農地保全が浸透しており、法人のエリア内では耕作放棄地が発生していないそうです。
法人では、水稲・麦・小豆・黒大豆等のブロックローテーションによる作付計画を策定されています。この計画に基づき、各農家組合に作業を振り分け効率的な肥培管理をされています。
加藤代表理事から「これからも河原林地区の生産基盤を守るため、当法人の農家(組合員)、入作者や新規就農者も含めて連携し、営農を持続化していきたい。」との発言がありました。

農機格納庫にて事業説明
(画面右手 加藤代表理事)
高収益な地域特産品で生産性向上
法人が生産した、小豆・小麦・黒大豆などは、京都ブランドの特産品として加工・販売されています。
京都府内の企業との連携により京都大納言小豆を使用した京都府産限定のこだわりパンとして人気です。他産地に先駆けて狭条密植栽培による収量増と色彩選別機導入による高品質化に取り組まれています。近年は、小豆栽培で培った高い生産技術を見込まれ、加工用黒大豆のオファーがあり、徐々に生産拡大されているそうです。また、小麦の「せときらら」については、京小麦収穫祭にも生産者として、参画されています。

小豆の乾燥調製施設等の見学

農事組合法人河原林が生産する京都府産大納言小豆
お問合せ先
京都府拠点
担当者:総括班
ダイヤルイン:075-414-9015