水耕栽培を通じて都市農業の可能性と魅力を伝えたい ~GreenGroove~

令和8年8月20日(木曜日)、大阪府和泉市で「リーフミックス」を中心とした洋野菜を水耕栽培しているGreenGroove(グリーングルーヴ)を訪問し、代表の中島光博さんに、お話を伺いました。
GreenGrooveの概要

GreenGrooveは、大阪府和泉市の標高400メートルの山中に位置し、約25aの農地に建つ10棟のビニールハウスで、寒暖差を活かした独自の水耕栽培により、リーフミックスを主力に様々な洋野菜を栽培しています。屋号は、音楽用語の「グルーヴ」に由来し、農業生産にとどまらず、農業に新たな価値を掛け合わせることで相乗効果を生み出したいという思いを込めたものであるとのことです。
新規就農した経緯について

中島さんは、農家の出身ではなく、大学卒業後、電気機器メーカーでテクニカルライター(取扱説明書等の作成)として勤務していました。29歳のとき、大学の同級生に水耕栽培による農業起業に誘われて脱サラし、大阪府和泉市の現農地で就農しました。当初は、同級生が代表を務める会社の従業員として勤務していましたが、農業生産だけでは採算が取れず、近隣農家から野菜を仕入れて抱き合わせ販売するスタイルをとっていました。その後、東京・青山のファーマーズマーケットへの出店をきっかけに販路を広げ、平日は農業を行い、週末は東京や横浜でのマルシェ販売を行っていたとのことです。やがて東京のシェフ等との交流を経て、独立することを決意し、前の会社の農地を代表交代という形で、GreenGrooveとして独立したとのことです。
リーフミックスについて

GreenGrooveでは、品質にこだわったリーフミックスを栽培しており、販売先のほとんどがレストラン等の外食産業向けとのことです。主力商品は「10種のヨーロピアンリーフミックス」と「5種のサラダケールミックス」で、季節商品の栽培も手がけており、以前から取り組んでいる大阪市内でのマルシェ販売も引き続き行っているとのことでした。
課題について
水耕栽培に使用する肥料は、コロナ禍に配合肥料の入手が困難になったことから、単肥を調合して、品目ごとに配合を変える独自の施肥管理を導入しましたが、品質・収量にばらつきが生じるため、その管理が難しく、また、夏場の高温による生育不良や資材費・人件費の高騰による利益率の低下も課題になっているとのことでした。さらに、生育予測・植え付け計画の精度向上を今後の課題として捉えており、年末等の繁忙期における需要増への適切な対応や閑散期の余剰在庫リスクの低減にも努めていきたいとのことでした。
今後の抱負について
最優先課題として、単肥管理の習熟による品質安定と利益率の向上を図り、サラダ野菜の栽培にも挑戦していきたいとのことでした。また、生産管理のDX化を行い、AIを活用した生育予測や植え付け計画・データ管理を行うためのアプリを自社開発したいとも語っていただきました。
お問合せ先
大阪府拠点
TEL番号:06-6941-9062




