恋して、つなげる農業
滋賀県東近江市|グリーン・ファーム湯ノ口 湯ノ口絢也 さん
~「未来世代に農業をつなぐ活動」を実践~
グリーン・ファーム湯ノ口(以下、Gファーム)の湯ノ口絢也さんは、琵琶湖を望む東近江市栗見新田町を中心に、水稲・麦・豆類、野菜を作っています。琵琶湖を含む環境や食べる人、農産物に配慮した方法※で栽培し、食べた人がその味に恋してもらえるよう、美味しさを追求しています。また、湯ノ口さんは、子供たちが将来、農業をやりたくなるよう、農業の魅力を伝える活動も行っています。
令和2年8月26日、湯ノ口さんと意見交換を行い、その際にお聞きした取組をご紹介します。
※滋賀県は、「化学合成農薬および化学肥料の使用量を慣行の5割以下に削減するとともに、濁水の流出防止など、琵琶湖をはじめとする環境への負荷を削減する技術で生産された農産物を県が「環境こだわり農産物」として認証」しています。(滋賀県HPより)
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空飛ぶ、こだわりのお米
水稲の作付面積は26ha。コシヒカリやあきたこまち、滋賀県で開発された「みずかがみ」に加え、もち米や酒米など、10品種以上を栽培。 ちなみに、みずかがみは、5年前に国内線ファーストクラスの機内食に選ばれています。
(写真提供)グリーン・ファーム湯ノ口
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味に恋する!こだわりの野菜
キャベツや赤かぶ、黒えだまめ、だいこん、レタス、こまつな等、多くの野菜を栽培。 美味しくて思わず「恋してしまう」。Gファームではそんな農産物を目指しています。
(写真提供)グリーン・ファーム湯ノ口
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作る、その先も
作るだけでなく、その先、売り方や食べ方、調理なども提案しています。 ・黒えだまめは、レンジ調理可能な袋で販売。 ・野菜ソムリエとして、サラダなど赤かぶの色を活かした食べ方を提案。 ・スイカ並みの糖度のキャベツに「味に恋して」のキャッチコピーをつけて差別化。
(写真提供)グリーン・ファーム湯ノ口 左上:地域ブランドの黒えだまめ「能登川黒ダイヤ」 左下:漬物だけとは言わせない、赤かぶ 右 :食べたら好きになる「味に恋して」キャベツ
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これからの農業のため
近年、農業人口の減少や高齢化が深刻な課題となっており、湯ノ口さんは農業の先行きに不安を感じています。 子供たちが農業に魅力を感じ、将来、農業をやりたくなるような教育が重要と考えています。
湯ノ口さんとの意見交換の様子
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未来へと、農業をつなぐ
子供たちに農業の魅力を知ってもらいたいと始めた「未来世代に農業をつなぐ活動」。食育を兼ねた農業体験の受入のほか、近隣の小学校や農業高校、農業大学校で講義を行っています。 その一環として、令和2年9月24日、東近江市の能登川東小学校において、3年生の社会科の授業を行いました。
以下、湯ノ口さんによる授業の様子です。
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「お父さん」としての目線で
湯ノ口さんは3児の父であり、小学3年生のお子さんがいらっしゃいます。田畑の広さを運動場や体育館、教室の広さに例えるなど、子供たちが理解しやすいための工夫をされていました。
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農業って、面白そう!
湯ノ口さんのお話を興味深くきいていた子供たち。質問も多く、予定していた時間では足りません。 「農業って面白そう!やってみたい!」そう感じてもらえれば、何よりも嬉しいです。
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グリーン・ファーム湯ノ口
https://www.yunokuchi.jp/
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261