近江牛の魅力を支える「だいきちグループ」の挑戦と未来
滋賀県高島市|だいきちグループ(大吉商店株式会社、大吉畜産株式会社、大吉牧場)
滋賀県高島市にあるだいきちグループは、「大吉商店株式会社(以下「大吉商店」という。)」「大吉畜産株式会社(以下「大吉畜産」という。)」「大吉牧場」の三社で、近江牛を中心とした食の価値を6次化経営にて提供しています。
地域に根ざした精肉業からスタートした大吉商店は明治29年(1896年)に創業し、長年にわたり高島の地で信頼と実績を積み重ねてきました。時代の変化に合わせて事業を拡大し、精肉販売だけでなく牧場経営や加工事業、農家レストラン、肉Café、和牛会席等の運営へと発展。近江牛ブランドの価値向上とともに成長し、現在では滋賀県を代表する食の企業の一つとして認知されています。伝統を守りつつも新たな挑戦を続ける姿勢が、今の強さを支えています。

本社の外観
(写真提供:大吉商店株式会社)

管理の行き届いた大吉牧場
(写真提供:大吉畜産株式会社)
だいきちグループの強み
大吉商店は、「おいしい近江牛を届けたい」という想いを受け継ぎながら、120年以上にわたり近江牛に携わってきた老舗企業です。
最大の特長は、自社牧場での肥育から加工、販売、レストラン運営までを一貫して行っていることです。これにより、生産者の顔が見える安心・安全な近江牛を全国の消費者へ届けています。また、近江牛のおいしさをより身近に感じてもらうため、ハンバーグやローストビーフ、カレーなどの加工品開発にも力を入れています。伝統を大切にしながらも、新しい商品づくりに挑戦し続け、国際品評会でも数々の賞を受賞しています。

近江牛を使った料理
(写真提供:大吉商店株式会社)

プレミアオーケストラ(プレミア部位の詰合わせ)
(写真提供:大吉商店株式会社)
肉質へのこだわり
大吉畜産はグループの生産部門の中核として、高品質な牛肉生産技術を確立しています。
牛にできるだけストレスを与えない飼育環境や飼料へのこだわりがきめ細かな肉質と上質な脂の旨味を生み出しています。また、地域と連携した持続可能な畜産にも力を入れており、地域の耕種農家から仕入れた稲わらを飼料として活用し、牛の堆肥を農地へ還元する循環型農業を実践しています。耕種と畜産が支え合う仕組みづくりを進めることで、地域資源を有効活用しながら環境負荷の軽減に取組み、「JGAP」も取得しています。
牛の飼育環境
大吉牧場は高島市の豊かな自然環境の中で、一頭一頭の健康状態や成長に合わせたきめ細かな飼育管理を行っています。
毎日牛の様子を直接確認し、体調や食欲の変化を見逃さない丁寧な管理が、高品質な近江牛づくりを支えています。牧場では、長年受け継がれてきた肥育技術と経験を活かしながら、肉質や脂の質にこだわった飼養管理を実践しています。その結果、近江牛枝肉共進会において最優秀賞を受賞するなど、高い評価を獲得しています。美しい霜降りと上品な甘みを持つ近江牛は、多くの消費者や料理人から支持されています。

エサやりの様子
(写真提供:大吉牧場)

京都 祇園店
(写真提供:大吉商店株式会社)
近江牛の輸出について
近江牛の品質とブランド力を世界へ発信するため、海外への輸出にも積極的に取り組んでいます。2008年から輸出を開始し、現在ではシンガポール、香港等をはじめとするアジア各国へ近江牛を届けています。輸出に当たっては、現地の食文化や消費者ニーズを徹底的に調査しつつ、和牛という独特な文化を伝えることを心掛け、現地のレストランや販売事業者との連携を深めるなど、近江牛の魅力を広く伝える活動を行っています。これらの取組によって、和牛文化が浸透していない地域に新たな市場を開拓してきました。
環境負荷低減の「見える化」認証取得への取組
だいきちグループでは、持続可能な畜産経営の実現に向け、農林水産省が推進する畜産物の環境負荷低減の取組の「見える化」販売実証に参加し、自社ブランド牛「近江だいきち牛」の販売を2026年6月から開始しています。この取組は、生産過程における温室効果ガス排出量の削減状況を評価し、その取組を消費者に分かりやすく伝えるための制度で、評価結果は「みえるらべる」によって星の数で表示されます。海外向けに取組をアピールする際にも、国の認証は強い武器になるとのこと。

自社ブランド牛「近江だいきち牛」
(写真提供:大吉商店株式会社)
将来展望
創業以来受け継いできた近江牛へのこだわりを大切にしながら、生産・加工・販売までを一貫して行う強みを活かし、品質向上とブランド力の強化に取り組んでいます。
また、消費者が安心して選べる商品づくりと、和牛講座や牧場体験等の地域社会に貢献する事業活動の両立によって、「近江牛の価値を未来へつなぎ、世界へ広げること」を目指しています。
さらに新たな加工品の開発や観光・インバウンド需要への対応、デジタル技術を活用した情報発信などにも積極的に挑戦していく考えです。

創業者の永谷 大吉 氏
(写真提供:大吉商店株式会社)

和牛講座の様子
(写真提供:大吉商店株式会社)
お問合せ先
滋賀県拠点 地方参事官室TEL:077-522-4261




