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近畿農政局

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200年を超える農の歴史を未来へつなぐ、琵琶湖畔の農園

滋賀県野洲市|株式会社レイクスファーム

株式会社レイクスファーム(以下「レイクスファーム」という。)は、滋賀県野洲市の琵琶湖のほとりで環境と食べる人のことを想い、手間ひまおしまず、土地利用型農業を中心とした複合経営の農業法人です。
極力農薬を使わず、自然の力を生かした土づくりを大切にし、野菜や果樹、穀類の生産から加工・販売までを一貫して行っています。主な生産物としては、レモンやキウイフルーツ、里芋、人参、ごぼう、大根、玉ねぎ、春菊などの果樹・野菜のほか、米、麦、もち麦、大豆などの多種多様な作物を育てています。さらに、切干大根やレモンシロップ、アイスクリーム、シャーベット、味噌などの加工品も広く手掛け、地域に根ざした「農と食」を届けています。


採れたて旬菜セット
(写真提供:レイクスファーム)


吉川ごぼう、金時人参、里芋、玉ねぎ
(写真提供:レイクスファーム)

レイクスファームの歴史

レイクスファームの歴史は、滋賀県野洲市吉川の地で約200年以上続く辻家の歩みでもあります。
辻家はもともと琵琶湖の伝統漁法「やな漁」を営み、自然と共に暮らしてきました。その後、養蚕業や漬物加工業へと事業を広げ、地域の暮らしを支える産業を受け継いできました。昭和期には農業をメインとするようになり、米や野菜、果樹の生産に力を注ぐとともに、堆肥を活用した土づくりにも取り組んできました。その後、辻市太郎商店からレイクスファームへ屋号変更し、2020年4月に「株式会社レイクスファーム」として法人化。200年余りの歴史と技術を次世代へつなぎながら、びわ湖の自然とともに歩む農業を続けています。

レイクスファームの前身となる「辻市太郎商店」
(写真提供:レイクスファーム)



辻 久美子さん
(写真提供:レイクスファーム)

就農のきっかけや農業への想い

現代表の辻 市太郎さん(7代目)は、1995年に先代が急逝したことを契機に就職先の埼玉県から地元に戻り、本格的に農業経営を担いながら約30年以上にわたり地域農業を支えています。
妻の久美子さんは、両親がリフォーム業を営む家庭の出身で、自身は農業とは縁のない環境で育ちましたが、市太郎さんが家業を継ぐため滋賀へ戻ることを決意された際にともに移住しました。
東日本大震災で店頭から食料が消える光景を目の当たりにし、「食べ物を作る人がいなければ社会は成り立たない」と実感。食を支える農業の根源的な価値に気付き、その思いが現在の営農の原点となっています

やりがい

久美子さんが農業に大きなやりがいを感じるのは、「食が人の命と心を支える」という強い信念があるからです。自身の子育てを通じて、その思いはますます強くなりました。
「You are what you eat(食べたものが自分を作る)」という言葉を大切にし、体だけでなく心の健やかさも食によって育まれると考え、安心して食べられる農薬不使用の栽培にこだわり続けています。また、生産者の顔がわかる環境で消費者へ農産物を届けられることや、自身の仕事が誰かの暮らしを支えているということに農業をする魅力を感じています。


久美子さん(左)と近畿農政局の若手職員(右)



農薬不使用で栽培されているレモン
(写真提供:レイクスファーム)

こだわり

野菜やレモン等は農薬を極力使わない農法で栽培し、土づくりには牛糞堆肥や漢方の絞りかすを活用したミネラル堆肥を使用しています。また農耕地土壌の診断技術として開発されたSOFIX(ソフィックス:土壌肥沃度指標)をJAと連携しながら試験的に導入し、持続可能な農業に必要な土づくり指標として活用しています。
加工品についても無添加・手づくりにこだわり、切干大根やレモンシロップなどを製造。生産から加工まで一貫して行うことで、素材の魅力を最大限に引き出すことを意識しています。

様々な困難を乗り越えて

農薬を極力使わない農法は、安全性が高い一方で、雑草や害虫との闘いが欠かせません。日々の草取りや防除管理には多くの労力が必要であり、また天候の影響も大きく受けます。
近年の酷暑により長年栽培してきたブルーベリー栽培を終了せざるを得ない苦渋の選択を経験しました。
また過去には大雪の影響で施設が倒壊したり、台風によってビニールハウスが大きな被害を受けたりするなど、自然災害による苦労も経験してきました。


2017年の台風21号で倒壊したハウス
(写真提供:レイクスファーム)

出荷先や販路、今後の展望

レイクスファームの農産物や加工品は、直売のほか、滋賀県内のホテル、道の駅、直売所などへ出荷・販売しています。
他にも関西中心の宅配サービスや京都の野菜専門店(八百屋)と取引があり、それぞれから品質の高さが評価されています。
また今年から「野洲レモン生産組合」を立ち上げ、新たな野洲市の名産とするべくレモンのブランド化を目指しています。
現在実施している地元企業への農業体験以外にも、今後、後継者の息子さんが滋賀に戻られたら、農地拡大や環境負荷低減への取組など、さらに農業の魅力を発信する取組を積極的に進めていく方針とのことです。


切干大根の干し作業の様子
(写真提供:レイクスファーム)


こだわりの加工品の品
(写真提供:レイクスファーム)




◎株式会社レイクスファーム HP(外部サイトへリンク)https://lakesfarm.jp//

お問合せ先

滋賀県拠点 地方参事官室
TEL:077-522-4261