滋賀の恵みと挑戦を一杯に。大津発クラフトビール「近江麦酒」
滋賀県大津市|近江麦酒株式会社(山下 友大さん)
琵琶湖のほど近く大津市堅田にある近江麦酒(おうみばくしゅ)株式会社(以下「近江麦酒」という。)は、滋賀の魅力をクラフトビールで発信する醸造所で、併設するビアカフェ「OSANPO(おさんぽ)」では、できたてのクラフトビールや唐揚げ、ドーナツ、スムージー等を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
代表の山下 友大(やました ともひろ)さんは、もともとプログラマーとして活躍していた異色のブルワー。好奇心と行動力を武器に、「面白いことはまずやってみる」を実践し続けています。

代表取締役の山下さん(左)とスタッフ
(写真提供:近江麦酒)
近江麦酒の始まりは、山下さんの奥様が買ってこられたクラフトビールの美味しさに衝撃を受けたこと。
もともと発酵食品づくりが好きだった山下さんは、ビールの奥深い世界に魅了され、趣味としてではなく本気で醸造の道へ進むことを決意します。修業や勉強を重ねた末、2017年に会社を設立し、2018年に醸造を開始しました。滋賀の豊かな水や農産物に可能性を感じ、「地域の魅力をビールで表現したい」という思いが現在の近江麦酒のベースとなっています。
経営理念
近江麦酒の理念は、「夢にエールを」。やってみたいをやってみよう。挑戦する人を応援する「港」のような存在を目指しています。そしてその精神はビールづくりにも生かされています。定番商品はもちろん、地元滋賀産の果物や鮒ずし等の特産品を使用した限定ビールにも積極的に挑戦。地域の特色を生かした商品づくりを行い、「ビールで地域を表現する」ことを大切にしています。
また「おもしろくて、ちゃんと美味しい。」を合言葉に、自由な発想と確かな技術で他にはない一杯を生み出しています。飲む人だけでなく、挑戦する人にも元気を送り届けています。

カジュアルな店構えのビアカフェ「OSANPO」
(写真提供:近江麦酒)

定番のクラフトビール
(写真提供:近江麦酒)
お店の特徴と強み
近江麦酒は、小規模醸造所の中でも特に小さな「ナノブルワリー」。大量生産はできませんが、その分、小回りの利く商品開発が強みです。毎月のように新しい限定ビールが登場し、その数はこれまでに100種類を超えます。ペールエール、セゾン、ベルジャンホワイト、スタウトなどの定番ビールに加え、鮒ずしや山椒等の地元食材を使った個性豊かな商品を生み出してきました。
また、醸造ノウハウを積極的に公開するなど、山下さんの「企業秘密を持たない」という姿勢から、新規参入希望者も増え、クラフトビール業界の発展にも貢献しています。
店舗の取組み
クラフトビールの定期便サービスや、小ロットから対応できる自社製オリジナルビールのOEM製造、360度VRによる醸造所見学など、ユニークな取り組みを次々と展開しています。
また、将来醸造所を始めたいひと向けに「ビール講座」を開催したり、ビールのことをもっと知ってもらうために「ビール造り体験」を実施するなど「飲むだけではなく学べる醸造所」としても人気を集めています。
さらにSNSやオンラインショップ等も充実させ、県内外で開催される各種イベントにも積極的に出店するなど様々な発信をし続けています。

原料地元産100%の「近江麦酒 THE LOCAL」
(写真提供:近江麦酒)

「きらみずき」を使ったクラフト甘酒
(写真提供:近江麦酒)
新しいジャンルへの挑戦
近江麦酒が手がけるクラフト甘酒は、滋賀県の新品種「きらみずき」で作った米こうじを使用した、発酵の魅力が詰まった新しい味わいの商品です。
原料の「きらみずき」は、滋賀県が開発した近江米の新品種で、大粒でしっかりとした食感と、すっきりとした瑞々しい甘さが特長です。 その米こうじ由来のやさしい甘みと豊かな香りを楽しめるクラフト甘酒は、アルコールを含まないため、お子さまも含めた幅広い世代におすすめの商品であり、滋賀の恵みと発酵文化を気軽に味わえる一杯です。
将来展望
近江麦酒は、単なるビールメーカーではなく、「やってみたい」を形にする会社を目指しています。
地元農産物を活用した新商品開発や発酵技術を活かした新たな事業への挑戦、行政や大学・地域との連携強化など、その可能性は広がり続けています。
山下さんは、ビールを通じて人と地域をつなぎ、滋賀の魅力を全国へ発信したいと考えています。これからも地域の文化や食材を活かした「ここでしか味わえない価値」を生み出し、多くの人に夢と挑戦の楽しさを届けていこうとしています。

彩りも豊かなクラフトビール
(写真提供:近江麦酒)

ノンアルコール クラフトビール KOJI
(写真提供:近江麦酒)




