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九州農政局

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農家向け極短穂イネWCS勉強会(令和4年度九州地域飼料増産研修会第1部)の概要

農家向け極短穂イネWCS勉強会の概要

令和4年12月6日13時30分~15時00分に極短穂イネWCS勉強会を開催しましたので、その概要をお知らせします。
なお、勉強会に使用した資料を以下に掲載しています。

全体概要(PDF : 366KB)

資料


・農家向け極短穂イネWCS勉強会次第(PDF : 134KB)

1 極短穂茎葉型イネWCSの特徴と栽培について
泉先生講義
(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)
・極短穂イネWCS用品種の特徴と栽培について(PDF : 3,668KB)
(国研)農研機構九州沖縄農業研究センター 研究推進部 泉 恵市氏

2 極短穂茎葉型イネWCSの調製と牛への給与について
新出先生(当日)
(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)

当日時間切れでお届けできなかった「広島県のイネWCS品種が極短穂品種に置き換わった経緯とその後の評判」について、別途動画を作成いたしましたので、どうぞご覧ください。
新出先生(延長講義)
(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)
・極短穂茎葉イネWCSの調整と乳用牛・肉用牛への給与について(PDF : 3,060KB)
広島県立総合技術研究所畜産技術センター 飼養技術研究部 新出昭吾氏

汎用型微細断飼料収穫機の動画については、以下のURLをコピーして動画サイトに張り付けてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=PPesxlc7Dq0


3 極短穂茎葉型イネWCSの種子生産等について
山渕さん講演
(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)
・極短穂茎葉型イネWCSの種子生産等について(PDF : 1,440KB)
(一社)日本草地畜産種子協会 山渕 泰氏

4 耕畜連携によるイネWCSの活用事例紹介
熊本県内で耕畜連携によりイネWCS品種を活用している事例をご紹介します。イネWCSの収穫・調製を行っている宇土粗飼料生産組合を利用している宮本牧場さん、そしてこれらの調整や技術指導を行っている熊本県酪連(らくのうマザーズ)の3者にお話を伺いしました。




まず3者の位置関係ですが、緑色の部分が熊本県で、3者の距離はそれぞれ30キロ程度離れています。

宇土市粗飼料生産組合さんのある宇土市は、熊本県南部に位置しています。宇土市粗飼料生産組合さんが生産したイネWCSのうち一部(約180トン/年)が宮本牧場さんへ供給されています。宇土市粗飼料生産組合さんは、令和4年に葉たばこ約80ha、イネWCS約93haを作付けされています。組合員の渡邉清徳(きよのり)さんにお話を伺いました。
渡邉さんインタビュー
(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)
宇土市粗飼料生産組合 渡邉 清徳さん

宮本牧場さんのある玉名市は熊本県の北部に位置しています。乳牛256頭、うち経産牛(ミルクを搾れる牛)が156頭と、規模の大きな酪農家さんです。宮本さんは積極的に自給飼料を利用しており、イタリアンライグラスなど約7ha作付けしているほか、河川敷も利用しています。イネWCSも活用されており、そのほか、醤油粕などさまざまなエコフィードも利用されています。宮本牧場の宮本晴喜(せいき)さんにお話を伺いました。
宮本さんインタビュー
(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)
宮本牧場 宮本 晴喜さん

らくのうマザーズ(熊本県酪連)さんの事務所は、熊本市内にあります。酪農協などを束ねる生乳生産者の団体で、牛乳乳製品などの販売、共同購入の他、酪農経営のサポート、営農指導などをされています。営農指導課長の増田靖(おさむ)さんにお話を伺いました。

(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)
らくのうマザーズ(熊本県酪連)増田 靖さん

最後に、これからイネWCSに取り組みたいと思っている方へのアドバイスを渡邉さんと宮本さんに、飼料価格高騰に直面している酪農家さんへのアドバイスを増田さんにそれぞれお伺いしました。

(↑上の画像をクリックすると動画が再生します。)

補足:宇土市粗飼料生産組合さんのイネWCSの品種は、ミナミユタカがメインであり、極短穂茎葉型品種については、昨年より試験的に栽培を開始したところです。昨年度は栽培面積が少なかったため、残念ながら宮本牧場さんへは回らなかったとのことです。なお、イネWCS栽培面積の拡大については、前作の葉たばこの作付けなどとの兼ね合いも考えて検討するとのことでした。今回は、らくのうマザーズさんの仲介や指導により、スムーズに耕畜連携が図られていた事例でした。3者のアドバイスにおいて、宇土市粗飼料生産組合さんと宮本牧場さんが、「WCSをただ作るのではなく、『こういう品物を作らなければ売れない』と使う人のことを考えて作る」、「堆肥も使う人のことを考えて、臭いで迷惑がかからない完熟のものを提供する、お互いウイン-ウインを目指している」と両者のコメント内容が共通していたことが非常に印象的で、耕畜連携とはまさにこのことだなと実感しました。忙しいところ、取材に応じていただきました、宇土市粗飼料生産組合の渡邉さん、宮本牧場の宮本さん、そしてらくのうマザーズの増田さん、本当にありがとうございました。

なお、この耕畜連携のインタビュー動画につきましては、当局ホームページのサイト「生産資材(肥料・燃料・飼料)高騰関連施策情報」にも掲載しています。

(参考)
・日本草地畜産種子協会の飼料増産に係る取組み(PDF : 9,680KB)
・【別冊】飼料用イネの栽培と品種特性(PDF : 1,295KB)

お問合せ先

九州農政局生産部畜産課

担当者:課長補佐(自給飼料)、草地計画係
ダイヤルイン:096-300-6286