令和元年度 九州農政局「和食の日」の取組を紹介します。
特別展示「和食文化を次世代につなげる~11月24日は和食の日~」
今年度のパネル展示は、調査結果を元に数値で示した「和食文化の継承の状況」や「食育推進基本計画における和食の関わり」、更に未就学児から小学生までを対象とした「第4回全国子ども和食王選手権」(11月24日東京タワーホールで開催)のPRなど、特に食育と和食文化の関わりにスポットをあてました。また、展示ケースでも、正しい箸の持ち方を学びながらゲームを楽しめる豆つかみゲームキットや、和食や年中行事を取り入れた和食すごろくなどを紹介しました。
日時:令和元年11月11日(月曜日)~11月22日(金曜日)
場所:熊本地方合同庁舎A棟『九州農政局消費者の部屋』 (熊本市西区)
【パネル展示】 | 【和食文化の継承状況】 | 【食育推進基本計画と和食の関わり】 |
【展示ケース】 | 【第4回全国子ども和食王選手権PR】 | 【豆つかみゲームキット】 |
「一汁三菜和食ランチ」の提供
熊本地方合同庁舎の食堂を利用する方々に対して、日本人の伝統的な食文化「和食」について、理解を深めていただくことを目的に、熊本地方合同庁舎食堂のご協力により、昨年に引き続き、和食の基本形である「一汁三菜和食ランチ」を提供しました。昨年のA棟食堂のみでの提供に加えて、今回はB棟食堂でも提供していただけることになりました。(B棟食堂のイベントは今回が初開催とのことです。)
また、当日は食堂のご厚意で、当初限定数80を上回る食数(A棟、B棟共100食)をご用意いただきましたが、約20分で完売になりました。
なお、各テーブルには、「和食の4つ特徴」と「本日の汁物のおだしの紹介」、「本日の献立に使用した旬の食材とその栄養価」などを紹介したペーパースタンドを設置し、和食文化についてPRしました。
【第1弾】
日時:令和元年11月日14日(木曜日) 11時30分~
場所:熊本地方合同庁舎B棟食堂 (熊本市西区)
(主食)松茸とキノコのご飯 (汁もの)のっぺい汁 (主菜)秋鮭塩焼き
(副菜1)ほうれん草の白和え (副菜2)きんぴら牛蒡
【第2弾】
日時:令和元年11月日21日(木曜日) 11時30分~
場所:熊本地方合同庁舎A棟食堂 (熊本市西区)
(主食)松茸とキノコのご飯 (汁もの)豆腐とわかめのお吸い物 (主菜)秋刀魚の塩焼き
(副菜1)小松菜煮びたし (副菜2)ひじきの煮物
和食の日講座「天然だしを味わう和食の日」を開催しました。
和食の基本である「だし」のうま味を実感し、「和食」について考えるきっかけとしてもらうことを目的に、熊本地方合同庁舎に勤務する方々を対象に、昼休憩時間を利用した「和食の日講座」を実施しました。講師には、昨年6月に発足した農林水産省官民協働プロジェクト「Let's!和ごはんプロジェクト」のメンバーであり、熊本市内で削りぶしの製造・販売業を営む「株式会社山一」の代表取締役林豊子氏をお招きしました。
「天然だしを味わう和食の日」と題した講義と「天然だし」の飲み比べや削り節の試食などを盛り込んだ20分間のミニ講座には、複数の省庁から職員など30名の参加がありました。
日時:令和元年11月12日(火曜日)
第1回目12時10分~12時30分 定員15名
第2日目12時35分~12時55分 定員15名
場所:熊本日等合同庁舎A棟1階『九州農政局消費者の部屋』 (熊本市西区)
【講座概要】
(ア) 天然だしの飲み比べ・講義
各素材の産地や味の特徴、素材の持つ栄養素の説明を聴きながら、昆布・かつおぶし・さばぶし・いわしぶしの各素材から摂った4種類の天然だしを飲み比べました。
次に、その4種類を絶妙な割合でブレンドした「ブレンドだし」(うどんのだしに最適)を試飲しました。
また、お料理によって「天然だし」の組み合わせ方法の説明がありました。
【本日の試飲キット】 | 【講義風景】 | 【おだしの試飲】 |
(イ) 茶ぶし試飲・削りぶしの試食
味噌をお湯に溶いただけの塩分濃度0.7%の薄味の味噌汁(比較:カップ麺の塩分濃度は約2%)をまず試飲し、これに花かつおを加えて(これを「茶ぶし」といいます。)再度試飲すると、参加者から「おいしい」と笑みがこぼれました。花かつおを加えることで、「だし」の「うま味」により調味料(味噌)が少なくてもおいしくなるという説明がありました。
次に「かつお、さば、いわし」それぞれの削り節を試食しました。
その後、普段目にすることがない「削り節」の削る前の「さば節(ふし)」「いわし節」「あじ節」の実物を用いて、各々の「節(ふし)」の特徴について説明がありました。
【ウニに食べられた昆布】 | 【鰺の節(ふし)の説明】 | 【受講風景】 |
(ウ) まとめ
「基本的なお出汁の取り方」や、「マグカップで作る簡単1人分お味噌汁」、更に、おだしを摂ったあとの昆布や削り節をお料理に活用する「だしがら活用法」など、盛りだくさんの内容で20分間のミニ講座を修了しました。
【参加者のアンケートから】
回答者:男性7名 女性23名
(ア) お昼休みを利用したミニ講座について
〇「講座の内容について」・・・参考になった(29名) 無回答(1名)
〇「講座の時間について」・・・短い(7名) 適度(22名) 長い(1名)
(イ) 和食について興味があること(複数回答可)
出汁:24名 調味料:18名 箸:1名 和食伝承:1名
(ウ) 参加者の感想(抜粋)
〇なかなか飲み比べることがないので参考になりました。
〇ひとくちに「だし」といっても、このように風味が違うことに驚きました。
肝臓が強くないので「だし」を活用したいなと思いました。
〇子どもにも体験させたいと思いました。
〇熊本市内で農業や食育等をテーマとしたママサークルをしています。
子供たちにも是非、今日学んだ内容を伝えていきたいと思いました。
〇家ではなかなか忙しくて、削り節から出汁を摂ることは出来ないです。
そういった母親たちも多いので、もっと手軽に出汁を摂る方法を知りたいです。
お問合せ先
経営・事業支援部 地域食品課