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東北農政局

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秋田地域からの便り(令和3年度)


秋田の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

異業種からのブルーベリー栽培で広がる繋がり -秋田県・八峰町- (2021年9月6日掲載)

民謡、秋田音頭で「秋田名物八森ハタハタ」と唄われている八峰町は、日本海に面した秋田県最北部に位置し、新鮮な魚介類が豊富で、江戸時代から受け継がれてきた伝統の手打ちそば「石川そば」もよく知られています。
その八峰町で、砂取場を営んでいる株式会社青森グローバル産業(本社:青森県深浦町)は、砂取場の下層にブルーベリーの栽培に適したピートモス層があることを発見し、10年前からブルーベリーの栽培を始めました。
その3.5ヘクタールの園地では、当初300本だった苗木が、現在24種類約6000本まで増えています。「道の駅みねはま」の隣にある観光スポット「ポンポコ山公園パークセンター」の近くという地の利を生かして、昨年から観光農園を開設し、ブルーベリーの摘取体験を始めました。

新型コロナウィルス感染症拡大の中、野外で行う摘み取りが好評を得たため、今年も7月3日からブルーベリー畑を開園しました。今年は、密を避けるため予約制で摘取体験者を受け入れており、取材に訪れた7月14日は、「認可保育園八森こども園」の年長組の園児16名と保護者15名が来園し、親子で摘取体験を楽しんでいました。参加した園児たちは、摘み取ったブルーベリーを頬張ると「甘い!」「酸っぱい!」等と声をあげながら農園を駆け回っていました。
昨年も参加した園児は、慣れた様子でぶどうのように大きなブルーベリーを摘み取り、得意げに見せてくれました。
園児の笑顔に囲まれた小林社長は「ブルーベリーの栽培は、10年かけてここまで広げてきた。農薬を使っていないので、虫は人の手で取るしかないためとても手間がかかる。収穫したブルーベリーは、パック詰にして峰浜と二ツ井の道の駅で販売しているが、「くろうの実」(大粒)、「北風こぞう」(中粒)という商品名は、孫がつけてくれ、パッケージのイラストは地元の親戚に作成してもらった。」と目を細めて話してくれました。

収穫量が年々増加していることから加工品にも取り組んでおり、昨年は果汁100%のブルーベリージュースを委託製造し、500ミリリットル入りと180ミリリットル入りの2種類を販売しており、500ミリリットル入りは既に完売してしまったそうです。
また、ブルーベリーの葉を使ったお茶の製造にもチャレンジし、北限のお茶で知られている檜山茶の製造元(能代市)と連携して試作品を作りました。ラビットアイ系という品種のお茶は、薄いピンク色で、かすかにブルーベリーの酸味が感じられる爽やかな飲み口です。他にも葉を粉末にしたお茶の試作も行っています。

ブルーベリーの栽培をきっかけに、檜山茶の製造元との繋がりもできたことから、檜山茶の栽培を増やすため挿木の技術確立に試行錯誤している製造元の力になろうと、ブルーベリー栽培のノウハウを生かして檜山茶の挿木実証実験にもトライしている小林社長。今後はブルーベリーを使用したリキュール製造もしてみたいと、まだまだブルーベリーを活用した加工品の取り組みと、それに関わる人との輪が広がりそうです。

  

  • お問合せ先:株式会社青森グローバル産業
  • 住所:秋田県山本郡八峰町峰浜沼田字明神長根30-1
  • 電話:0185-76-2826
  (情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5639


異業種からのブルーベリー栽培で広がる繋がり
ブルーベリーを摘み取る園児と保護者

ブルーベリーの摘み取りに訪れていた「八森子ども園」の園児と保護者の皆さん
目印ののぼり旗

ポンポコ山の麓、のぼりが目印(右奥のブルーのネットがブルーベリー畑)
販売されているブルーベリー

道の駅で販売しているブルーベリー
笑顔で話す小林社長

ブルーベリーを利用した今後の取組を笑顔で話す小林正信社長

(写真:秋田県拠点職員撮影)