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東北農政局

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秋田地域からの便り(令和4年度)


秋田の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

天地の御恵忘るべからず~今につながる聖農の言葉~ -秋田県・潟上市-(2022年12月5日掲載)

秋田県には「秋田県種苗交換会」という、明治11年から一度も休むことなく続き、今回で145回目を数える農業の一大イベントがあります。秋田県農業協同組合中央会が主催し、毎年、県内各地持ち回りで開催されます。
今年は大仙市を会場に10月29日から11月4日までの7日間、県内外から91万人(主催者発表)の観覧者を集めて行われました。
 
元々は農家が生産物や種子を持ち寄り、お互いに見せ合って交換する場として始まりましたが、現在では農産物の出品展示のほか、お米や果物について学べるコーナーや産業教育の発表、多くの協賛会場での農業関係の展示、食堂や即売会など、農家以外の人でも十分楽しめる企画が盛りだくさんです。中でも「農業機械化ショー」には、45社ものメーカーがブースを構え実演まで行うなど、さながら農家のモーターショーといった趣です。 
主会場では、各農家が出品した自慢の農産物に、厳正で公正な審査の結果決められた「農林水産大臣賞」「県知事賞」など各賞の掲示が誇らしげに輝いていますが、その傍らには毎回必ず「石川理紀之助翁」の関係資料が展示されています。理紀之助翁は、「秋田県種苗交換会」(当時は「種子交換会」)の開催に中心的役割を果たしたほか、当時の秋田県農業が多く抱えていた課題の解決に奔走した人物で、「聖農」と称され、今でも多くの人に慕われています。
 
理紀之助翁は多くの言葉を残していますが、本文のタイトルは翁が臨終の際に家族に残した言葉と言われています。「すべての物は自分の力だけで作られるものではなく、自然の恵みであることを忘れずに、自然の摂理を大切にしなさい」という意味と理解されますが、我々が今取り組んでいる「みどりの食料システム」による持続可能な農業に通じる言葉です。その当時において現代に生きる我々の驕りを見透かし、戒めの言葉を残してくれたのでしょうか。
来年、146回目の「秋田県種苗交換会」は、17年ぶりに理紀之助翁が生きた潟上市が会場となる予定です。


【秋田県種苗交換会】
お問合せ先:秋田県農業協同組合中央会
住所:秋田県秋田市八橋南二丁目10番16号
電話: 018-864-2111
WEB:https://www.ja-akita.or.jp/festival/[外部リンク]

【石川理紀之助翁】
お問合せ先:潟上市郷土文化保存伝習館(石川翁資料館)
住所:秋田県潟上市昭和豊川山田字家の上64
電話: 018-877-6919
WEBページ:https://www.city.katagami.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkai_kyoiku/bunkasport/shakaikyoiku/bunkazai/ishikawa_museum.html[外部リンク]

     (情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611


天地の御恵忘るべからず~今につながる聖農の言葉~

「秋田県種苗交換会」主会場に作られたシンボルマーク
「秋田県種苗交換会」主会場に作られたシンボルマーク

「農産物出品展示」の様子
「農産物出品展示」の様子

石川理紀之助翁展
「石川理紀之助翁展」


「草木谷」の建屋(復元)
潟上市にある石川理紀之助翁が農業の実践に取り組んだ「草木谷」の建屋(復元)

(写真:秋田県拠点職員 撮影)

地元食材にこだわったガーデンカフェ「ふみきり野Cafe」の魅力 -秋田県・北秋田市-(2022年9月5日掲載)

秋田内陸縦貫鉄道の合川駅から大野台駅間と県道24号線が交わる踏切りの斜め向かいにある「ふみきり野Cafe」。緑に囲まれたこの場所で、カフェの経営と花苗の直売を担っているのが加藤由美子さんです。
加藤さんは、1999年8月に福島県いわき市から「Aターン」※し、北秋田市(旧合川町)で就農。2013年から(有)あけぼの農園「ふみきり野Cafe」を始めました。
 
就農のきっかけは、夫婦で牛の飼育を始めたいと模索していた時、秋田県からの紹介でこの地を選び就農しました。当初は計画どおり牛の肥育を始めましたが、当地域は比内地鶏の産地で生産指導の体制もしっかりとしていることや、周囲からの勧めもあって比内地鶏の生産を始め、現在では比内地鶏一本に絞った経営にシフトしています。
また、花や野菜の苗の栽培・販売にも取り組んでおり、その傍らで作っていた比内地鶏の卵を使ったシフォンケーキをイベントなどで販売したところ、とても好評だったため、花屋とカフェを合体させたスタイルのお店をやってみたいとの思いが膨らみ、「ふみきり野Cafe」をオープンさせました。
 
お店の入り口には羊や山羊がいて、お客さんを出迎えてくれます。
牛舎をおしゃれな山小屋風にリノベーションした店内には心地よい音楽とゆったりした時間が流れ、日頃の疲れをやさしく癒やしてくれる空間になっています。カフェの最大の魅力は、地元の農産物をふんだんに使用したお菓子や料理です。優しい味わいの料理には、季節のお花があしらわれ、お水のグラスには無農薬で育てたお花のフラワーアイスキューブ(花氷)が入っています。
カフェを始めてからは、長男が農業を、長女がお菓子づくりを手伝ってくれるようになり、地域の方々との繋がりも深くなったそうです。また、加藤さんは、「人材不足が大きな課題。今後、障がい者雇用も考えて、農福連携に取り組んでいきたい。そして、もっと農園を活かした体験メニューを増やしたり、花を巡るフラワーツーリズムを行っていきたい。」と話してくれました。
 
※Aターン:県外在住の秋田県出身者が秋田県に戻ってくること。又は、秋田県以外の出身者が秋田に来て住むこと。秋田県版「Uターン」「Iターン」等の総称。

  

  • お問合せ先:ふみきり野Cafe  加藤 由美子
  • 住所:秋田県北秋田市井川字中谷地121
  • 電話:0186-78-3105
  • 営業時間:10時30分から16時00分(定休日:水曜日、日曜日)(冬季休業:1月~2月)
  •               ※臨時休業もありますのでご了承願います。
     (情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611


地元食材にこだわったガーデンカフェ「ふみきり野Cafe」の魅力

比内地鶏の卵を使用した シフォンケーキなどが並ぶ店内
比内地鶏の卵を使用した
シフォンケーキなどが並ぶ店内

旬の野菜が味わえるプレート料理
旬の野菜が味わえるプレート料理

季節の花が見られる オープンガーデンの様子
季節の花が見られる
オープンガーデンの様子


加藤 由美子さん
加藤 由美子さん

(写真:秋田県拠点職員 撮影)