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東北農政局

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秋田地域からの便り(令和7年度)


秋田の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

「NAMAHAGEダリア」~色彩・花形・圧倒的な存在感の魅力~-秋田県・秋田市-(2025年12月5日掲載)

みなさまは「NAMAHAGEダリア」をご存知ですか。
秋田の民俗行事「ナマハゲ」の名を持つこのダリアは、秋田国際ダリア園と秋田県が共同開発した「秋田県オリジナルダリア」です。前年の新品種から候補を4~5品種選び、試験栽培を行い東京大田市場での人気投票をもとに関係者が協議して決定します。「NAMAHAGEダリア」は色彩や花形の多様さ、そして圧倒的な存在感が魅力で、2012年から現在まで44品種がラインアップされており、今年は「NAMAHAGEトゥンク」が登録されました。
秋田国際ダリア園で、日本を代表するダリア育種家で会長の鷲澤幸治(わしざわこうじ)氏と、会長の次男で園長(社長)の鷲澤康二(わしざわやすじ)氏が新たな「NAMAHAGEダリア」誕生を目指し育種を行っています。
ダリアは、メキシコや中南米の標高の高い冷涼な地域原産のキク科の多年草です。多くの品種があり花色が豊富で多様な花形、豪華で優雅な見た目など、さまざまな魅力があります。もともと暑さは苦手で15~25度くらいの気温を好みます。品種によって草丈が長くなりやすい、短くなりやすい、咲いている花の次の枝が伸びやすい、伸びにくいなどのさまざまな特性がありますが、栽培方法の基本は同じだそうです。
秋田空港から車で10分、秋田市雄和にある「秋田国際ダリア園」では1.2ヘクタールの園内に二人が育種したダリアを中心に世界14カ国、約700品種、7千株のダリアが栽培され、インパクトのある大輪をはじめとした色とりどりの美しいダリアが一面に咲き誇り来園者の目を楽しませております。
ダリア園を見下ろす丘の上にはレストランがあり、広々とした園内のダリアを観賞しながら食事を楽しむこともできます。毎年9月下旬から10月が見頃となっております。本年は営業を終了してしまいましたが、ぜひ来シーズンはダリア園を訪れ、沢山の花の中から自分好みのダリアを探してみませんか。

お問合せ先:秋田国際ダリア園
住所:秋田県秋田市雄和妙法字糠塚21
電話:018-886-2969
営業期間:8月13日~11月上旬  9時~18時まで
              ※時期によって異なります。
ホームページ:http://www.akita-dahlia.jp/ [外部リンク]

ダリア園の風景
ダリア園の風景
{NAMAHAGEトゥンク」
「NAMAHAGEダリア」シリーズ
ネーミングは「トゥンク」
切り花を使ったデコレーション
切り花を使ったデコレーション
会長と社長
会長の鷲澤幸治氏(左)と
社長の鷲澤康二氏(右)
(写真:1,3枚目 秋田県拠点職員撮影、2,4枚目 株式会社秋田国際ダリア園提供)

地産地消でジェラートは無限大-秋田県・横手市-(2025年9月5日掲載)

JR横手駅東口から徒歩5分くらいのところに、ジェラート専門店「GELATERIA SHEETA(ジェラテリア シータ)」があります。マネージャーの高橋麻衣子さんによると、ジェラートは、地元横手市産を中心に秋田県内の新鮮な野菜、果物、玄米等の農作物を素材として使用しています。特に旬の野菜や果物は、地元の農家が提供してくれる規格外品を積極的に活用することにより、農家の方々からはフードロス削減につながる取組になるため喜ばれています。また、生産現場へ直接足を運んで、農家とコミュニケーションをとりながら、素材本来の甘さを生かしたレシピのジェラート作りにこだわっています。
ジェラート専門店を始めたきっかけは、同店のほかに横手市内で複数の飲食店を経営している小松太史(たいし)代表が、コロナ禍で客足が遠退き、用意した食材を毎日のように廃棄しなければならなかったため、賞味期限などを気にせずお客さんに提供できるものはないかと思いついたのがジェラートでした。しかし、ジェラートを作るノウハウが全くなかったため、飲食店のお客さんから岩手県雫石町にある人気のジェラート店「松ぼっくり」を紹介してもらい、代表を含めたスタッフ3名が1年間通って研修を受けました。そこで、ジェラートに関する技術や経営のノウハウ等を習得したそうです。店の名前の「SHEETA」には複数の意味が込められていますが、一番の理由は代表の名前を反対から読むと「シイタ」になるから決まったといいます。
店をオープンしてから今年で4年目となり、「近隣の障がい者就労の支援事業所が運営する施設にジェラートカップへの食品表示シール貼付け作業の委託」「JR横手駅構内で高校生が運営するジェラートショップの監修」「学生のインターンシップ受入」など福祉就労支援、学生支援等の取組も積極的に行っていると話がありました。ほかにも、地元のイベントや観光協会主催のまちおこしなどで、提供するオリジナルジェラートの製造も手がけています。
夏野菜の収穫も本番を迎え、アスパラガス、ブロッコリー、春菊などを使ったジェラートが店先に並び、その種類は150以上もあるといいます。一押しは桃を使ったジェラートです。種類は地元の豊富な食材のおかげで今後もどんどん増えていくそうです。横手市のご当地グルメ「横手やきそば」を堪能した後に、GELATERIA SHEETA でお好みのフレーバーを味わって、クールダウンしてみてはいかがですか。

お問合せ先:GELATERIA SHEETA
住所:秋田県横手市寿町9-8 寿ビル1階
電話:080-4514-8129
営業時間:11時00分~18時00分
定休日:不定休
ホームページ:https://gelateria-sheeta.com [外部リンク]

店舗の外観
店舗の外観
店内のショーケース
店内のショーケース
(日本酒、サキホコレもあります)
桃のジェラート
桃のジェラート:シングル
(組合せ豊富なダブルもできます)
マネージャーの高橋麻衣子さん
マネージャーの高橋麻衣子さん
(写真:1枚目 GELATERIA SHEETA提供、2,3,4枚目 秋田県拠点職員撮影)