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東北農政局

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秋田地域からの便り(令和8年度)


秋田の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

地元のお米を使った伝統の酒造りと新たな挑戦(ワイン造り)の二刀流[秋田県・横手市]

浅舞酒造株式会社(以下「浅舞酒造」という。)は、横手市平鹿町浅舞で大正6(1917)年に創業し、来年110年を迎える老舗の蔵元です。「酒は大地から生まれる」をモットーに、日本酒製造に使用するお米は、全て地元の横手盆地で収穫したお米と、奥羽山脈の伏流水からなる湧水(琵琶沼寒水)を使用して全量純米仕込みを行っており、そのため、醸造される日本酒は、横手盆地のお米本来の旨味を感じることができると言われています。
長年地元の米を用いる酒造りを続けるうちに、さらに原料にこだわって醸したいという想いを強くしたことから、令和6(2024)年から自社田で農薬及び化学肥料不使用の「亀ノ尾」の栽培を始めました。そこで収穫したお米を用いた日本酒は、「天の戸 Heaven's Field 亀ノ尾」として、令和8(2026)年7月に販売されました。今後は、自社田栽培の「亀ノ尾」での有機認証取得の申請を予定しているほか、「あきたこまちR」などを栽培する自社田の作付規模を拡大し、地元の米農家とも協力しながら、今まで以上に原料米にこだわった造りの実現を目標としています。
また、令和4(2022)年から新たな取組として、自社の清酒酵母を使用したワイン造りを始めました。浅舞酒造として農地所有適格法人となって自社畑(1.5ha)の整備にも着手し、現在は生食用と、この土地に適した醸造用ぶどうの品種を判断するため、ピノ・ノワールなど26種類を試験的に栽培するほか、自社畑の一部区画でも、有機認証取得の申請を予定しています。
柿﨑代表取締役は、「ワインを造ることによって日本酒も進化させることができる。」とお話しされていました。
そのワインの原材料となるぶどう栽培や自社田の管理の先頭に立って頑張っているのが岩手県出身の畠山結衣さんです。
畠山さんは、秋田県東成瀬村の地域おこし協力隊として農業に携わり、自身が育てた米でお酒を造る機会がありました。そこから、お米も作ってお酒も造ることが面白いと感じ、浅舞酒造に就職されました。「田んぼと畑の両方の管理の中でも、とにかく除草作業が大変」と話されていましたが、反面、「全てを機械で作業してしまうと農業をしている実感がない」とも話されており、農業そのものを楽しみながら取り組んでいる様子がうかがえました。
「酒は大地から生まれる」のモットーを体現しつつ、ワイン造りも同様の精神で取り組んでいます。
伝統を守りつつ新たな挑戦を続ける浅舞酒造、今後の取組にも注目です。
お問合せ先:浅舞酒造株式会社  電話:0182-24-1030
住所:秋田県横手市平鹿町浅舞字浅舞338番地
営業時間:8:00~17:00
定休日:土、日、祝日
ホームページ:https://amanoto.co.jp

浅舞酒造株式会社

浅舞酒造株式会社

お米を有機栽培している自社田
お米を有機栽培している自社田
醸造用として26品種を栽培するぶどう畑
醸造用として26品種を栽培するぶどう畑
自社田とぶどう畑で奮闘している畠山さん
自社田とぶどう畑で奮闘している畠山さん
(写真1、2、3枚目:秋田県拠点職員撮影:4枚目浅舞酒造株式会社提供)