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東北農政局

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青森地域からの便り(令和3年度)


青森の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

「観て・食べて・感じて」棚田を核とした地域振興 -青森県・黒石市-(2022年1月20日掲載)

青森県のほぼ中央、三方を津軽平野に臨み、東に八甲田の峰々が連なる黒石市東部の大川原地区、そこには県内で唯一、国の「指定棚田地域」に指定された棚田が広がっています。
 
大川原地区には、美しい景観だけでなく豊かな伝統文化が息づいていて、南北朝の時代、南朝方の戦死者を慰霊するために始めた精霊流しが始まりとされる「大川原の火流し」では、アシガヤを3メートル程に編み上げた舟3隻に火をつけて、地区内を流れる中野川を勇壮に曳き下ります。それぞれの舟は、「早生」「中生」「晩生」の稲に見立てられ、舟の燃え方で実りの吉凶が占われるという、まさに奇祭と称すべき風習が今に伝えられています。
 
大川原棚田は、大川原地区の集落に近い、中山間部を切り開いた山あい約32ヘクタール、300枚余りの水田で構築されています。春の雪解け水に始まり、一年を通じて中野川を潤す、八甲田山の豊饒な水に育まれながら、棚田のみならず地域住民の生活にも深く親水し続けています。
 
大川原棚田は600年以上もの昔から、先人たちの苦労と努力の末に整えられ、地域の米文化と共に集落を支え、地域に愛されながら今に至りますが、農家の高齢化や耕作地放棄等により維持管理が難しい状況となっています。
 
そんな中、令和元年8月に「棚田地域振興法」が施行され、大川原棚田も令和3年4月の指定をきっかけとして、環境負荷を軽減した特産米のブランド化、スマート農業への取り組み、景観保全を兼ねた地域特産「牡丹そば」の栽培拡大、大川原火流しを契機とした都市部との交流など、棚田や景観の保全へ向けた取組みや棚田を核とした地域振興が沸き起こっています。
 
すでに令和3年産米では、ドローンを用いたスマート農業の取組みを実践しており、棚田を中心とした地域の振興策が推進されています。また、黒石市では「ワーキングホリデー(農業体験事業)」を活用した、地域の人達との交流や伝統文化を体験できることも魅力の一つです。
 
棚田の情景が「あ~、懐かしいな~」と、観た人の心に語りかけ、地域特産となる「牡丹そば」の味わい、伝統文化となる奇祭が身近で感じられる稀少体験等、魅力溢れる大川原の棚田があなたを待っています。
さぁ、棚田を観て・食べて・感じて、一緒に応援しましょう!

 

  • お問合せ先:青森県黒石市農林部農林課
  • 住所:青森県黒石市大字市ノ町11-1
  • 電話:0172-52-2111
  • WEBページ:http://www.city.kuroishi.aomori.jp/[外部リンク]

(情報収集)青森県拠点  電話:017-775-2151

青森県唯一の棚田

大川原棚田
大川原棚田(秋の風景)

ドローンによる農薬散布
ドローンによる農薬散布
(R3年実施)


大川原の火流し
祭事「大川原の火流し」実施風景

牡丹そば
牡丹そばの商品化(乾麺)

(写真:黒石市 提供)

赤いりんごをかじってみたら、中まで「赤~いりんご」でした!-青森県・五所川原市-(2021年10月20日掲載)

「赤~いりんごって知ってる?」
「りんごって赤いでしょ~!普通でしょ~!」
いやいや驚く事なかれ、なんと、青森県の五所川原市には、切っても、切っても「赤~いりんご」、果皮はもちろん果肉も赤く、更には花、葉、枝まで「赤~いりんご」があるんです。

時代は昭和14年、梅沢村(現五所川原市大字梅田)の元村長で育種家の前田顕三氏が、病害虫に強い品種の育成だけでは消費者の心はくすぐれない、ありそうでない果肉が赤く形の良いりんごを作ろうと研究を始めたのがきっかけです。前田氏亡き後は五所川原市に研究が受け継がれ、長い年月をかけて「赤~いりんご」が誕生しました。平成8年には、「御所川原」の名称で品種登録され、名実ともに世界で唯一、五所川原市だけで栽培される特産品となっています。

現在、市内で栽培されている「赤~いりんご」は、「御所川原」、「栄紅」、「レッドキュー」の3品種。見た目も鮮やかな赤い果肉にはリンゴポリフェノールを多く含み、カルシウムや食物繊維などの機能性成分も豊富で、昨今の健康ブームにも乗り、今、注目の逸品です。

五所川原市では、民間事業者と連携し、ジュースやお菓子、お酒(ワイン、酎ハイ)だけではなく、機能性成分を活かした健康食品、化粧水等の美容関連商品などの商品化を支援。最近では、世界的にも珍しい「赤いシードル」の製造・開発を企画・支援し、輸出も視野に3品種の特性を活かした商品開発や市内での製造拠点の発掘に力を入れています。

また、更なる「赤~いりんご」の振興に向け、生産者やJA、加工業者、学生を集め、増産に向けた生産者の募集、観光資源としての活用のアイデアを求める意見交換会の開催。六次産業化を目指す地域おこし協力隊を募集するなど、地域全体の活性化にもつながる取り組みを進めています。

可憐な赤い色の花を咲かせる「赤~いりんご」。観光名所ともなっている市内一ッ谷地区の「赤~いりんごの並木道」や毘沙門地区の「五所川原市農業センター」では、5月中旬から果実の成長を見ることが出来ます。青果や加工品の数々は市内観光施設や菓子店、インターネット等でも購入可能です。ぜひ、五所川原市の「赤~いりんご」を見て、食べてご堪能ください。

 

  • お問合せ先:五所川原市経済部農林水産課
  • 住所:青森県五所川原市字布屋町41-1
  • 電話:0173-35-2111
  • WEBページ:http://www.city.goshogawara.lg.jp/[外部リンク]

(情報収集)青森県拠点  電話:017-775-2151

赤いりんごをかじってみたら、中まで「赤~いりんご」でした!

リンゴの花
可憐な赤い色のりんごの花
「赤~いりんごの並木道」

収穫期を迎えた赤~いりんご
収穫期を迎えた「赤~いりんご」


切っても切っても赤いりんご

切っても切っても「赤~いりんご」

加工品の数々
赤いシードルをはじめとする
「赤~いりんご」の加工品の数々

(写真:青森県拠点職員 撮影)

新郷村産生乳100%、無添加!世界に羽ばたく飲むヨーグルト -青森県・新郷村-(2021年7月20日掲載)

新郷村は、「青森県酪農発祥の地」として知られる村です。この地域はかつて冷害により、お米が作りにくい環境でした。そこで昭和初期に数人の農家が乳牛の飼育に取り組み、ここから青森県内に酪農が広がったとされています。

この新郷村にある「新郷村ふるさと活性化公社」は、ふれあい牧場や道の駅を含む「間木ノ平グリーンパーク」、「キリストの里伝承館」の管理・運営の他、新郷村産の生乳を原料とした乳製品や肉加工の製造販売を行い、新郷村の歴史と伝統をピーアールしています。

「新郷村ふるさと活性化公社」の数ある特産品の中から、今回ご紹介するのは、青森県新郷村産「飲むヨーグルト」です。
1996年販売当初からのロングセラー「飲むヨーグルト」は、新郷村の一酪農家の生乳100%を原料とし、添加物は一切使用していない、イチ押しの人気商品です。

2007年には、生乳とガラクトオリゴ糖、乳酸菌のみを使用した「飲むヨーグルト ザ・プレミアム」を発売。同年に香港へ海外進出しました。2014年に開催されたアジア最大級の食の展示会「FOODEX JAPAN」でもご当地ヨーグルトグランプリで金賞を取得し、国際的に高い評価を得ています。更に2016年には厳しい動物検疫で知られるアメリカ輸出に挑戦。このように販路拡大をしていき、海外での知名度が高まっています。また、2017年には当局主催の「輸出に取り組む優良事例」として東北農政局長賞に表彰されています。

事務局長の角岸さんは、「消費者の方が飲んだ瞬間に『うまい!』と思ってもらえたら嬉しい。是非、新郷村生乳100%の素材を味わってもらいたい」とのことでした。

口いっぱいに程よく広がる酸味と甘み。そして滑らかな舌触りとコクのある味わいが、一度飲んだ人を虜にすること間違いなし!

今回ご紹介した「飲むヨーグルト」は、オンラインショップでも購入可能です。また、「飲むヨーグルト」とともに東北農政局長賞を受賞した「生キャラ煎餅」、新鮮な牛乳や生クリームをベースに、にんにくやフルーツなど地元の食材をふんだんに使用したアイスクリームもおすすめです!新郷村にお越しの際は一度お試しください!

 

  • お問合せ先:一般財団法人 新郷村ふるさと活性化公社
  • 住所:青森県三戸郡新郷村大字戸来字雨池11-2
  • 電話:0178-78-2511
  • WEBページ:http://www.marumarushingo.com/[外部リンク]

(情報収集)青森県拠点  電話:017-775-2151

新郷村産生乳100%、無添加!世界に羽ばたく飲むヨーグルト

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新郷村内の「青森県酪農発祥の地」
の看板

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地元をはじめ世界でも販売され
ている飲むヨーグルト(2種類)


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事務局長の角岸さん(中央)、
道の駅しんごうのスタッフ(左)、
JA担当者(右)

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ロングセラー「飲むヨーグルト」
を生み出した「新郷村ふるさと活
性化公社」

(写真:青森県拠点職員 撮影)