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東北農政局

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福島地域からの便り(令和4年度)


福島の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

有機農業と福祉をつなぐ農福連携 -福島県・郡山市-  (2022年7月5日掲載)

一般社団法人「空(くう)」(以下「空」という。)が運営する「土水空(どみそら)ファーム」と「有限会社ハッピーファーム」は、共に協力し福祉事業を主体とした農福連携に取り組んでいます。

「空」の代表理事で「土水空ファーム」の青空相談役である熊田芳江さんは、泉崎村の社会福祉法人こころんで施設長を務め、引退後の現在は郡山市を拠点に福祉活動に取り組んでいます。同じく「空」が運営する「土水空ファーム」施設長の今村直美さんは、千葉県で農福連携を進める法人で農業指導を行った経験があり、その時から農福連携の先駆けで全国的に注目を集めていた熊田さんのこともご存じだったとのこと。そんななか、今村さんが地域おこし協力隊として福島県矢吹町に移住したことをきっかけに一緒に活動されるようになりました。
そして今年5月に、郡山市で有機農業を営む有限会社ハッピーファームの安田潤一さんが所有する農地の一部を借り受け、「土水空ファーム」を開設しました。「土水空ファーム」では、もともと有機農業を主とした農福連携への取り組みを希望していたため、安田さんの農地提供に感謝しておられました。
なぜ、有機農業なのかと問うたところ、「機械化が進む大規模農家との連携では、障がい者ができる作業は限られてしまう。しかし、有機農業であれば、機械に頼る部分が少なく、草刈り、肥料散布や病虫害の駆除など、手間のかかる作業が多いことから、障がい者一人一人の個性に合った作業が見つけやすい」とのこと。また、「農作業を通じて少しずつ症状が回復し元気になっていく方をたくさん見てきたので、今後も後押ししていきたい」とお話しされました。

現在、お三方はCSAにも取り組んでおり、「あさかのCSA」で郡山市と須賀川市を中心に有機農産物を集めて販売する活動をしています。
CSAとは生産者と消費者が連携し、1年あるいは半年といった単位での前払いによる農産物の契約を通じて相互に支え合う仕組みです。前払いには、天候不順による不作のリスクを消費者と生産者が共有することを意味しています。
あさかのCSAは、前払いによる定期購入に加えて、会員が必要とするときに1回限りの購入もできる、利用しやすいスタイルが取られています。事前に申込をすると、隔週木曜日に両市にある4か所の受け取りステーションに野菜セットが届きますので、指定日にステーションでの受け取りが可能な方は、あさかのCSAで地域の生産者の新鮮な有機野菜をぜひ注文してみてはいかがでしょうか。

 

  • 問合せ先1:一般社団法人 空
    • 住所:〒963-0205 福島県郡山市堤3丁目191 ウエストステージB-106
    • 電話:090-6253-5190
  • 問合せ先2:有限会社ハッピーファーム


(情報収集)福島県拠点  電話:024-534-4142

有機農業と福祉をつなぐ農福連携

有限会社ハッピーファームの安田さんと一般社団法人「空」の熊田さんと今村さん
  障害福祉事業と有機農業の連携に取り組む、有限会社ハッピーファームの安田さん(左)、一般社団法人「空」の熊田さん(中央)と今村さん(右)

定植された有機ミニトマト
  5月の開所式に定植された有機ミニトマト

有機ぶどうと原木シイタケ
  有機ぶどうと原木シイタケ

有機野菜セットの一例
  あさかのCSAの利用者に届く有機野菜セットの一例
(写真(左から):1~3枚目 福島県拠点職員 撮影
(写真:4枚目 熊田芳江さん 提供)