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東北農政局

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福島地域からの便り(令和7年度)


福島の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

北塩原村の特産品「じゅんさい」の収穫が始まりました -福島県・北塩原村-(2025年7月7日掲載)

福島県北塩原村は、福島県の北西部に位置し、村の総面積の約80%は山間部です。1888年の磐梯山の噴火では、旧檜原村(北塩原村)など近隣住民477名の尊い命が奪われ、また、川のせき止めによって檜原湖を含む多くの湖沼群をつくりましたが、熱い溶岩流に覆われなかったことと植林の努力等から裏磐梯を中心に観光関連産業が発展し、国内外から多くの観光客が訪れ移住者も増えています。
そういった風光明媚な北塩原村では、今、特産品のじゅんさいの収穫が始まっています。北塩原村裏磐梯のじゅんさいは、上質なぬめりが特徴で6月中旬頃から8月中旬頃まで収穫ができ東北各地や首都圏に出荷されています。しかし、近年、じゅんさいを扱う農家が減少しているため、NPO法人裏磐梯エコツーリズム協会が、北塩原村裏磐梯のじゅんさいを広く知ってもらうため、11年前から観光客向けに「ジュンサイ摘み体験」を始めました。NPO法人裏磐梯エコツーリズム協会理事の長岡 幸二(ながおか こうじ)さんは、約20アールあるジュンサイ沼のうち2アールを借り受け摘み取り体験を実施しています。開始当時は、摘み取り体験客が少なかったが、テレビなどの放映を通じ広がりをみせ昨年は、初年度からのリピーターを含め約500名が来場し、今年も多くの来場者が予想されるとのことでした。今年の摘み体験は、6月13日(金曜日)から8月23日(土曜日)まで毎日開催され、1舟につき1名が乗船し、90分間じゅんさいの摘み取りが体験できます。また、時間内に摘み取ったじゅんさいは、すべて持ち帰ることができるとのことです。8月24日(日曜日)は、先着10チーム限定の「第6回裏磐梯6時間耐久ジュンサイ摘み選手権大会」を企画していて、昨年は秋田県の大会でも優勝したチームが優勝しているとお話もされていました。
取材当日は、北塩原村商工会の皆様が特産品を利用した商品開発を目指す取組のなかで、じゅんさいの摘み取り体験が行われていました。
北塩原村の裏磐梯には観光名所が多くあります。梅雨明けの暑い日が続くこの時期に、標高800メートルで栽培されるじゅんさいの摘み取り体験に訪れてはいかがでしょうか。

裏磐梯エコツーリズム協会が実施している体験等は、同協会ホームページで表記している「ジュンサイ」を採用しています。

お問合せ先:NPO法人 裏磐梯エコツーリズム協会   
住所:福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093
電話:080-2827-1687
WEBページ:https://eco-urabandai.com/program/junsai/[外部リンク]

NPO法人裏磐梯エコツーリズム協会理事
NPO法人
裏磐梯エコツーリズム協会
理事   長岡  幸二 さん
ジュンサイ沼の摘み取り体験の風景ジュンサイ沼の
摘み取り体験の風景
摘み取り体験で体験者が摘み取ったじゅんさい
摘み取り体験で
体験者が摘み取ったじゅんさい
じゅんさいトコロテンとじゅんさい黒蜜
じゅんさいトコロテン(左)と
じゅんさい黒蜜(右)