紅花栽培について
紅花はエジプト原産のキク科に属する作物で、6世紀終わりから7世紀の初めころ日本に伝わったとされています。江戸時代には染料や口紅原料用として山形県内で盛んに栽培されていました。
明治時代になると外国産の化学染料に押され、国内ではほとんど栽培されなくなりました。しかし、近年、天然色素原料や切り花として見直され、山形県の山形市、寒河江市、河北町、高畠町、白鷹町などで栽培されています。また、山形県の「県花」としても知られています。
山形県内では3月下旬~4月上旬に種を播きます。茎の高さは1mほどになり、上部で分枝して7月上~中旬頃にアザミの花に似た黄色の花が咲きます。咲き始めは黄色ですが、日が経つと鮮紅色に変化します。花弁の一部が鮮紅色を帯びたころが花摘みの適期です。
現在、多く栽培されている品種は「もがみべにばな」です。葉の縁に棘があるため、朝露が乾かず棘がまだ柔らかい早朝の時間帯に花を摘みます。一方、棘のない品種「とげなしべにばな」は、主に切り花用として栽培されています。
紅花の花(咲き始め)
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花弁の一部が鮮紅色に変化したところ
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