紅花の利用
染料・化粧品(口紅)
紅花は古くから染料や口紅原料として利用されていました。江戸時代には全国有数の紅花産地であった山形県から「最上紅花」が京都に送られていました。紅花の色素成分は淡黄色のカルタミン(carthamin)で、酸化されて紅色のカルタモン(carthamone)に変化します。このほかにサフロールイエロー(safloryellow)という黄色素も含んでいます。
食品加工
乾燥した花びらは、漢方では古くから婦人薬として利用されており、煎じたり、お茶に混ぜて飲みます(紅花茶)。また、天然色素として和菓子、めん類、漬け物などにも使われています。最近、炊き込みご飯や豆腐に利用するなど新しい紅花料理が開発されており、新たな食材として期待されています。
さらに、種子からとれる紅花油(サフラワーオイル)はリノール酸を多く含み、サラダ油・天ぷら油などに使われます
乾燥させた紅花の花びら
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紅花の種子 |
生花・ドライフラワー
最近は、切り花やドライフラワーにも利用されています。切り花用として、葉に棘のない品種「とげなしべにばな」が栽培されています。
お問合せ先
生産部園芸特産課担当者:農政調整官(畑作経営)
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