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中国四国農政局

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    フォトレポート(島根県)令和5年度

    県域拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。

    3月

    中山間地域におけるわさび栽培の取組

      • 撮影場所:島根県吉賀町
      • 撮影日:令和6年3月13日

      移植
      移植され生長中のわさび

      ハウス
      ほ場に設置されたハウス

      代表
      ハウス前で説明する齋藤代表取締役(左)

       吉賀町六日市地区の「なかつ国株式会社」(齋藤浩二代表取締役)では、わさびのハウス栽培を行っており、現在、移植した苗が生長しつつある最中です。

       わさびは島根県西部の中山間地域での特産物ですが、近年は栽培する生産者が減る一方、国内産の需要は高まっているとのことで、同社では年間80アールで練りわさびの原料用として生産されています。

       育苗ハウスで育てたわさび苗を別のハウスに移植し、草丈が80センチメートル程度まで大きく生長させて出荷し、その後、わさびの後作として、ミニトマトを栽培することで、少ない面積でも高い収益をあげることができるとのことでした。

       同社では、わさび、ミニトマトの他にハウスではほうれんそう、露地ではキャベツ、ブロッコリー、白ネギなど幅広く野菜を栽培しています。

       齋藤代表取締役は、「令和5年度からは畑地化促進事業を活用して水田(8.1ヘクタール)を畑地化した。更なる高収益作物の作付拡大と安定生産に取り組みたい。」と力強く話されました。


      農事組合法人の広域連携組織と意見交換を行いました

        • 撮影場所:島根県益田市
        • 撮影日:令和6年3月12日

        説明
        基本法の見直し等を説明する守屋地方参事官(左)

        水神森
        活発に意見を述べられる協同組合水神森の方々

         令和6年3月12日(火曜日)、益田市横田・高城地区の協同組合「水神森」(すいじんもり、松本要組合長)を訪問し意見交換を行いました。

         当拠点から食料・農業・農村基本法の見直し等について情報提供した後に、協同組合の運営や構成する各法人の状況についてお話をお聞きしました。

         同組合は、水田農業に取り組む5つの農事組合法人が、オペレーター不足等に対応するため平成30年に設立した広域連携組織であり、大豆コンバインや調製機械を共同購入して共同作業を行い、施設整備費用の低減を図るとともに、作業の効率化につなげています。(大豆の栽培面積は約18ヘクタール)

         組合の方々は、今後の地域農業や集落の維持が出来なくなる恐れがあること、各法人の運営を担ってきた役員の平均年齢が70歳を超えていること、他に担い手がおらず地域の農地維持のため条件の悪い農地でも引き受けざるを得ないことなど、非常に厳しい状況にあることを熱く語って下さいました。

        2月

        島根県立邇摩高等学校で施策説明を実施

          • 撮影場所:島根県大田市
          • 撮影日:令和6年2月15日

          講義
          施策説明の様子

          主任
          講義をする野中主任農政推進官

           令和6年2月15日(木曜日)、中国四国農政局島根県拠点は、島根県立邇摩高等学校総合学科農業系列の1年生33名を対象に「日本の農林水産業の未来に向けて」と題し、我が国の食料、農業をめぐる課題と、みどりの食料システム戦略をはじめとする農林水産省の施策について説明を行いました。

           講義後のアンケートでは、「日本の農業の課題解決に向けた具体的な取組を知ることができて良かった。」、「色々な課題について自分自身も考えることができた。」、「食品ロスについて自分たちができることはやろうと思った。」などの感想が寄せられました。


          令和5年度中国四国農政局「みどり戦略学生チャレンジ」交流会~島根県立出雲農林高等学校がWebで参加~

            • 撮影場所:島根県出雲市
            • 撮影日:令和6年2月14日

            発表
            Webでの発表の様子

            感謝状
            出雲農林高等学校の生徒へ感謝状の授与

            意見交換
            Webでの意見交換の様子

             令和6年2月14日(水曜日)、中国四国農政局(岡山市)で令和5年度中国四国農政局「みどり戦略学生チャレンジ」交流会が開催され、中国四国管内の農業大学校及び高等学校から取組結果の発表があり、当県からは、島根県立農林大学校から2テーマと島根県立出雲農林高等学校から1テーマの取組結果の発表が行われました。

             Webで参加した出雲農林高等学校からは、「イズモコバイモを守る~里山管理イズモコバイモの活動を通して~」と題し、ユリ科の希少植物「イズモコバイモ」の繁殖方法を確立し、里山保護の活動を促進するという取組結果を発表されました。

             取組結果を発表した生徒に対し、島根県拠点守屋地方参事官から中国四国農政局長名の感謝状を授与しました。

             その後、Webで他校との意見交換が行われ、出雲農林高等学校の生徒からも活発に質問され、他校の取組状況等を共有することができた有意義な意見交換会でした。

            【関連サイト】(中国四国農政局ホームページ)
            https://www.maff.go.jp/chushi/photo/photo06.html#r060214_2


            令和5年度多面的機能発揮促進事業の中国四国農政局長表彰式を開催

              • 撮影場所:島根県出雲市
              • 撮影日:令和6年2月8日

              授与
              原会長(左)へ表彰状の授与

              集合
              鳶巣環境保全協議会の皆さん

              ジャム
              遊休農地で栽培されたブルーベリーを加工したジャム

               令和6年2月8日(木曜日)、出雲市鳶巣(とびす)コミニティセンターにおいて、令和5年度多面的機能発揮促進事業中国四国農政局長表彰優秀賞に選定された鳶巣環境保全協議会の原会長に、守屋地方参事官から表彰状を授与し、同会の方々と取組の経緯や苦労した点などについて、意見交換を行いました。

               鳶巣環境保全協議会は、遊休農地を有効活用したブルーベリーの栽培や、ホタルを通じた農村環境の保全活動を行っています。平成27年度に「みんなでやろう!ブルーベリープロジェクト」を立ち上げ、現在、ブルーベリーは6種類65本まで増え、令和4年には140キログラムを収穫できるまでになりました。近年は、地域の子供たちに加え福祉施設とも連携し、収穫作業やジャムの加工作業を行うことによって、農業や将来の職業に対する関心を高める学習の場となっています。

               また、平成19年度から継続しているホタルの生育環境整備の取組では、専門家を招いての勉強会をはじめ、ホタルの餌となるカワニナを放流するなど、生息環境の整備に取り組んでいます。

               原会長は、「継続は力なり。今回の表彰を機にこれからも取組を継続していきたい。」と決意を新たにされていました。


              島根県立松江農林高等学校で施策説明を実施

                • 撮影場所:島根県松江市
                • 撮影日:令和6年2月6日

                講義
                施策説明の様子

                総括
                講義をする角森総括農政業務管理官

                令和6年2月6日(火曜日)、中国四国農政局島根県拠点は、島根県立松江農林高等学校生物生産科の1年生37名を対象に「日本の農林水産業の未来に向けて」と題し、我が国の食料、農業をめぐる課題と、みどりの食料システム戦略をはじめとする農林水産省の施策について説明を行いました。

                 講義後のアンケートでは、「農業をしている人は高齢者が多いが、スマート農業がもっと発展して若い人や女性も簡単に農業が始められるようになったらいいと思った。」、「みどりの食料システムについて詳しく知ることができて良かった。」、「食料自給率が少しでも上がるように、自分でもできることをしたいし、将来農業に関わる職業に就いて頑張りたい。」などの感想が寄せられました。

                1月

                中国四国農政局「ディスカバー農山漁村の宝」奨励賞授与式(農事組合法人石原里田)

                  • 撮影場所:島根県奥出雲町
                  • 撮影日:令和6年1月26日

                  授与
                  和久利代表理事(左)への奨励賞の授与

                  集合
                  前列左から糸原奥出雲町長、和久利副代表理事、和久利代表理事、守屋地方参事官
                  後列左から川西奥出雲町農業振興課課長補佐、糸原農業振興課長

                   令和6年1月26日(金曜日)、奥出雲町役場において、令和5年度中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞に選定された農事組合法人石原里田(以下「石原里田」という。)に奨励賞の授与式を行いました。当日は、守屋地方参事官から石原里田の和久利健代表理事に奨励賞を授与し、意見交換を行いました。

                   石原里田では、そば打ち体験、田植え・稲刈り体験、餅つき体験などの食育体験活動やイベントを町内外に情報発信することで、関係人口の増加を図る取組を進めており、これらの取組が評価され今回の奨励賞につながりました。

                   意見交換では、代表理事から「そば打ち体験は農繁期を除いて年間60回程度受け入れている。また、近年、コウノトリが棚田に飛来するようになった。コウノトリが縁で外部から田んぼの生き物調査をしてはどうかとの提案があり、昨年、地域の小学生を対象とした「田んぼの生き物調査」体験を実施したところ好評であった。新たなプランを考えており、役員会に諮り今後実施するかどうか相談する予定である。」などの話があり、有意義な意見交換となりました。


                  出雲の国小麦プロジェクト第2回シンポジウム開催

                    • 撮影場所:島根県松江市
                    • 撮影日:令和6年1月25日

                    ハウス
                    ハウス内での情報提供と意見交換の様子

                    会長
                    主催者からの説明

                     令和6年1月25日(木曜日)、松江市で出雲の国小麦プロジェクト第2回シンポジウムが開催されました。

                     当該シンポジウムは2部構成で開催され、第1部は当該プロジェクト推進協議会会長の小麦ほ場に隣接したハウスにおいて、実証ほでの小麦の栽培状況等および令和5年産秋播小麦品種比較試験の状況等について、情報提供と意見交換が行われました。

                     第2部は松江市内の会議室において、主催者から当該プロジェクト説明などの後、意見交換が行われました。

                     当該プロジェクト推進協議会は、生産者、生産資材供給事業者、物流業者、製粉業者、卸業者等で構成されており、卸や実需者からの要望等をフィードバックし、関係機関からのサポートを受けながら、需要に応じた品質・数量の小麦を生産・供給する体制としているとのことです。

                     今回のシンポジウムは、当該プロジェクトに参画してもらう生産者を対象に、実需者が求める小麦の品質等と栽培技術向上について理解を深めることがねらいであるとのことでした。


                    島根県立出雲農林高等学校で施策説明を実施

                      • 撮影場所:島根県出雲市
                      • 撮影日:令和6年1月19日

                      説明
                      施策説明の様子

                      主任
                      講義をする野中主任農政推進官

                       令和6年1月19日(金曜日)、中国四国農政局島根県拠点は、島根県立出雲農林高等学校植物科学科、動物科学科、環境科学科及び食品科学科の1年生121名を対象に「日本の農林水産業の未来に向けて」と題し、我が国の食料、農業をめぐる課題と、みどりの食料システム戦略をはじめとする農林水産省の施策について説明を行いました。

                       講義後のアンケートでは、「島根県は他県に比べ農業従事者の高齢化が進んでいるので、僕たちのような高校生が農業の担い手になれたらいいと思った。」、「初めてみどりの食料システム戦略の話を聞き興味深いと感じた。」、「しまね農業女子やみどり戦略学生チャレンジなど初めて聞いて興味がわいた。学生チャレンジなど農業に関する研究や活動に参加してみたい。」、「日本の農業に関する様々な課題や問題点を理解し、どうすれば良いのか深く考えることができた。」などの感想が寄せられました。


                      中国四国農政局「ディスカバー農山漁村の宝」奨励賞授与式(なでしこ)

                        • 撮影場所:島根県益田市
                        • 撮影日:令和6年1月18日

                        授与
                        久保田代表(左)への奨励賞の授与

                        集合
                        なでしこの皆さんと関係者

                        意見交換
                        意見交換の様子

                         令和6年1月18日(木曜日)、益田市互自治会館において、令和5年度中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞に選定された益田市の「なでしこ」に対する授与式を行い、守屋地方参事官から久保田代表へ奨励賞を授与しました。

                         「なでしこ」は、環境保全型農業により生産された農産物や加工品により「真砂ブランド」の定着を図りながら、地域の保育園児や小中学生への食育や景観作りにも力を入れており、その様子を情報発信することにより地域外から活動に参加する人もいます。こうした環境にやさしい農産物生産とそのブランド化、地域を巻き込んだ農業体験や食文化継承など、地域を元気にする活動を積極的に行っています。

                         同会の活動を引っ張る久保田代表を始め3名の女性は、「まめ・こめ母さん」と称して地域の方々に慕われており、当日はお揃いのエプロンで出席されました。同会会員のご家族なども「応援団」として同席され、授与式後の意見交換も終始和やかな雰囲気の中で行いました。

                         この中で、皆さんは「取組のきっかけは、平成25年当時の公民館長が、真砂地域の振興のため、伝統の味噌作りの継承や地域で生産された野菜の販売により「真砂ブランド」の確立に熱心であったこと。当時はほとんどの生産者が慣行栽培を行っていたが、平成27年から有機栽培の取組を始めたこと。環境に配慮した農業は、害虫駆除を手作業で行うなど苦労も多いこと。」を話されました。

                         活動の様子はSNSで情報発信されていますのでぜひご覧ください。

                        【関連リンク】真砂+(facebook)
                           https://ja-jp.facebook.com/masagoplus/
                        (外部リンク)


                        中国四国農政局「ディスカバー農山漁村の宝」奨励賞授与式(久多美ふれあい実習園運営委員会)

                          • 撮影場所:島根県出雲市
                          • 撮影日:令和6年1月17日

                          記念撮影
                          福田会長(中央)と山根副会長(右)

                          リンゴ園
                          校庭に隣接したりんご園

                           令和6年1月17日(水曜日)、出雲市立さくら小学校において、令和5年度中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の奨励賞に選定された「久多美ふれあい実習園運営委員会」に対し、守屋地方参事官から福田賢治会長へ奨励賞を授与し、会長及び副会長(さくら小学校山根肇校長)と意見交換を行いました。

                           同会は、旧久多美小学校が所有する土地の有効活用のため、保護者と地域関係者の活動の場として平成10年に設立。子どもたちが農産物を作る喜びや食料生産への意識を高めること、保護者や地域関係者との様々な活動でふれ合いを深め、「ひと・もの」へ感謝の意識等を醸成することで、将来の地域への定住や農業を担ってほしいとの想いで120本のりんごを植樹しました。

                           子どもたちは、保護者や地域関係者の理解と協力で、りんごの摘果、袋掛け、収穫体験を行っています。また、地域の福祉施設に委託し、りんごジャムを製造した容器に、子ども自らが描いたラベルを貼り、地域イベント等での販売体験をすることで達成感を高めています。

                           福田会長は、「子どもたちは色々な体験ができ喜んでいる」と話されていました。

                          12月

                          中国四国農政局「ディスカバー農山漁村の宝」選定証授与式(シバザクラの会)

                            • 撮影場所:島根県安来市
                            • 撮影日:令和5年12月18日

                            授与
                            仙石代表(左)への選定証の授与

                            記念撮影
                            シバザクラの会の皆さんと関係者

                             令和5年12月18日(月曜日)、安来市役所において、令和5年度中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定された安来市のシバザクラの会に対する選定証授与式を行いました。当日は、守屋地方参事官が同会の仙石晃代表に対して選定証を授与し、記念撮影後、同会の方々と取組の経緯や苦労した点などについて、意見交換を行いました。

                             同会が活動する安来市比田地区の永田集落では、高齢化が進み急傾斜地の畦畔の草刈り作業が最大の重荷となっていたことから、その省力化を図るため、共同活動として平成26年度から畦畔へのシバザクラの植栽を始めました。現在では1.2ヘクタール、約9万本にも達し、毎年、開花期にはシバザクラ祭りを開催し、県内外から多くの来訪者を集め、関係人口の増加と地域の活性化につながっています。

                             また、地元大学とも連携し、春のイベントや秋の植栽作業に合わせてインターンシップの受入れや、地域で生産された米をブランド化し販路拡大を図っており、これらの取組が評価され今回の選定につながりました。


                            島根県立益田翔陽高等学校で施策説明を実施

                              • 撮影場所:島根県益田市
                              • 撮影日:令和5年12月5日

                              説明
                              施策説明の様子

                              主任
                              講義をする野中主任農政推進官

                               令和5年12月5日(火曜日)、中国四国農政局島根県拠点は、島根県立益田翔陽高等学校生物環境工学科の1年生32名を対象に「日本の農林水産業の未来に向けて」と題し、我が国の食料、農業をめぐる課題と、みどりの食料システム戦略をはじめとする農林水産省の施策について説明を行いました。

                               講義後のアンケートでは、「農業の魅力がもっと伝わり、農業をする人が増えたらいいなと思った。」、「環境にあまり影響のない農業の工夫を自分たちで考えてみたいと思った。」、「農業の課題に対してどのような取り組みがおこなわれているかを知ることができた。」などの感想が寄せられました。

                              11月

                              白鳥が飛来する水田で冬季湛水に向けての代かき作業

                                • 撮影場所:島根県安来市
                                • 撮影日:令和5年11月28日

                                代かき
                                冬季湛水に向けてトラクターによる代かき作業

                                白鳥
                                水田に飛来した白鳥

                                 安来市で大規模な水稲・大豆の栽培に取り組んでいる農事組合法人ファーム宇賀荘(岡田一夫代表理事組合長)では、冬季湛水に向けた水田での代かき作業が始まりました。

                                 同法人では、平成15年から特色ある米づくりと環境にやさしい農業を実現するため、約10ヘクタールの水田に田植後、地域の特産である「どじょう」を放流して、化学合成農薬・化学肥料不使用で水稲を栽培しています。

                                 さらに、雑草の発生を抑制するため、翌春の田植に備えて11月末から12月初めにかけて代かき作業をして冬季湛水を実施しており、毎年、1,000羽を超える白鳥が飛来・越冬する地にもなっています。

                                 同法人では昨年度、有機米専用の乾燥調製施設を建設するとともに、有機JAS認証も取得し、将来的には25ヘクタールを目標に有機米の生産拡大を目指すとしており、地域における有機米の生産拠点としての取組が進められています。


                                統計調査へのご協力に対し農林水産大臣感謝状を贈呈

                                  • 撮影場所:島根県江津市ほか
                                  • 撮影日:令和5年10月25日から11月16日

                                  石田
                                  守屋地方参事官から石田政司さん(左)に感謝状を伝達

                                  集合
                                  農林水産大臣感謝状を授与された皆様
                                  上段左から石田さん、妹尾さん、永江さん
                                  下段左から寺本さん、邉さん、稲垣さん

                                   統計の重要性に対する国民の関心と理解を深め、統計調査に対する国民のより一層の協力をいただくことを目的として、毎年10月18日を「統計の日」と定められています。農林水産省ではこの日を記念し、永年にわたり農林水産統計調査にご協力いただいた農林漁家の方々並びに、農林水産統計調査の実施等に多大な功績のあった個人又は団体に対して感謝状を贈呈しています。

                                   令和5年11月13日には農業経営統計調査農家として15年にわたりご協力をいただいている江津市の石田政司さんに対し、守屋地方参事官から農林水産大臣感謝状を伝達しました。

                                   今年度、島根県内では、農林水産大臣感謝状を6名の方に、また、中国四国農政局長感謝状を5名の方に伝達しました。

                                   令和5年度農林水産大臣感謝状受賞者(島根県・敬称略)
                                   石田政司(江津市)農業経営統計調査(11月13日伝達)
                                   妹尾啓司(飯南町)農業経営統計調査(11月16日伝達)
                                   永江 徹(松江市)農業経営統計調査(11月16日伝達)
                                   寺本 太(松江市)漁業経営統計調査(10月25日伝達)
                                   邉 正直(浜田市)漁業経営統計調査(10月26日伝達)
                                   稲垣 薫(浜田市)面積統計調査(11月13日伝達)


                                  水田裏作で「たまねぎ苗」の植え付け作業

                                    • 撮影場所:島根県安来市
                                    • 撮影日:令和5年11月1日

                                    大区画ほ場
                                    1ヘクタールの大区画ほ場で「たまねぎ苗」の植え付け

                                    移植機
                                    4条植え乗用移植機

                                     安来市の農事組合法人ファームよしだ(新田徹代表理事組合長)では、基盤整備をきっかけに高収益作物として、たまねぎの水田裏作に取り組んでいます。

                                     今年は本格的に栽培を始めて2年目となり、約5ヘクタールの水田で作付けする予定で、取材当日は今シーズン最初となる早生品種の苗の植え付けが4条植え乗用移植機で行われていました。

                                     乗用移植機は、1ヘクタールのほ場(植え付け面積は約80アール)であれば1日もかからず植え付けができますが、効率的に作業を行うには整地をきちんとしておくことが重要で、特に水稲の裏作では、ほ場に残った稲の刈株で移植した苗が浮いてしまわないよう、耕耘する前に予めオフセットモア(トラクターに装着する草刈作業機)で刈株を短く切り込んでおくことなどがポイントとなります。

                                     水稲とたまねぎの二毛作は、単作に比べ高収益が期待されるところですが、新田組合長によると、「水田裏作でたまねぎを安定生産するためには、まだまだ課題は多いことから、今後とも試行錯誤しながら栽培技術を確立し安定生産を目指していきたい」とのことでした。

                                    10月

                                    新型ショートディスクハローの出荷式&ほ場での実演

                                      • 撮影場所:島根県松江市
                                      • 撮影日:令和5年10月31日

                                      出荷式
                                      出荷式におけるテープカット

                                      ディスクハロー
                                      トラクターに装着されたショートディスクハロー

                                      ほ場実演会
                                      ショートディスクハロー(右)とロータリーとの比較

                                       令和5年10月31日、松江市東出雲町にある三菱マヒンドラ農機株式会社の本社において、国内初となるショートディスクハローの出荷式が行われ、島根県拠点も来賓として出席し、松江市長らとともにテープカットを行いました。

                                       ディスクハローとは、大径の花形ディスクをトラクターで牽引して、耕耘作業を行う農作業機械で、自重を利用して土を反転させて整地を行うことから、一般的に使用されているロータリーと比較して効率的に作業が行えるとされています。国内ではこれまで輸入の大型トラクター用しかなく、この度、同社が国内で初めて中型トラクター(45~60馬力)用のショートディスクハローを開発したものです。

                                       本機を、緑肥のすき込みや水稲刈り取り後の秋耕に活用することで、みどりの食料システム戦略の実践につながるとしており、秋耕であれば、CO2を従来の半分に削減でき、作業速度は約4倍、燃料は約75%削減になるとしています。

                                       また、出荷式終了後は、近くのほ場で実演があり、ショートディスクハローとロータリーの作業比較が行われ、ディスクハローの高効率性が実感できるものとなりました。


                                      農林水産行政について普通高校の生徒に説明しました

                                        • 撮影場所:島根県松江市
                                        • 撮影日:令和5年10月16日

                                        説明
                                        守屋地方参事官からの質問に応える生徒の皆さん

                                        稲
                                        「水稲の収穫量調査を体験しよう」ブースの様子

                                        表示
                                        「食品表示の見方を勉強しよう」ブースの様子

                                         令和5年10月16日、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている島根県立松江南高等学校1年生19名が、「SDGsと科学技術フィールドワーク~企業・団体の活動から学び、未来構想のタネを見つけよう~」と題したフィールドワークで島根県拠点に来訪されました。

                                         県拠点は、農林水産省の役割や農業をめぐる課題等について説明し、体験学習を行ってもらいました。

                                         まず始めに、食料自給率や食品ロスを中心とした食料をめぐる課題、農業従事者の減少や耕地面積の推移を中心とした農業をめぐる課題、みどりの食料システム戦略を中心とした主な施策を説明した後、4~5人のグループに分かれ、「水稲の収穫量調査を体験しよう」、「食品表示の見方を勉強しよう」、「災害用備蓄物品を見てみよう」、「BUZZ MAFF視聴」の各ブースで体験学習をしてもらいました。

                                         生徒の皆さんからは、「食料をめぐる問題について知ることができたので、自分ができることを考えていきたい」、「課題解決のために自分たちができることや防災について考えるきっかけになり、とても良かった」、「農業の課題や取組を知って、興味を持つことができた」、「千歯こぎを使った体験は楽しかった」等の感想が寄せられました。

                                         同校では、来年1月に今回の学びを活かした探究学習の成果報告会が予定されているとのことです。

                                        9月

                                        萩・石見空港の「空港はちみつ」が人気です

                                          • 撮影場所:島根県益田市
                                          • 撮影日:令和5年9月15日

                                          ビーガーデン
                                          巣箱が設置された「萩・石見空港ビーガーデン」

                                          ターミナル
                                          ビーガーデンから望む空港ターミナル

                                          商品
                                          空港売店の「はちみつ商品」

                                           島根県西部の空の玄関口、萩・石見空港ではアジア初となる空港敷地内の養蜂場「ビーガーデン」で蜂蜜を生産しています。
                                            
                                           同空港の施設管理を行う石見空港ターミナルビル株式会社(島根県益田市内田町イ597)では、空港の知名度向上、未利用地の活用と地域活性化を図ろうと2016年4月に「萩・石見空港ミツバチプロジェクト」を立ち上げ、養蜂事業に参入しました。

                                           現在では、巣箱30箱を設置し、最大80万匹のセイヨウミツバチを飼育、年間約800キログラムの蜂蜜を生産しています。

                                           5月頃から始まる採蜜は、巣箱から巣枠を取り出し遠心分離機にかけて蜜を取った後、地元の障害者福祉施設に持ち込み、不純物を取り除いて瓶詰をしてもらっており、障害者の就労支援にもなっています。

                                           2017年には、日本はちみつマイスター協会主催の「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」において、最優秀賞と来場者特別賞をダブル受賞されている「空港はちみつ」。毎年、7月1日頃から空港売店とオンラインショップで販売がスタートし、4,500点のはちみつ商品が4か月で完売するほどの人気商品となっています。

                                           今後は、「養蜂技術の更なる向上と後継者の育成、周辺の環境整備などにも力を入れていき、空港養蜂場の運営継続が利用促進の一助をなるよう益々努力していきたい。」とのことです。

                                          8月

                                          三菱マヒンドラ農機株式会社と意見交換を行いました

                                            • 撮影場所:島根県松江市
                                            • 撮影日:令和5年8月2日

                                            意見交換
                                            意見交換の様子

                                            田植機
                                            ペースト施肥田植機

                                            ほ場
                                            ペースト施肥田植機を使用したほ場

                                             トラクターや田植機などの農業用機械を製造販売している三菱マヒンドラ農機株式会社の本社(島根県松江市東出雲町揖屋667-1)を訪問し、同社幹部とみどりの食料システム戦略を中心に意見交換を行いました。

                                             同社では、みどりの食料システム戦略については積極的に対応することとし、いち早く基盤確立事業実施計画の認定を受け、みどり投資促進税制の対象となっている再生紙マルチ田植機及びペースト施肥田植機の普及を図り、農業者の関心を高めていきたいとのことです。

                                             再生紙マルチ田植機は、田植後1か月の除草剤を不要とし、有機農業等の推進に寄与、また、ペースト施肥田植機は、コーティング肥料を使用しないため、プラスチック資材の被膜殻の排出抑制に寄与することとなります。

                                             意見交換後は、これら農業用機械の見学・説明を受け、本年からペースト施肥田植機を導入し、コーティング肥料から切り替えを行った松江市内のほ場の視察も行いました。


                                            シャインマスカットの収穫・出荷が進んでいます

                                            • 撮影場所:島根県出雲市
                                            • 撮影日:令和5年8月1日

                                            シャインマスカット
                                            糖度が記載されたシャインマスカット

                                            サイズ
                                            スケールでサイズを計測

                                            箱詰
                                            箱詰されたシャインマスカット

                                             ぶどう栽培が盛んな出雲市で、ハウス栽培されたシャインマスカットの収穫が進んでいます。

                                             訪問した農家ではシャインマスカット30アール、デラウェアを8アール栽培されていました。

                                             シャインマスカットの収穫は、朝5時から始まり、糖度測定やサイズ計測等で仕分けをした後に袋詰、箱詰し翌日出荷されます。

                                             シャインマスカットのJA出荷基準では、糖度が18度以上と定められているとのことで、収穫前から一房毎に糖度を測定し管理されていました。

                                             また、極上規格の「縁の恵(えにしのめぐみ)」は、一房720グラム以上、一粒28ミリメートル以上とされており、一房ずつスケールを使ってサイズを計測されていました。

                                             今年の出荷量は、「6月下旬から7月上旬まで曇天が続き糖度上昇に日数がかかり出足が鈍かったが、梅雨明け以降の好天に恵まれ前年並みに回復した。」とのことでした。

                                             JAしまね出雲地区本部によると、約140戸の農家が、約32ヘクタールでシャインマスカットを栽培しており、今年度は約220トンの出荷を計画している。6月中旬から始まった出荷はお盆前に最盛期を迎え、10月まで出荷が続くとのことです。

                                            7月

                                            「農大祭」でみどりの食料システム戦略をPR

                                            • 撮影場所:島根県大田市
                                            • 撮影日:令和5年7月1日

                                            会場
                                            会場の様子

                                            パネル
                                            パネル展示

                                            チラシ
                                            チラシ配布の様子

                                             令和5年7月1日(土曜日)、島根県立農林大学校(島根県大田市波根町970-1)において、「第39回農大祭」が開催され、同大学校で生産された農林畜産物の販売等があったことから、多くの来場者で賑わいました。

                                             島根県拠点は、しまね農業女子の出店コーナーで、みどりの食料システム戦略のパネルを展示するとともに、みどりの食料システム戦略、食料・農業・農村基本法の検証・見直しに関する意見・要望の募集、食品ロス削減に関するチラシを来場者に配布し、農林水産施策のPRを行いました。

                                             来場者からは、女性が農業分野でも頑張っていることに強い関心を寄せられたり、地産地消や農業の担い手確保の重要性に関する声がありました。

                                             また、大学校の有機専攻ブースではオープンから早い時間に販売商品が売り切れるなど、有機農業への関心の高さが窺えました。

                                            6月

                                            女性ワイン専門家が選ぶ「フェミナリーズ世界ワインコンクール2023」で審査員特別賞を受賞~奥出雲酒造株式会社~

                                            • 撮影場所:島根県奥出雲町
                                            • 撮影日:令和5年6月23日

                                            純米大吟醸
                                            受賞された「奥出雲純米大吟醸」

                                            交流館
                                            奥出雲酒造株式会社と奥出雲交流館(道の駅)

                                             奥出雲酒造株式会社(島根県仁多郡奥出雲町亀嵩1380-1)では、山々に囲まれ肥沃な大地に育まれた地域のお米を原料として酒造りが行われています。
                                             この度、世界の女性ワイン専門家が選ぶ「フェミナリーズ世界ワインコンクール2023」(ワインをはじめ、日本酒、蒸留酒など14か国から3,812点の応募)の日本酒・純米大吟醸部門に「奥出雲純米大吟醸」を出品し金賞を受賞され、更に金賞の中から特に優れた銘柄として、クー・ド・クール審査員特別賞(世界で113点、日本からは10点)を受賞されました。
                                             クー・ド・クールとはフランス語で「一目惚れ」のことであり、本年から新設された部門で、香り、味わい、注いだ後の外観などが審査されます。
                                             「奥出雲純米大吟醸」は、奥出雲町内の契約農家が栽培した酒造好適米である「改良八反流」を原料米として製造されています。
                                             「奥出雲純米大吟醸」等の商品は、隣接した酒蔵奥出雲交流館やインターネットで販売されています。

                                            【関連リンク】奥出雲酒造株式会社ホームページ
                                               https://okuizumosyuzou.com/(外部リンク)


                                            浜田市で「山と海をつなぐ地域循環型有機質堆肥事業」の発表会を実施

                                            • 撮影場所:島根県浜田市
                                            • 撮影日:令和5年6月13日

                                            事業説明
                                            事業説明の様子

                                            参加者
                                            コンポスターでの堆肥製造を見学する参加者

                                            開発担当者
                                            コンポスターを説明する開発担当者

                                             令和5年6月13日、浜田市は有機農業が盛んな浜田市弥栄町で、「山と海をつなぐ地域循環型有機質堆肥事業」の発表会を開きました。

                                             この取組は、島根県で初の浜田市オーガニックビレッジ宣言の第一弾として、浜田市、農業用機械メーカー、島根大学が連携して行い、有機農産物生産農家から出る廃棄野菜と水産業から出る未利用魚をコンポスターでの処理後、完熟処理を行い有機質堆肥を製造し、市内の生産者や市民が利用することで地域内資源の循環を目指しています。

                                             参加者からは、「環境意識が高まるコンポスターが広まれば良い。」、「未利用魚を堆肥として畑に還元するので山と海が繋がっていると感じられる。」などの声が聞かれました。

                                             また、浜田市の担当者は「地域の産物を買って食べるという好循環に繋げたい。」との話があり、取組に対する意気込みを感じた発表会でした。

                                            5月

                                            JAしまね女性総代研修会が開催されました

                                            • 撮影場所:島根県出雲市
                                            • 撮影日:令和5年5月31日

                                            研修会の様子
                                            JAしまね女性総代研修会の様子

                                            しまね農業女子の取組照会
                                            しまね農業女子の取り組みを説明する新田総括農政推進官

                                             令和5年5月31日(水曜日)、出雲市ラピタにおいて、JAしまね女性総代研修会が4年ぶりに開催され、11地区本部から54名の女性総代が参加しました。

                                             2回目の開催となった今回は、男女共同参画の知識や理解を深めることを主なテーマとし、JAしまね日髙代表理事専務からJA運営への女性参画について情勢報告がありました。

                                             中国四国農政局経営・事業支援部、堀越経営支援課長から「女性参画が求められる背景と今後の展望」と題して基調講演を行った後、島根県拠点の新田総括農政推進官からはしまね農業女子の取組について紹介しました。
                                             
                                             その後のグループ討議では、それぞれに割り当てられたテーマに限らず様々な話題で盛り上がり、地区本部を超えた交流の場となったようです。


                                            二条大麦の刈取が進んでいます

                                            • 撮影場所:島根県出雲市
                                            • 撮影日:令和5年5月26日

                                            コンバイン
                                            コンバインによる刈取の様子

                                            トラック
                                            刈取後コンバインからトラックへ搬出

                                             出雲市斐川町で、二条大麦の刈取作業が進んでいます。

                                             「農事組合法人おきす」では、約30ヘクタールで二条大麦の栽培を行い、ビール用や麦茶用として、JAしまねへ全量出荷されています。

                                             本年の作柄は、「気温も高く初期の生育は良かったが、倒伏したため減収を心配していたものの、例年に比べ収量は多かった。」とのことでした。

                                             二条大麦の刈取は、6月初旬頃まで続き、刈取後は出雲空港周辺のほ場で「ひまわり」を栽培される予定です。

                                            【関連リンク】農事組合法人おきすホームページ
                                                https://www.okisu.jp/(外部リンク)

                                            4月

                                            見頃を迎えたシバザクラ

                                            • 撮影場所:島根県奥出雲町
                                            • 撮影日:令和5年4月8日

                                            シバザクラシバザクラ
                                            植栽された約1万株のシバザクラ

                                            奥出雲シバザクラのり面
                                            法面を彩る花

                                             奥出雲町亀嵩の梅木原集落営農組合では、組合員の高齢化が進み除草作業が負担になってきたため、平成30年からシバザクラの植栽を通じて、美観形成とともに作業負担の軽減を図っています。植栽範囲を徐々に広げ、現在は約1万株となっています。

                                             植栽作業には組合員だけでなく、その家族や自治会員にも呼びかけ、世代を超えた地域の人々のコミュニケーションの場となるとともに、同地区を訪れた方々からも大好評を得ており、この取組が地域の活性化につながっているとのことです。

                                             今年も4月上旬からシバザクラの花が咲き出し見頃を迎えており、赤、白、ピンクの花が一面に広がる見事な景観となっています。

                                                              お問合せ先

                                                              中国四国農政局島根県拠点
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                                                              電話:0852-24-7311(代表)