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中国四国農政局

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しまね農業女子の活動 令和7年度

しまね農業女子の活動

  • 農林水産省「農業女子プロジェクト」のオフィシャルホームページです。
    農業女子プロジェクトのホームページへ〔外部リンク〕をご覧ください。
     

花農家の多久和美由紀さんと杉山地方参事官が意見交換を行いました

出雲市斐川町で、アジサイやシクラメンなどの鉢花やパンジーなどの苗物を栽培されている、花農家の多久和美由紀さんを訪問し、色鮮やかなシクラメンに囲まれながら意見交換を行いました。

多久和さんは、祖父母の代から続く実家の農園を手伝うためにUターンし、ご家族で営む農園で農業に取組んでおられます。
就農してから10数年のうちに、花き市場がどんどん縮小していることを強く憂いておられ、「もっと多くの人に普段の生活の中で身近なものとして花に触れてもらい、花を好きになってほしい」と話されていました。校外学習で毎年訪れる小学生達には、「観察、発見、共有」をテーマに、花に興味を持ってもらえるよう育てる楽しみなども伝えておられるとのことです。

また、近年の地球温暖化等の環境変化により、品種によっては栽培ができなくなったり、猛暑の影響で生育に遅れが出たりと、様々な問題に直面しているようです。そうした中でも、新しい品種や資材を取り入れ、試行錯誤を重ね日々奮闘されています。

農林水産省では、国民の皆さんに花や観葉植物をより身近に感じてもらうため、「花いっぱいプロジェクト」の特設サイトを設け、花きの暮らしへの取り入れ方や2027年の国際園芸博覧会の開催に向けて機運を高める活動等を応援・発信しています。

シクラメンのハウスで話をされる多久和美由紀さん 杉山参事官(右)と意見交換中

シクラメンのハウスで話をされる
多久和美由紀さん

 

杉山地方参事官(右)と意見交換


オリーブ栽培に取り組む青山さんを訪問しました

松江市鹿島町でカフェ経営の傍ら、2018年からオリーブを栽培する「しまね農業女子」の青山まゆみさんを訪問し、取組の様子をお聞きしました。

青山さんは、オリーブ栽培が広がることで、耕作放棄地の解消になることや地域の振興に繋がることを期待して取組を始められ、苗木の輸入・販売もされています。
栽培しているオリーブは、トルコから苗木で輸入した「ゲムリック」という品種で、ほかの品種と比べ、幹が太く寒さにも強いそうです。
苗木は、耕作放棄地に客土して移植しているため、根張りが思うように進まず生育が遅れている木もあるそうですが、最近になってようやく土に馴染んできたとのことです。生育が進み、安定してまとまった量が収穫できるようになれば、実や葉を活用した商品開発も思い描いておられます。

青山さんのオリーブを使った商品が、しまね農業女子のマルシェに並ぶ日を心待ちにしています。

青山まゆみさん   カフェで販売しているオリーブの苗木

客土して植栽したオリーブ畑   オリーブの実

農大祭に出店しました

島根県立農林大学校で開催された第41回農大祭に、しまね農業女子メンバーのうち4名(委託販売含む)がブース出店しました。

今年は平年より20日以上早い6月27日頃に梅雨明けし、降水量が少なく気温が高い日が続いた中で、販売物が揃うかどうか心配されていましたが、ブースにはメンバーが丹精込めて育てた野菜や花、加工品などが並び、早々に完売する商品もありました。
しまね農業女子としては今年で3回目の出店となりますが、「販売物を増やすためにも、一緒に参加してくれる仲間を増やすなど工夫が必要かもしれない」との声もあり、早くも来年の出店に向けた積極的な意見も出されていました。。

来場者の中には、メンバーの活動について熱心に聞かれる方やしまね農業女子を紹介するパネルの前で足を止める方もおり、多くの方にしまね農業女子をアピールすることができました。

 
当日の出店者(お手伝いの方も)   多くの方がご来店
 
メンバーのお子さんもお手伝い   しまね農業女子の活動をPR


しまね農業女子の佐々木京子さんと意見交換しました

令和7年5月19日、株式会社扇原(せんばら)茶園(浜田市)の佐々木京子さんを訪問しました。

佐々木さんは、持ち前の行動力でしまね農業女子以外にも、県内の女性農業者グループの会長など様々な役員を引き受けておられます。「仕事が多忙であっても、それをやりくりしながらこうした活動に参加することは、色々な人と出会って話を聞くことができ、自らの視野が広がり、必ず何か得るものがある。経営にも役に立つことが多い。」と、活動に参加することの意義を話してくださいました。

また、浜田市初の女性農業委員となった平成18年当時は、女性委員への理解も少なく、女性は一人ということもあり、苦労することもあったとのことです。一方で、委員として活動する中で米農家の大変さを知り、耕作放棄が増加していく状況を見て、中山間地域の農地を守っていかなければという気持ちが強くなったとも話されました。佐々木さんは委員として7期目を迎え、現在では女性委員も3名となっています。

新茶の収穫が最盛期を迎える中での訪問でしたが、この他にも、新規就農者の経営力の必要性など様々なお話を伺うことができました。
今後も、女性農業者のロールモデルとして益々のご活躍を期待しています。

 
佐々木京子さん   意見交換の様子

お問合せ先

島根県拠点 地方参事官室

 代表:0852-24-7311(代表)