農業遺産
新着情報
- 世界農業遺産への認定申請に係る承認及び日本農業遺産の認定を行う地域の決定について
農林水産省は、平成31年1月24日(木曜日)に行った世界農業遺産等専門家会議の評価結果を踏まえ、世界農業遺産への認定申請に係る承認及び日本農業遺産の認定を行う地域について決定しました。
中国四国地域では、島根県奥出雲地域(奥出雲町)、愛媛南予地域(宇和島市、八幡浜市、西予市、伊方町、愛南町)の2地域が認定されました。
詳しくは、農林水産省ホームページをご覧ください。
農林水産省プレスリリース
世界農業遺産とは
世界農業遺産とは、伝統的な農業や土地利用のみならず、生態系や土地景観、習慣、伝統文化など農業に関連する文化的な要素も含め、世界的に重要な農業地域を次世代に継承していくことを目的に、国連食糧農業機関(FAO)が2002 年(平成14 年)、事業(プロジェクト)として創設され、2016年(平成28年)より制度(プログラム)に格上げされました。
世界16か国37地域が認定されており、日本では8地域が認定されています。(平成29(2017)年3月1日現在)
世界農業遺産パンフレット(農林水産省発行)(全体版)(PDF : 1,506KB)
<パンフレット作成方法>
1.印刷するプリンタのプロパティで、原稿サイズ及び出力用紙をA3に設定し、両面印刷(短辺とじ)で印刷して下さい。
2.出力された2枚を重ねて半分に折ると、A4サイズのパンフレットが完成します。
世界16か国37地域が認定されており、日本では8地域が認定されています。(平成29(2017)年3月1日現在)
世界農業遺産パンフレット(農林水産省発行)(全体版)(PDF : 1,506KB)
<パンフレット作成方法>
1.印刷するプリンタのプロパティで、原稿サイズ及び出力用紙をA3に設定し、両面印刷(短辺とじ)で印刷して下さい。
2.出力された2枚を重ねて半分に折ると、A4サイズのパンフレットが完成します。
日本農業遺産とは
日本では、現在も伝統的で多様な農林水産業が営まれ、美しい田園風景、伝統ある故郷、助け合いの農村文化が守り続けられています。
日本農業遺産は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、ランドスケープ、生物多様性などが一体となった農林水産業システムのうち、世界及び日本における重要性、並びに歴史的及び現代的重要性を有するものを農林水産大臣が認定する仕組で、平成28年度に創設されたものです。
認定により、伝統的な農林水産業が営まれている地域の価値を評価し、認知度を高めることで、農村地域の自信と誇りを醸成するとともに、多様な主体の参画を得て、農林水産物のブランド化や観光客誘致などによる地域の振興や活性化を後押ししようとするものです。
日本農業遺産は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、ランドスケープ、生物多様性などが一体となった農林水産業システムのうち、世界及び日本における重要性、並びに歴史的及び現代的重要性を有するものを農林水産大臣が認定する仕組で、平成28年度に創設されたものです。
認定により、伝統的な農林水産業が営まれている地域の価値を評価し、認知度を高めることで、農村地域の自信と誇りを醸成するとともに、多様な主体の参画を得て、農林水産物のブランド化や観光客誘致などによる地域の振興や活性化を後押ししようとするものです。
日本農業遺産認定までの経緯
平成28年4月12日~9月30日までの期間で、世界農業遺産への申請承認及び日本農業遺産の認定の申請についての公募が行われ、その後、世界農業遺産等専門家会議での評価結果を踏まえ、平成29年3月14日「にし阿波地域」を含む8地域が、日本農業遺産に認定されました。
また、認定された地域のうち「にし阿波地域」を含む3地域は世界農業遺産への申請についても承認されました。
日本農業遺産認定地域の概要(PDF : 406KB)
また、認定された地域のうち「にし阿波地域」を含む3地域は世界農業遺産への申請についても承認されました。
日本農業遺産認定地域の概要(PDF : 406KB)
にし阿波地域の概要
関係市町
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美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町(2市2町)
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申請団体
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徳島剣山世界農業遺産推進協議会(会長:つるぎ町長 兼西 茂)
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にし阿波の傾斜地農耕システム
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にし阿波地域の傾斜地農耕システムは、四国の中央部、剣山に連なる山々の急斜面で継承されてきた農業です。
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傾斜地集落に形成された畑は、ほとんどが斜度25度以上で、一般には耕作限界地とされるような農耕には不向きな条件にありますが、ここでは、自給的な作物と換金作物とを組み合わせて、少量多品目の農作物を生産する持続的な農業が行われています。
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このような急傾斜地農業が成立し、そして今日まで継承されてきたのには、この地域の自然環境に適応するために、先人達が生み出した様々な知識や工夫、そして独自の技術を生み出してきたおかげです。
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伝統的な農業システムの特徴
斜度25度以上の急傾斜地で、あえてテラスを形成せず、採草地で集めたカヤなどを畑にすき込むなどにより土壌流亡を最小限におさえ、そば等の雑穀や伝統野菜等の自給的作物と換金作物の生産を営む、山地環境に適合した持続的な農耕システムです。

(写真左)そばの花が咲く傾斜畑
(写真中上)そば米雑炊(そばを実のまま食べる郷土料理)
(写真中下)カヤ場に生息するシコクフクジュソウ(環境省:絶滅危惧B.類)
(写真右)コエグロ(カヤを乾燥させるため束ねて積み上げたもので、肥料や敷材として使用する。)

(写真左)そばの花が咲く傾斜畑
(写真中上)そば米雑炊(そばを実のまま食べる郷土料理)
(写真中下)カヤ場に生息するシコクフクジュソウ(環境省:絶滅危惧B.類)
(写真右)コエグロ(カヤを乾燥させるため束ねて積み上げたもので、肥料や敷材として使用する。)
農業遺産の意義
1000年以上にもわたるこの農耕システムによって育まれた、草地の多様な動植物や日本の原風景ともいえる農村景観、保存食への加工や食文化、そして農耕にまつわる伝統行事などを次世代に継承していく必要があります。

(写真左)様々な雑穀
(写真中上)三好市西祖谷山村の神代踊り(雨乞い踊り)
(写真中下)農業体験の様子(サラエによるツチアゲ)
(写真右)傾斜地集落のダイナミックな外観
写真提供:徳島剣山世界農業遺産推進協議会

(写真左)様々な雑穀
(写真中上)三好市西祖谷山村の神代踊り(雨乞い踊り)
(写真中下)農業体験の様子(サラエによるツチアゲ)
(写真右)傾斜地集落のダイナミックな外観
写真提供:徳島剣山世界農業遺産推進協議会
リンク
世界農業遺産・日本農業遺産(農林水産省へリンク)
国際連合食糧農業機関(FAO)GIAHSホームページ (外部リンク※英語のみ)
国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所(外部リンク)
徳島剣山世界農業遺産推進協議会(外部リンク)
国際連合食糧農業機関(FAO)GIAHSホームページ (外部リンク※英語のみ)
国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所(外部リンク)
徳島剣山世界農業遺産推進協議会(外部リンク)
お問合せ先
農村振興部 農村環境課
ダイヤルイン:086-224-9417
FAX番号:086-227-6659