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中国四国農政局

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    被覆肥料対策

    1. プラスチックを用いた被覆肥料とは

    肥料が溶ける量や溶ける時期を調節した肥料を肥効調節型肥料といいます。
    その多くは、プラスチックで肥料成分を被覆したタイプです。
    プラスチックを用いた被覆肥料は、徐々に肥料成分が溶け出すことから、水稲の場合、春に投入することで、

    • 夏場の暑い時期において作業が大変な「追肥」の手間が省けて、省力化できる
    • 作物の生育に応じて肥料成分が溶け出すため無駄が少なく、肥料の投入量も減り、地下水などの水域への栄養分の流出などが抑えられ、環境への負荷も低減できる

    といったメリットがあり、現在、水稲作を中心に広く利用されています。
    その一方で、使用後の被膜殻がほ場から海洋に流出していることが問題となっています。


    2. 被覆肥料プラスチック殻の流出防止について

    令和2年にプラスチックを使用した被覆肥料の流出実態調査を行ったところ、

    • 前年作の施用粒数に対する流出粒数の割合は1割未満
    • 全調査期間(5月~9月)の流出数に対する、代かき直後の流出数の割合は9割以上

    であり、代かき直後に流出対策を講じることで圃場外への肥料殻の流出を大幅に減少させることができる可能性があることが明らかになりました。また、肥料殻の流出防止対策としては、排水口での捕集が有効と考えられるとともに、浮遊した肥料殻は、風により水田壁面に吹き寄せられることから、それらの捕集も有効な対策となると考えられました。

    3. 被覆肥料プラスチック殻を流出させないために

    ほ場から流出するプラスチック殻の9割は代かき時期に発生しています。
    このため、

     をお願いします。
    また、ほ場では、水尻や落水口に捕集ネットを張り、殻が水路に出ないようにしましょう。

    被膜殻の流出対策の動画(全国農業協同組合連合会作成)のページ(農林水産省へリンク)

    4. プラスチック被覆肥料の代替技術

    プラスチック被覆肥料の代替技術として以下のようなものがあります。

    5.配布用チラシ

    鳥取県版(PDF : 678KB)
    島根県版(PDF : 677KB)
    岡山県版(PDF : 677KB)
    広島県版(PDF : 678KB)
    山口県版(PDF : 678KB)
    徳島県版(PDF : 678KB)
    香川県版(PDF : 678KB)
    愛媛県版(PDF : 678KB)
    高知県版(PDF : 678KB)

    6. 関連予算

    みどりの食料システム戦略緊急対策交付金のうちグリーンな栽培体系への転換サポート(農林水産省へリンク)

    7.「緩効性肥料におけるプラスチック被膜殻の流出防止に向けた対応の強化について」(令和4年1月24日農産局長通知)

    緩効性肥料におけるプラスチック被膜殻の流出防止に向けた対応の強化(PDF : 1,252KB)

    お問合せ先

    中国四国農政局生産部生産技術環境課

    ダイヤルイン:086-230-4249

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