平成24年度「学校栄養職員・大学生等を対象とした農業体験と意見交換会」
~食の大切さを農業とともに考えよう~の概要
近年、「食」と「農」の距離の拡大により、食べ物が自然の恵みを受けて生産されていること、食べるということは動植物の命を受け継ぐことなどの理解や実感がわかないことで、食べ物を大切にしたり感謝したりする心が薄れているといえます。
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講義と農業体験(午前の部)
講義
講演:「モモとブドウにおける栽培の基礎」
講師:岡山大学農学部附属山陽圏フィールド科学センター 助教 福田 文夫 氏
〈講義内容〉
- モモの原産と利用史
- 岡山県におけるモモの栽培状況
- モモの摘果管理や袋掛け作業
- 岡山県におけるブドウの栽培状況
- ブドウの整枝や花(果)房の管理
農業体験
〈作業内容〉
- キウイ、モモ、ブドウの管理・調整の説明
- デラウェアの収穫
昼食
「食事バランス弁当」
~くらしき作陽大学栄養学科の学生と食育ネットワーク会員の(株)マルイが共同開発~
講義と農業体験(午後の部)
講義
講演:「秋冬野菜の植え付けと害虫防除」
講師:岡山大学農学部附属山陽圏フィールド科学センター 教授 吉田 裕一 氏
〈講義内容〉 秋冬野菜の植え付けと害虫防除について
- IPM(総合的有害生物(病害虫・雑草)管理)の基本的な実践
- 有機農産物や特別栽培農産物等の規定
- 農薬取締法上の農薬
農業体験:秋野菜の種まき
《作業内容》・秋野菜(ニンジン)の種まき
意見交換会
テーマ:「食の大切さを農業とともに考えよう!」
意見交換会では、農政局から第2次食育推進基本計画に関する情報提供後、ワークショップ形式で、本日の農業体験を今後の食育活動の中で、子ども達に「食と農」について、どのように伝え、どのように活かしていくか について話し合いました。参加者からは、以下のような意見が出されました。
- 食の大切さを伝えていくためには、自分が食についての知識を深めるとともに体験を通して大変さや感謝の心を伝えたい。
- 「身土不二」という言葉を児童や生徒に伝えていきたいと思った。(「身土不二」→身と、土は切り離せないという意味。また、その土地、その季節の食物がいいという考え)ぶどうのつるが伸びてくるのが早いので、毎日大変な作業をしているのだと感じた。
- にんじんが嫌いな子に栽培の難しさを伝えて、感謝の心をもって食べてもらえるように教える。
- 食材の貴重な理由を子ども達に伝えていかなければならないと思った。
このように、当日の農業体験から感じ取ったことを人に伝えていくことで、食育活動に活かしていくという意見が多く寄せられました。今後も「農」と「食」を結び付ける食育活動を促すため、農政局にご意見、ご要望を寄せてもらうよう周知しました。
学校栄養職員・大学生等を対象とした農業体験と意見交換会概要(PDF : 468KB)
意見交換会アンケート集計(PDF : 94KB)
グループ討議意見(PDF : 319KB)
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
担当:食育推進班
代表:086-224-4511
ダイヤルイン:086-224-9428