「かみかわ有機農業ネットワーク現地検討会」が開催されました
上川管内での有機農業生産における課題解決や会員同士の交流と知見の共有を目的とする「かみかわ有機農業ネットワーク現地検討会」が開催されました。
今回は、アイガモロボ(※1)を導入した有機水田栽培の抑草(※2)効果や省力化の状況とあいがも農法による除草効果を比較する試験の説明が行われました。
アイガモロボは、道外ではすでに販売されていますが、北海道の水耕栽培は育苗期間が短く、アイガモロボの稼働に必要な苗丈確保が難しい等の課題があるため、北海道の水稲栽培でも活用可能となるよう実証試験が行われています。
実証試験中の「野良処てくてく」代表の浅野氏からは、アイガモロボの導入とあいがも農法により、有機水稲栽培で大きな課題となっていた除草作業の効率化が図られたことを、アイガモロボの開発者である有機米デザイン(株)の中村氏からは、アイガモロボの導入により農薬に頼らず有機水稲栽培に取り組めるとの説明がありました。
農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」では、化学農薬・化学肥料を使わない有機農業を100万haまで拡大することを目標の1つにしています。
(※1)アイガモロボ:水田に浮かべる自動抑草ロボット。裏面にあるスクリューで土を巻き上げて田んぼ全体を濁らせ、太陽光を遮ることで雑草が光合成をしにくくなり、巻き上げられた土が蓄積して粘土層となることで、雑草の種子を出芽できない深さに埋没させます。
(※2)抑草:雑草を生えにくくすること。
撮影データ
◯撮影年月日:令和5年6月12日(月曜日)
◯撮影場所:旭川市神居町

【野良処てくてく 代表 浅野晃彦氏】

【アイガモロボ開発者である有機米デザイン(株) 中村哲也氏】

【アイガモロボはソーラーパネルで自家発電します】

【裏面にあるスクリューが土を巻き上げます】

【入水前のあいがも達はお腹がペコペコです】

【株間にある雑草や虫を探して食べています】
お問合せ先
北海道農政事務所 旭川地域拠点
〒078-8506 旭川市宮前1条3丁目3番15号 旭川地方合同庁舎
☎:0166-30-9300:お問合せ入力フォーム