全国で初めて北海道が農福連携技術支援者の派遣を行いました。
農林水産省では、農福連携を現場で実践する手法を具体的に助言・指導できる専門人材「農福連携技術支援者」を認定しています。
北海道は、農林水産省の「都道府県専門人材育成支援事業」を活用して農福連携技術支援者を農業現場に派遣する「北海道農福連携技術支援者派遣事業」を創設し、旭川市のむらたFARM(村田典彦代表)に、農福連携技術支援者を派遣する全国初の取組を行いました。
今回は、農福連携技術支援者の加藤里美氏(就労継続支援B型事業所「すまいる」)立ち会いのもと小松菜収穫後の残渣を処理する作業を、就労継続支援B型事業所の利用者が実施しました。
これまでは農園の従業員1名が3時間従事していましたが、作業を委託したことで障がい者に働く場所を提供しながら作業効率を上げることができました。
農福連携技術支援者の加藤氏から村田代表に対して「作業指示はバラバラに砕くなどの抽象的な表現ではなく、作業を実際にやって説明する指示が一番わかりやすい。また、今後も別の作業が可能であるか検討願いたい。」とアドバイス等がありました。
村田代表から「農福連携はハードルが高いと思っていたが、どのような作業が適当なのか加藤氏や事業所職員と相談しながら進めたことで、スムーズに作業に入っていくことができた。今後も色々な作業委託を検討したい。また、地域に農福連携を広げることも自分の仕事であると思っている。」と今後の展望についてお話をいただきました。
撮影データ
◯撮影年月日:令和6年4月22日(月曜日)
◯撮影場所:旭川市東旭川

【説明をする村田代表】

【連作障害防止のためレーキ(※)を使って小松菜の根を処理しています。】
(※)レーキ:柄の先に爪を多数取り付けた清掃、除草などに用いる器具。

【乾燥した残渣は肥料として水田に施用しています。】

【アドバイスをする加藤氏】
お問合せ先
北海道農政事務所 旭川地域拠点
〒078-8506 旭川市宮前1条3丁目3番15号 旭川地方合同庁舎
☎:0166-30-9300:お問合せ入力フォーム