令和元年度「農福連携推進北海道セミナー」の結果報告について
農林水産省北海道農政事務所は、令和2年2月13日(木曜日)、北海道大学学術交流会館において、北海道農政部との共催による「農福連携推進北海道セミナー」を開催し、農業関係者・福祉関係者・行政関係者等、200名以上の方に参加いただきました。 ここでは、当日の様子をご紹介いたします。 |
令和元年度「農福連携推進北海道セミナー」PRチラシ(PDF : 2,231KB)
会場の様子 |
1.基調講演
- 演題:
- 『農業と福祉のCross Over(融合)から生まれるもの』~長野県における農福連携事業の取り組み~施設外就労から~
- 講演者:
- 特定非営利活動法人長野県セルプセンター協議会 農業就労チャレンジコーディネーター 沖村さやか 氏
- 内容:
- 長野県が実施する「農業就労チャレンジ事業」において農業者と福祉事業所とのマッチングや農家等へのサポーター派遣を行っている沖村氏に、施設外就労の農業事例を通じたメリットや課題、マッチングのポイントなどについて、ご講演いただきました。
- 写真:
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沖村さやか 氏
2.事例発表
- 発表題:
- 『仁成ファームにおける農福連携の取り組みについて』
- 発表者:
- 有限会社仁成ファーム 第2牧場 場長 佐藤昌芳 氏
音羽協働センター 代表 栂野豊 氏
- 内容:
- 年間乳量1万トンを超える釧路管内最大のギガファームである釧路市・仁成ファームの佐藤場長、その仁成ファームで障害者就労に取り組むために就労継続支援A型事業所「音羽協働センター」を設立した栂野代表に、搾乳舎や牛舎の清掃を中心とした農福連携の取組を発表していただきました。
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佐藤昌芳 氏栂野豊 氏
3.施策紹介・取組紹介
- (1)農林水産省における農福連携施策・北海道における農福連携の取組状況
- 農林水産省 北海道農政事務所 企画調整室 柴田消費企画係長
- (2)道南地域における農福連携の取組
- 北海道 渡島総合振興局 産業振興部 農務課 行天主幹
- (3)「農福連携」推進に向けた取組紹介
- ホクレン農業協同組合連合会 営農支援センター 営農支援推進課 村山課長補佐
- (4)ノウフクJASについて
- 一般社団法人日本基金 友末幸太郎 氏
- 内容:
- 農福連携の推進に取り組む関係機関の各担当者から、それぞれが実施する施策や取組について説明を行いました。
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北海道農政事務所 柴田係長
渡島総合振興局 行天主幹
ホクレン 村山課長補佐
日本基金 友末氏
4.総括
令和元年に内閣官房長官を議長とした関係省の横断的な「農福連携等推進会議」が開催され、「農福連携等推進ビジョン」が策定されるなど、近年、全国的に農福連携を推進する機運が高まっております。 そのため、本セミナーでは、北海道内における更なる農福連携の推進のため、地域の多様な人材の活躍につながることを目的として、基調講演、事例発表及び施策紹介・取組紹介を行い、その結果、北海道内外の実践事例や道内地域での取組状況など、数多くの情報を共有することができました。 北海道農政事務所としては、今後も魅力あるセミナーやシンポジウムを開催するとともに、事例収集を継続することで実態と課題の把握を行い、当事務所が事務局を務める「北海道地域の農福連携推進ネットワーク」や北海道農政事務所ホームページによる情報発信に努めます。 |
お問合せ先
企画調整室
TEL:011-330-8801