国産濃厚飼料(イアコーン)の生産に挑戦
帯広市川西地区では、令和4年度からスマート農業実証プロジェクト(スマート農業産地形成実証)事業が取り組まれています。
実証事業は、飼料生産に関わるコントラクターの作業工程管理をスマート化し、持続可能な酪農産地を形成することを目指しており、10月17日に野原牧場(帯広市)で実証事業に関する現地見学会が行われました。
試験研究機関や農協、民間事業者等60名が参加した見学会では、イアコーン(注)の収穫や調製・格納作業、実証事業の目標の一つである「データ駆動型スマート農業実装によるコントラクターの作業管理工程の所要時間を10%削減」に向けた管理システムの稼働状況について、担当者から説明がありました。
実証事業に参加する野原牧場 野原 幸治さんは、「イアコーンサイレージを自給飼料に組み込んだことで、飼料の乾物自給率を80%近くまで高めている。イアコーンサイレージは、少しずつ給与量を増やしているが、生乳生産や繁殖成績も良好で濃厚飼料としてポテンシャルの高さを感じている。」と話されました。
(注)イアコーンとは、トウモロコシの雌穂(子実、芯、穂皮)のことで、イアコーンサイレージとはこれを収穫し、密封貯蔵して発酵させたもの。
撮影データ
◯撮影年月日:令和5年10月17日(火曜日)◯撮影場所:帯広市

現地見学会について説明する農研機構の職員(左)

専用のアタッチメントを搭載した自走式ハーベスタでイアコーンを収穫

収穫直後のイアコーンサイレージ原料

イアコーンサイレージのロール成形とラッピング作業を行う専用の作業機(細断型ロールベーラ)

ビニールラップに二次元バーコードを添付し収穫データ等を追跡

本年産のイアコーン(トウモロコシ雌穂)

令和4年産のイアコーンサイレージを開封し、実物を見せながら説明する野原さん

コントラクターによる収穫作業のリアルタイム画像。(左)ハーベスタの収穫軌跡、(右)ハーベスタから見た実際の収穫作業動画
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