「それぞれの土づくり!キックオフトーク」を開催しました。
令和6年2月22日、帯広地域拠点は、有機農業などの取組に関心を持つ方への情報提供の場として、十勝管内で特徴的な土づくりの取組を行っている3名の生産者を講師に迎え、『とかちのやりたい実現カフェ「LAND(ランド)」』にて、「それぞれの土づくり!キックオフトーク」を開催し、生産者、大学生、土壌関係等の民間事業者、農業関係事業者、行政機関職員など会場参加47名、オンライン参加69名、合計116名が参加しました。
始めに、有限会社福田農場の福田博明氏から「持続可能な農業に挑戦!~牛づくりは土づくりから」と題し、工夫して製造している堆肥を活用した土壌管理の実施、持続可能な肉用牛経営においての土づくりの重要性について話がありました。
続いて、中川農場の中川泰一氏から、「中川農場~ボクの土壌診断」と題し、緑肥の有用性とともに、20数年前から取り組んできた、ほ場ごとの土壌診断結果とそれに基づいた土壌改良等、具体的な数値に基づいて説明があり、世界規模で環境問題を考える必要性等についても話がありました。
講演の最後は、RIKKA(リッカ)合同会社の鈴木將之氏から、「リジェネラティブ農業(※)の実践~ソイル・ヘルスについて考える」と題し、ビール用大麦を不耕起栽培で浦幌町において作付けすることに関しての課題と、「土を育てることが作物を育てることにつながる」と話がありました。
講演の後には、アフタートークとして3名の講師の方にご登壇いただき、オンライン参加者からの「水はけの悪い畑を不耕起で栽培する場合、初年度にやった方がよい方法があれば教えてください」という質問に、講師それぞれにお答えいただきました。
また、講演が終了した後も、参加者が講師を囲み、質問や意見交換が途切れることなく、土づくりについての関心の高さがうかがえました。
参加者からは、「大変有意義な講演会だった」、「それぞれの取り組み方法を生の声で聞けたので納得できた」、「講師の方それぞれの良さがわかり、学び多き時間だった」等の感想が多く寄せられました。
※リジェネラティブ農業~日本語で「環境再生型農業」とも呼ばれる。農地をただ健康的に保つのではなく、土壌を修復・改善しながら自然環境の回復に繋げることを目指す農業を指す。
撮影データ
◯撮影年月日:令和6年2月22日(木曜日)◯撮影場所:帯広市(とかちのやりたい実現カフェ「LAND(ランド)」)

講演する福田氏(デントコーン栽培を説明)

講演する中川氏(緑肥栽培について説明)

講演する鈴木氏(栽培中のビール大麦を説明)

アフタートークの様子

3人の講師に質問する会場参加者

講師を囲んでの集合写真

前列右から講師の中川さん、鈴木さん、福田さん

情報交換や連絡先交換の様子
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