月形町の新規就農支援制度を取材しました!
高い就農率を継続的に維持している、月形町の新規就農支援制度について取材しました。
月形町では、新規就農希望者の中から選考を行い、実習生として2年間(場合によっては3年間)の農業実習を終了した後、新規就農できる仕組みとなっています。
実習生は、奨励金や補助金などの金銭的支援だけではなく、受入指導農家や普及センターなどから技術的支援を受けることもでき、安心して就農にチャレンジすることができます。
実習農場では、園芸ハウス、倉庫、トラクターなどを無償で使用することができ、農場近くにある実習生用の住居も無償で借りることができます。実習農場で栽培した作物は実習生に帰属し、販売できるため、その売上が実習生の収入になることから、農業経営の実践的な実習を行うことができます。
地域の農家や農協は、実習生の育成は産地維持のために必要なことと理解しており、町の支援制度にも積極的に協力してくれています。
このような充実した支援制度と地域一体となった受入体制により、月形町の新規就農者数は着実に増えています。平成6年度に新規就農の受入制度を創設以来、現在まで19世帯を受入ており、そのうち18世帯が地域に就農していることから、高い就農率を継続的に維持できています。 実習生からは「役場、農協、研修先、地域の方々に大変良くしていただき満足しています」など、充実した支援体制に対し、満足している声が多く届いています。
HPリンク:http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/4479.htm
撮影データ
◯撮影年月日:令和4年8月31日(水曜日)◯撮影場所:月形町

実習農場は園芸ハウス4棟を含めて9,500m2の広さがある。

もともと花の選花場だった建物を利用しており、必要であれば倉庫内の低温庫も使用できる。

トラクターなどの農機具が保管されており、実習生は無償で使用できる。

ハウス間のスペースも実習生が自由に使用できる。

実習農場では生産から出荷までの実践的なシミュレーションをすることができる。

実習農場で収穫した作物は実習生に帰属するため生産組合を通じて販売することができる。

現在は2種類のミニトマト(キャロル10、アイコ)が栽培されており、収穫期を迎えている。
お問合せ先
北海道農政事務所札幌地域拠点
電話番号:011-330-8821
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