山梨県内の農福連携の取組


会社名
サントリー株式会社
ワインカンパニー ワイナリーワイン事業部
農福連携を始めた年月
2018年4月
所在地
甲斐市
栽培作物
醸造用ぶどう(品種:甲州、マスカット・ベーリーA等)
農福連携の取組内容
現在、福祉事業所3施設と連携。ほ場に近い地元の事業所であり、いずれの事業所も農業を行っている。
作業内容は剪定枝の回収、除草作業、肥料施肥の補助、誘引作業等である。
農福連携の取組を開始した当初は、福祉施設と就労規定や作業従事者の特性等を考慮の上、詳細な打ち合わせを行った。現在は、事業所スタッフに作業内容や作業期日を伝え、人数や作業配分は任せている。
農福連携を知ったきっかけ
・前職(県外)で障がいのあるスタッフと一緒に働いており、福祉との連携も承知していた。「ハンディキャップを持つ個人の特性」と「農業の特性」をマッチングさせ、お互いが有益に醸造用ぶどう栽培ができると認識している。
・山梨での連携に当たり、農福連携推進センターから情報をもらいマッチングをした。
農福連携を利用して良かった点
・人手不足の解消になっている。特に収穫時は、作業が短期に集中するため助かっている。
・福祉事業所からも、利用者が自然の中で作業が楽しくでき、喜んでいると聞いている。
農福連携に取り組むに当たり苦労した点
・当社の作業に関わるに当たり作業従事者の特性及び施設規定を考慮したこと。
・30事業所をご紹介を頂いたが、マッチングに至ったのは1事業所であることもあった。
国や県等の支援制度の活用状況の有無
無し
課題・要望
ほ場作業において、休憩場所やトイレ等のインフラ整備は必須である。現在、空き物件を休憩所として活用したり、社員用に設置した簡易トイレがあるが、大規模なほ場の作業には衛生、安全面からもインフラ整備は重要である。
農福連携を検討している方々へ一言!
社会が持続的(サステナブル)な時代である中、福祉を推進すること、また農業という同じ土俵で共に青果物(醸造用ぶどう)の栽培ができて、私たちにとっても有益であるが故に農福連携が取り組めている。
今後の取組
現在、植えてある苗木が、全て成木(5年後)となった時、安定した人材の確保が必要である。スマート農業による省力化も図られているが、やはり手作業で行うことも多い。インフラ整備を行い、安心・安全な環境で従事できるようにしたい。
サントリー株式会社
ワインカンパニー ワイナリーワイン事業部