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関東農政局

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山梨県内で新規就農した農業者

木之瀬翔・有香
右:翔さん   左:有香さん

お名前

木之瀬翔(きのせしょうさん
木之瀬有香(きのせゆかさん  web_blue.jpg

就農した年

2022年 

お住まい

甲府市

栽培作物

いちご、水稲

就農したきっかけ

二人とも大学農学部に入学。卒業後、夫婦ともに種苗会社に入社した。いちごの担当となり品種開発等を手掛けるうちに、いちごの奥深さに感銘を受け、その良さを発信していきたいと考えいちご農家となった。妻より1年遅れで夫も就農し、家族協定を締結、二人で認定新規就農者となった。

就農して良かった点

自分の考えで自由に仕事ができること。また、自分が頑張った分、成果として返ってくるところが農業にはあると思う。

就農して苦労している点

いちごは傷みやすく収穫後の管理にも気をつかう。特に3~5月はさらに傷みやすくなるので出荷等が忙しくなり、いちごに振り回されてしまう。
観光農園やインターネット販売以外は、県内の市場に出荷している。全量引き取ってくれるものの単価は下がってしまう。山梨はいちご産地ではないため価格面では不利ではあるが、市場でのいちご農家は少なく競合しないので有利に働くこともある。

技術習得のため学んだ機関や学校等

栽培技術を習得したのは主に就職した種苗会社である。また、観光農園としてのノウハウは近隣のいちご生産者に教えていただいた。

公的支援制度(国の支援制度や資金制度等)の支援状況

・農業次世代人材投資事業(経営開始型)
・やまなしスマート農業実装事業
ハウスの天窓等の開閉や照度調節と、二酸化炭素の散布を総合制御させることでより効率的に生育をセンサーにより促進させるシステムを導入している。

生産、経営、販売等の状況

・繁忙期が片寄るため、定期的に雇用できるかが課題である。
・異常気象により残暑が長期間続くと、開花が遅れる特性があり、需要期である12月に間に合わなくなる。苗を夜間冷やし出荷時期が遅れないようにするため「夜冷施設」を設置することを検討している。

特徴ある経営

・当園では全国の50品種以上を食べ比べて厳選した14品種のいちごを栽培している。他の栽培農家と差別化を図る観点から多品種を栽培し、他にも様々なサービスをすることで来園者に楽しんでいただいている。
・ハウス内は、受付カウンターやテーブル席を配置し、いちご狩りを楽しんでもらっている。また「いちご株オーナー制度」も行っており、採れたいちごを5ヵ月間、月に一度オーナーに発送する仕組みを行っている。

将来の目標

・自家販売の量を増やしていき、同じ生産量で利益率をあげていきたい。
・自分たちの考えで生産や販売等ができる現在の規模を維持し、無理なく持続的に活動していきたいと考えている。
・他の農園でできないこと、新しいこと、農業でしかできないこと等をこのいちご農園を通じて提案していきたい。その提案のひとつとして、夜の農園でコンサートを行う予定である。

これから就農する方々へ一言!

SNS等で発信することで直接、集客できる時代だと思う。それができるとできないかで大きく差がつくと考える。これからの農業は、弱肉強食時代。大変厳しい世界であると感じている。楽しいことも多いが、大変なことも覚悟する必要がある。就農する地域や就農する品目の色々な農家の話を聞くと参考になると思う。



木之瀬翔(きのせしょうさん
木之瀬有香(きのせゆかさん  web_blue.jpg

お問合せ先

関東農政局山梨県拠点

所在地:山梨県甲府市丸の内1-1-18(甲府合同庁舎) 地図
電話番号:055-254-6055