山梨県内で新規就農した農業者


左の写真:小林吉倫さん(中央)とご両親 右の写真:小林さんご夫妻
お名前
小林吉倫(こばやしよしとも)さん
就農した年月
2020年11月
お住まい
北杜市
栽培作物
ホップ
就農したきっかけ
北杜市が日本でのホップ栽培の発祥の地であることを知り、国産品種第一号の山梨県発祥品種であるカイコガネを絶やさないため、また北杜市の特産としての復活を目指しホップ栽培を決意した。
就農して良かった点
自然と触れ合いながら仕事ができ心身ともに健康になる。自分も自然の中の一部と感じながら、自然と一体となって仕事ができるところ。
就農して苦労している点
ホップは生産者が少ないので、機械化が進まず手作業の部分が多い。
冬季に根の剪定を行うが、手作業のため一日60株程度が限度。
ホップは多くの肥料が必要なため、毎年土壌診断を行い、窒素・リン酸・カリウムのバランスをみて必要な分を施肥している。
技術習得のため学んだ機関や学校等
農業大学校等でホップ栽培を教えているところが無いため、北杜市のホップ栽培農家で栽培や乾燥の方法を学んだ。その後県外(岩手県・秋田県・山形県・宮城県・北海道)の生産者やビール会社の組合や研究所で、栽培から加工技術を学んでいる。
生産、経営、販売等の課題
栽培面積を増やしているので、新たな販路開拓に少し時間がかかるのではないか。
国外からの問い合わせも何件かあるため、今後輸出の知識も必要になる。
外国の新しい品種も栽培しているが、日本では実証実験がされていないため、どのくらいの棚の高さがいいのか試験を行いながらの栽培となる。
特徴ある経営
自分の所でホップの品種改良を行い、新品種を作っている。新品種のホップを使って醸造すれば唯一無二の発泡酒ができる。
暑さに強いホップの開発により、他の生産者のプラスになると考えている。
将来の目標
目標は5haくらいまで面積を増やしたい。
まずは国内でホップを使っていただき、国外にも3割くらい輸出していきたい。
北杜市内でビール麦も栽培し、全て北杜市産の原料で発泡酒を作りたい。
これから就農する方々へ一言!
毎年多くの人がホップで新規就農したいと相談に来るが、その中で新規就農したのは数名程度。現場を見に行き話を聞いて、作業を一緒にやってみるといったことを積極的に行ってほしい。
ただやりたいではなく、実際作業を行い、どういうものかを知ったうえで就農してほしい。
小林吉倫(こばやしよしとも)さん