山梨県内で新規就農した農業者


お名前
清水宏紀(しみずひろき)さん(北杜ファーム)
就農した年月
2021年2月
お住まい
北杜市
栽培作物
ブロッコリー、ミニトマト、スイートコーン、ネギ
就農したきっかけ
農業大学校には独立就農したくて入学した訳ではなかったが、実習や座学を通じて農業のことを学ぶうちに独立就農への気持ちが芽生えた。
実家でも自家用でお米を栽培していたことや、父親が農業高校の教員をしていたことで農業という環境は身近にあり、独立就農を目指すことに抵抗はなかった。
就農して良かった点
自分で計画して何でもできること。そして、それが成果として現れると嬉く、自分自身の努力が結果として現れることが励みになる。
就農して苦労している点
県内でブロッコリーをメインに栽培する生産者は他にないため、栽培方法や品種選び等でアドバイス等を聞くことが出来ず、試行錯誤を繰り返しながら栽培している。
技術習得のため学んだ機関や学校等
専門学校山梨県立農業大学校(現専門学校山梨県立農林大学校)の養成科を卒業。その後北海道の農業法人の正社員として4年間勤務後、北杜市の農業法人で2年間の研修を受けた。
公的支援制度(国の支援制度や資金制度等)の支援状況
・農業次世代人材投資資金(経営開始型)
・青年等就農資金(日本政策金融公庫)
・果樹王国やまなし就農支援事業費補助金(山梨県)
各種補助金を受け本当に助かった。補助がないと、ここまで大きくできなかったと思う。
生産、経営、販路等に関する状況
・生産面ではまだ技術的な向上が必要と考える。各栽培作物の規格向上や、歩留りの向上等である。また、労力の省力化も追及していかなくてはならないと考える。
・労働力の確保も課題である。アルバイト等も入れているが足りていないのが現状であり、そのためにHPの作成等も行い、求人にも力を入れていきたい。
・販路は、県内卸売市場や民間卸売会社に出荷している。
特徴ある経営
・年間を通じた出荷体制を構築している。春は長ネギから始まり、ブロッコリー、スイートコーン、ブロッコリー、そして、また長ネギと通年出荷となりつつある。
・土づくりにも力を入れている。出来る限り土壌分析を行っている。毎回、同じように肥料等を撒いていると、環境負荷に繋がり生理障害等の発生原因にもなるため、土壌の状態をしっかり把握することとしている。
将来の目標
・より規格をあげて良質な野菜が提供できるようにする。省力化も追及していきたい。
・法人化を進めて規模を拡大したい。通年出荷を更に進めていくため、栽培地も北杜市ばかりではなく、冬場の温暖な地域での栽培を行う。
・「稼げる農業」や「持続可能な農業」を目指す。
これから就農する方々へ一言!
・就農するには準備が必要。何を栽培するか、それをどのように販売するか、資金の確保等、事前にリサーチすることが重要と思料する。準備で全てが決まると言っても過言ではないと思う。
・覚悟を持って行うこと。
清水宏紀(しみずひろき)さん(北杜ファーム)