山梨県内のスマート農業に取り組む農業者

花井代表
名称
ヘルシーファーム陽水園
スマート農業を始めた年月
2018年3月
所在地
笛吹市
栽培作物
トマト
取組内容
統合環境制御システム及びヒートポンプを導入。
<統合環境制御システム>
・導入によって、効率的な栽培が可能になった。
環境モニタリングによって早朝だけでは不十分だと分かり、日中もCO2を発生装置で生成、吸収させるなど、より効率的な施用が行えるようになった。
・室温調整のための換気窓の開閉についても、作業が自動化され、スマホで遠隔操作ができるようになったため、省力化できている。
・スマホでリアルタイムにデータが確認できるため、必要な操作を遠隔操作でできるようになった。
<ヒートポンプ>
・導入により、加温に必要な重油量をこれまでの半分に減少させ、費用を2割~2.5割減少させることができた。
スマート農業に取り組んだきっかけ
・2014年の大雪でハウスが倒壊し、大型ハウスにしたことがきっかけになった。
・最初は新しい機械の使い方に慣れるのが大変だったが、使いこなせるようになるととても良い。
スマート農業を始めて良かった点
まだまだ勉強中であるが、新しい課題として施肥や防除の方法等について、別角度からの考え方・アプローチができるようになった。
スマート農業を始めるに当たり苦労した点
環境制御システムではタイミングや開閉度を設定しなければならず、その操作を習熟するのに苦労した。
公的支援制度(国の支援制度や資金制度等)の支援状況
総合環境制御システム・ヒートポンプ導入:やまなし次世代農業チャレンジ事業費(山梨県)
課題・要望
システムの開発だけでなく、それを使いこなせる人材の育成も同時に必要。最新技術を導入するだけですべての問題が解決するわけではない。技術に対応した農業者を育成することが重要。
スマート農業を検討している方々へ一言!
スマート農業は、「システムを導入すればすぐに生産量が上がったり品質が向上したりするものではない」ことを認識してほしい。そこに至るまでの技術習得が大事です。
今後の取組
自動収穫できるロボット等が手の出せる価格で販売されるようになれば導入したい。
ヘルシーファーム陽水園