このページの本文へ移動

関東農政局

メニュー

キッズページ

「北総中央用水(ほくそうちゅうおうようすい)」ってなに? 

 

千葉県北部にある北総台地(ほくそうだいち)には川がないため、昔は水を必要とする田んぼや畑ができず、馬の牧場(ぼくじょう)となっていました。

 

 

 

 

今からおよそ140年以上前の明治(めいじ)時代になってから、北総台地の開墾(かいこん)が始まりました。でも農業に使える水は雨水だけ。日照り(ひでり)が続けば作物は枯(か)れてしまいます。このため、比較的(ひかくてき)日照りに強いらっかせいなどの栽培(さいばい)がさかんになり、日本一の産地になりました。 

 

 

 

 

その後、北総台地は東京などの大きな都市(とし)に近いことから、都市の人が消費(しょうひ)する野菜などの大生産地(だいせいさんち)になってきました。

しかし、野菜などは雨水だけでは良く育ちません。水を引ける大きな川までは遠いので、井戸(いど)を掘って水をまく人も多くなってきました。でも井戸は、日照りの時などに水をくみ上げすぎると水が枯れてしまいます。

また、地盤(じばん)の沈下(ちんか)がおきることもあります。

そこで、北総台地の日照りの害(がい)や地盤沈下(じばんちんか)を減らすために、いつもたくさんの水が流れている日本一大きな川、利根川(とねがわ)(別名:板東太郎(ばんどうたろう)とよばれている。)から水を引くことにしました。それが北総中央用水(ほくそうちゅうおうようすい)です。

 

 

農業用水(北総中央用水)があるとなにがいいの? 

・日照りのときも、自由に水がまけるので、いろいろな作物を安定して作ることができます。

・作物に水をかけると、とれる量がふえたり、品質の良いものになります。

 

 

 

 ・ビニルハウスでもいろいろな野菜や果物が作れるようになります。

(ビニルハウスは雨水をさえぎってしまうので、雨水以外に自由に使える水が必要です。)

 

 

国営事業(こくえいじぎょう)「北総中央地区(ほくそうちゅうおうちく)」ってなにしてるの? 

国営事業「北総中央地区」は、千葉市、成田市、佐倉市、東金市、八街市、富里市、山武市の畑や田んぼの約3,000ヘクタールで農作物が必要な水を、利根川から運ぶための施設を造っています。

利根川から大きな川がない北総台地にパイプで新しい川を造るようなものです。

その水の量は1秒間に2.3トン(ドラム缶で約12本分)、小学校のプールなら約2分で一杯にできる量です。

 

 

国営事業「北総中央地区」で造っている施設ってどんなものがあるの? 

(ア)用水路(ようすいろ)

利根川から水を運ぶための用水路(ようすいろ)は大きなパイプでできています。

一番大きなパイプの直径(ちょっけい)は1.5mでちょうど小学校6年生の平均身長(へいきんしんちょう)と同じです。

パイプの長さは全部で147kmになります。これは、東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)の東京(東京都)から新富士(静岡県)までの距離とほぼ同じです。

 

 

(イ)揚水機場(ようすいきじょう)

 

揚水機場(ようすいきじょう)は、標高(ひょうこう)の低いところから高いところに水を送るための施設でポンプがあります。

富里揚水機場(とみさとようすいきじょう)

 

 

 

(ウ)調整水槽(ちょうせいすいそう)

 

調整水槽(ちょうせいすいそう)は畑で使う水をいつでも使えるようにためておく大きな水タンクのことです。

八街市滝台地区にできた12号調整水槽(12ごうちょうせいすいそう)は、4,900トン(なんと学校のプール約15杯分の量)の水をためておくことができます。

調整水槽の水は、火事がおきたときの消防用水(しょうぼうようすい)としても使うことができます。

 

全体用語解説

(用語説明解説)ぐるぐるディクショナリー

https://www.maff.go.jp/kanto/nouson/sekkei/dictionary/

お問合せ先

農村振興部設計課
ダイヤルイン:048-740-0541

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader