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関東農政局

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地域の自然

位置

本地域は、千葉県北部に広がる下総台地のほぼ中央に位置する印旛沼を中心として、南は佐倉市及び酒々井町、西は八千代市及び印西市、北は印旛村、本埜村及び栄町、東は成田市の8市町村にまたがる地域であり、平坦な下総台地と、これを侵食した谷津からなり、台地の上部は畑として、谷津及び低地部は水田として利用されています。

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 本地域には、古墳群をはじめとする遺跡、城跡や数多くの史跡、神社仏閣が点在する一方で、「成田国際空港」や、都心に近い立地条件から、交通網の整備や千葉ニュータウン、成田ニュータウンなどの住宅開発も進んでいます。

成田空港

こうした状況の中、本地域は、都市近郊の食料供給基地として、また、豊かな自然環境と安らぎの場として、農業・農村の持つ多面的な機能を発揮しています。

地形・地質

  本地域の地形は、概ね平坦な下総台地と利根川印旛沼周辺の低地から成り立っています。下総台地は、起伏の少ない台地面と、台地上の主として関東ロームが侵食されて形成された谷底低地によって構成され、これら谷底低地は台地に樹枝状に入り組んだ谷津田となっています。
  地質は、下総台地が関東ロームと下総層群から、また、印旛沼周辺の低地が海成又は洪水氾らん原の沖積堆積物よりなります。
  印旛沼は、今から1,000年ほど前は霞ヶ浦、手賀沼とその周辺を一つにした汽水湖であったとされています。その後上流部からの土砂供給や海退により徐々に陸化し、江戸時代に行われた「利根川東遷事業」による河道変更により湖沼化しました。

気候

  千葉県は、房総半島の東方沿岸に黒潮が流れているため、温帯地方の温暖な海洋性気候となっています。
  印旛沼に一番近い気象観測所である「佐倉」の昭和56年(1981年)から平成22年(2010)までの平均気温は、摂氏14.4度で、もっとも暖かい「館山」の15.9度とは1.5度の差があり、県内では冷涼な気候にあるが、近年上昇傾向にあります。

降水量

昭和56年(1981年)から平成22年(2010)までの「佐倉」の年平均降水量は1,409mmで、日本の年平均降水量の1,610mmと比べると、少量です。印旛沼流域は、県内では比較的雨が少ない地域ですが、最近上昇傾向にあります。

印旛沼の水質

  印旛沼水系河川の水質は、昭和59年(1984年)以降のBOD(生物化学的酸素要求量)、COD(化学的酸素要求量)、T-N(全窒素)、T-P(全リン)の調査結果を見ると、流域内で発生する汚濁負荷量の削減効果により大幅に改善されてきています。
  印旛沼の水質は、国内の湖沼の中では、昭和51年(1976年)から平成23年(2011年)までの36年間で27回もワースト5位以内に位置し、同19年(2007年)には、遂に最も汚れた湖沼となりました。さらに、水道水源になっている湖沼の中では、昭和48年以来ワースト1位という状況が続いています。
  平成23年(2011年)の水質を環境基準と照らしてみると、印旛沼は、環境基準を達成していません。一方、流入河川は、神崎川以外は、BOD(生物化学的酸素要求量)において、環境基準を達していません。


目次

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お問合せ先

印旛沼二期農業水利事業所
〒285-0016 千葉県佐倉市宮小路町28
電話番号: 043(483)4401