令和6年度「和食・食文化セミナー」を開催しました
近畿農政局は、令和7年1月9日(木曜日)大阪ガス ハグミュージアムにて、令和6年度「和食・食文化セミナー」を開催しました。
次世代に和食の魅力を伝えるため、和食に欠かせない「だし」に焦点を当て、「だし」の素材やうま味などを学ぶ基調講演と実際に「だし」を引く調理実習を行いました。
本セミナーでは、「地域の和食文化ネットワーク近畿」の会員及び和食に興味・関心をお持ちの方等、約30名の方々に御参加いただき、相本近畿農政局長の挨拶で開会しました。
基調講演
〇基調講演1
大阪ガスネットワーク株式会社 事業基盤部 コミュニティ企画チーム 係長 西村佳子氏より「食育の取り組みと『和食だし体験講座』について」をテーマに御講演いただきました。
主に小学校高学年を対象とした「和食だし体験講座」の取り組みについて、実際の講座で使用されている教材を使いながら、クイズを交えて和食の魅力やおいしい「だし」など、楽しく御説明いただきました。
〇基調講演2
甲南女子大学 人間科学部 生活環境学科 教授 濵口郁枝氏より「ヒトと火と和食」をテーマに御講演いただきました。
まず、大阪ガスネットワーク株式会社が開催されている「和食だし体験講座」は、生徒の「料理に対する自己効力感」に効果を及ぼすことなど、共同研究の説明がありました。
次に、日本の食生活は歴史と密接に関係しており、その変遷を辿ることで日本の歴史や文化をより深く理解することができること、また和食の特徴である「だし」のうま味について、詳しく御説明いただきました。
〇基調講演3
株式会社大阪ガスクッキングスクール 営業部 フードコミュニケーションチーム アドバイザー 吾妻直子氏より「家庭におけるおせち料理(雑煮について)」をテーマに御講演いただきました。
各地のお雑煮の特徴を地図や写真などを使い、お餅の形や汁やだし、具材などの違いがあることなど、楽しく御説明いただきました。
調理実習
甲南女子大学 人間科学部 生活環境学科 教授 濵口郁枝氏及び濵口ゼミの学生の皆様の調理指導を受けながら、参加者の皆様で「鍋で炊くご飯、煮干しだしの味噌汁、昆布とかつお節のすまし汁、昆布とかつお節のだし殻を使用した佃煮」を作りました。
参加者からは、「調理実習で習ったことを子どもたちと一緒にしてみたい」、「毎日だしをとりたい」、「だし殻で佃煮を作りたい」などの感想をいただき、和食文化の保護・継承が大切であることを再認識する場となりました。
<参考>
お問合せ先
経営・事業支援部 食品企業課
担当者:和食・食文化担当
ダイヤルイン:075-414-9024