プレスリリース
京賀茂なすをはじめとする農畜産物・加工品7産品を地理的表示(GI)として登録
農林水産省は、本日、京賀茂なす(京都府)をはじめとする7産品を新たに地理的表示(GI)として登録しました。
1.概要
地理的表示(GI)保護制度は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因・環境の中で育まれてきた品質、社会的評価等を有する農林水産物・食品の名称を、その地域における知的財産として保護するものです。
農林水産省は、学識経験者からの意見聴取等を経て、本日(3月18日)、地理的表示法に基づき、京賀茂なす(京都府)をはじめとする次の産品を地理的表示として登録しましたので、お知らせします。
なお、今回の登録により、日本国内のGI登録産品は161産品になりました。
2.地理的表示法に基づき登録された特定農林水産物等
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名称 |
登録生産者団体 |
生産地 |
京賀茂なす |
上賀茂特産野菜研究会 | 京都府 |
高山きゅうり |
高山きゅうりの会 | 群馬県 |
十勝若牛 |
十勝清水町農業協同組合 | 北海道 |
会津地鶏 |
会津養鶏協会 | 福島県 |
御膳みそ |
徳島県味噌工業協同組合 | 徳島県 |
| 枕崎鰹節 | 枕崎水産加工業協同組合 | 鹿児島県 |
指宿鰹節 |
山川水産加工業協同組合 | 鹿児島県 |
今回、京賀茂なす(京都府)の登録に伴い、京都府のGI登録産品は2産品となるとともに、近畿のGI登録産品は17産品となりました。
「京賀茂なす」は、正円形でヘタに大きな棘があり、黒光りする紫色の外観を特徴とする大型の丸なすです。
肉厚でとろみが強いものの加熱しても煮崩れしないため、地域の伝統料理である「なすの田楽」や会席料理などでも重宝され、市場や料亭などの実需者からも高く評価されています。
賀茂川と高野川に挟まれた肥沃な黒ボク土の扇状地である上賀茂地区は、農村地帯として栄え、江戸時代から大型の丸なすが栽培され、明治時代以降、賀茂なすが地域の特産品として定着しました。
昭和後期になると、他地域で小ぶりな賀茂なすの生産が広がる中、賀茂なすの特性と品質を守るため、固定種の自家採種と伝統的栽培技術の伝承に取り組み、平安時代からの振り売りの文化を今に伝えています。
京都府で最古級の神社である上賀茂神社との繋がりも深く、葵祭のなす奉納式や正月に神饌(しんせん)としても用いられています。

京賀茂なす
<添付資料>
農林水産省プレスリリース(PDF : 2,283KB)
(産品概要)京賀茂なす(PDF : 737KB)
3.地理的表示及びGIマークについて
登録された産品は、地理的表示(GI)を使用することができます。その際、地理的表示と併せて下記のGIマーク(地理的表示法に基づく登録標章)を使用することができ、地理的表示産品であることの証となります。
4.参考
地理的表示(GI)保護制度~登録産品一覧~
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/index.html
地理的表示(GI)保護制度~地理的表示及びGIマークの表示について~
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/gi_mark/index.html
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担当者:知的財産担当
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