人とつながり、楽しみながら野菜を育てる

就農市町村 :京都府亀岡市
氏 名 :長谷川和彦さん(44歳)(くろねこファーム)
出 身 地 :京都府宇治田原町
就農前の職業:民間企業(農業資材等販売)
経 営 開 始 :令和5年5月
営 農 類 型 :露地野菜作
経 営 内 容 :露地栽培60a、ハウス1棟(約3a)
販 売 金 額 :300万円
販 売 金 額 :300万円
労 働 力 :1人(本人)
●就農した理由を教えてください
サラリーマン家庭に生まれ育ちましたが、父親が家庭菜園を趣味にしていて、いつも食卓は新鮮な野菜でいっぱいでした。特に小学生のころ夏に食べた採れたてのトマトの味は格別においしいと感じていました。その頃から農業に関心を持ちはじめ、その後、京都府立農業大学校に進学し農業を学びました。卒業後は、経営基盤となる農地や生産設備等を持っていなかったため就農せず、農業に関わりのある業種として農業資材を販売する会社に入社しました。40歳になる前に転職の機会があり、京都府立農業大学校で学んだ園芸演習、葉根菜類栽培、果菜類栽培、園芸施設概論、園芸経営、農業用機械操作等の知識を活かし、宇治市の障害者支援施設で農園の栽培指導者として採用され、3年間勤務しました。
その後、年齢的にも就農するのは最後の機会と思い本格的に独立就農を目指し、久御山町の農業法人で1年間研修を受け、亀岡市で就農しました。
また、サラリーマンから転職し就農することを、妻に相談したところ自分の意思を尊重してもらえたことでスムーズに進路を決めることができました。
屋号にしている「くろねこファーム」のネーミングの由来は、黒猫は古来から日本では「夜でも目が見える」ことから福猫として親しまれ、縁起の良いものとされていることや障害者施設での視覚障害者とのふれあい経験から黒猫に擬えて名付けたものです。
その後、年齢的にも就農するのは最後の機会と思い本格的に独立就農を目指し、久御山町の農業法人で1年間研修を受け、亀岡市で就農しました。
また、サラリーマンから転職し就農することを、妻に相談したところ自分の意思を尊重してもらえたことでスムーズに進路を決めることができました。
屋号にしている「くろねこファーム」のネーミングの由来は、黒猫は古来から日本では「夜でも目が見える」ことから福猫として親しまれ、縁起の良いものとされていることや障害者施設での視覚障害者とのふれあい経験から黒猫に擬えて名付けたものです。
●栽培されている作目を選んだ理由を教えてください
栽培が容易で生産量が多く収益性が高い作目を選び栽培しています。現在は、露地栽培60aで夏作物はナス、オクラ、トウモロコシ等を中心に、冬作物は、ブロッコリ―、キャベツ、白菜、大根等を栽培し、ハウス1棟 (約3a)でミニトマト、パプリカ、ナスを栽培しています。
●就農相談はどこにしましたか
知り合いから亀岡市で直売所を経営している農業生産法人の代表を紹介され、農地の確保や農業用機械の調達などについて相談しました。
●研修はどこで受けましたか
●設備投資(施設、機械含む)の資金はどうやって確保しましたか
●労働力はどうやって確保しましたか
●販売先はどこですか
●新規就農を目指す方へのメッセージ
京都府立農業大学校で園芸演習、葉根菜類栽培、果菜類栽培、園芸施設概論、園芸経営、農業機械操作等の基礎的な知識を学んだほか、独立就農前には久御山町の農業生産法人で九条ネギ、ナス、トウモロコシなどの栽培について1年間研修を受けました。
●亀岡市で就農した理由を教えてください
亀岡市は、農業資材販売会社在職時から土地勘があり、生活環境が良いことや京都市へ向けた販売の利便性がよいと感じていました。また、農地確保の相談をした農業生産法人の代表の方から圃場の斡旋を受け亀岡市の農用地利用集積計画による利用権設定ができたことや近隣の直売所等で販売できることから決めました。
●農地の確保は問題なくできましたか
亀岡市では、農地確保の相談先の方が、地元の農業者で集落のとりまとめ役であったため、遊休農地の情報等に詳しく集落地先で60aの圃場やその方の種苗用ハウスを期間借できることとなりました。
●就農時に整備した施設、設備、機械について教えてください
当初は、トラクターなどの耕作機械は借用しましたが、現在は、22馬力のトラクターを自己資金で購入したほか、亀岡市の補助事業「亀岡市地域担い手応援事業」を活用し、マルチ張り機を購入しました。
今後、除草や畑作物収穫後の処理のため、ハンマーナイフモアの購入や軟弱野菜用にビニールハウス建設を検討しています。
今後、除草や畑作物収穫後の処理のため、ハンマーナイフモアの購入や軟弱野菜用にビニールハウス建設を検討しています。
●設備投資(施設、機械含む)の資金はどうやって確保しましたか
JAの新規就農者向け貸付融資を申請し、200万円の資金を確保しました。
●設備投資のほかに就農にあたっての支援事業は何か活用されましたか
何か活用できる支援事業がないかを確認していましたが、支援事業等の要件(前年度世帯所得)に合致しなかったことから、活用できませんでした。
●労働力はどうやって確保しましたか
基本的には一人で作業しています。
●地域との関わりで意識していることは何かありますか
地域との繋がりは重要と考えており、地域の共同作業等に参加をしたいと考えていたものの、一人で作業しているため十分な対応が出来ていませんが、集落内で頑張って農作業に励むことで信用頂けたのか新たに農地を預けてもらえるようになりました。
●販売先はどこですか
地元の直売所及び組合員に登録しているJAの直売所で販売しています。
●今後の目標
販売額は、昨年よりは増えていますが、当面の目標を500万円とし今後販売拡大も考えていきたいと思います。
また、障害者施設での経験から視覚障害者の立場が弱く雇用が不安定となっている実態を見て、彼らに寄り添える場を提供したいと考えるようになりました。今後、障害者支援事業所と連携して、利用者に農作業委託することを検討しています。また、当初は、自ら就労支援B型事業所を開設することを考えていましたが、初期費用の面や福祉サービス実施責任者の確保などのハードルが高いことや事業開始まで相当期間が必要と想定されることから方向転換したところです。
今後の目標としては、京都府の農福連携窓口に相談することや近隣の福祉事業者と連携し、視覚障害者が作業しやすいアスパラガス、オクラ、ナスなどの野菜を中心に生産拡大し、安定的に障害者を雇用できるよう取り組んでいきたいと思います。
また、営農を続けていくためには、農地の確保だけではなく、直売所でのお客さんとの触れ合いや先輩農家からアドバイスを頂くことなど人との繋がりが重要になると思うので、障害者の方と一緒に楽しみながらおいしくて安全な野菜を育て続けたいと思っています。
また、障害者施設での経験から視覚障害者の立場が弱く雇用が不安定となっている実態を見て、彼らに寄り添える場を提供したいと考えるようになりました。今後、障害者支援事業所と連携して、利用者に農作業委託することを検討しています。また、当初は、自ら就労支援B型事業所を開設することを考えていましたが、初期費用の面や福祉サービス実施責任者の確保などのハードルが高いことや事業開始まで相当期間が必要と想定されることから方向転換したところです。
今後の目標としては、京都府の農福連携窓口に相談することや近隣の福祉事業者と連携し、視覚障害者が作業しやすいアスパラガス、オクラ、ナスなどの野菜を中心に生産拡大し、安定的に障害者を雇用できるよう取り組んでいきたいと思います。
また、営農を続けていくためには、農地の確保だけではなく、直売所でのお客さんとの触れ合いや先輩農家からアドバイスを頂くことなど人との繋がりが重要になると思うので、障害者の方と一緒に楽しみながらおいしくて安全な野菜を育て続けたいと思っています。
●新規就農を目指す方へのメッセージ
丹精込めて野菜を育て、収穫する楽しさ・充実感は何物にも代えがたいものです。
新規就農では、農地・資金の確保、栽培技術を習得することなど大変なことも多くありますが、他業種での起業と同様、主体的に取り組む姿勢が重要です。初心を忘れず人と人のつながりを大切に頑張ってください。
新規就農では、農地・資金の確保、栽培技術を習得することなど大変なことも多くありますが、他業種での起業と同様、主体的に取り組む姿勢が重要です。初心を忘れず人と人のつながりを大切に頑張ってください。
お問合せ先
経営・事業支援部経営支援課
代表:075-451-9161(内線2793)
ダイヤルイン:075-414-9055




