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近畿農政局

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キラリ現場にて(2017年4月)

自社開発の白鶴錦で日本酒文化を発信!~白鶴酒造株式会社~

白鶴酒造の田植え

 自社開発の酒米を栽培し、インバウンドに取り組まれている白鶴酒造株式会社(神戸市)の西田正裕広報室長にお話を伺いました。
 当社が目指す酒造りに適した酒米を求めて、酒米の王者とも称される山田錦の母親品種の山田穂を平成3年に復活、父親品種の渡船と交配した「白鶴錦」を誕生させ、平成19年に品種登録が受理されました。
 平成27年に農業法人白鶴ファーム株式会社を設立、本格的に酒米の栽培を開始し、平成28年は白鶴錦を約52トン収穫しました。
 自社栽培により、良質な原料米の安定確保につながる一方、酒造業独特の夏場における労働力の季節変動対策や水田圃場の維持確保といった社会貢献にもつながっています。
 また、銀座の東京支社屋上の「白鶴銀座天空農園」で白鶴錦を栽培し、地元小学生に農業体験の場を提供する等、エコな形で日本酒文化を発信するプロジェクトも展開しています。
 白鶴酒造資料館では、昔ながらの酒造工程や作業内容を立体的に展示し、お酒の歴史を一般の人に広く紹介しています。近年増加する外国旅行者向けにパンフレットの多言語化、無料Wi-Fiを導入する等、受入体制を整えてインバウンドに積極的に取り組んでいます。

地域の食材を利用して農業への道を拓く!~稲美町学校給食運営委員会~

稲美町学校給食運営委員会

 地産地消給食等メニューコンテストで近畿農政局長賞を9年連続で受賞された「稲美町学校給食運営委員会」の大西徳子先生(稲美中学校)に取り組みの特徴や方針等を伺いました。
 稲美町学校給食運営委員会は、教諭や栄養教諭、PTAで構成され、JAや農家と連携し、学校給食の充実を目的としています。
 稲美町は農業の盛んな地域ですが、子供たちは農業に触れる機会が少なく、野菜や作物への関心もほとんどありませんでしたが、平成4年から学校給食へ稲美町のお米を使うことから始まり、平成7年からは野菜の使用も始まり、今では、稲美町ブランドのキャベツやメロンなど年間約35種類の農産物を使用した学校給食を提供しています。(稲美町ホームページでレシピ集を公開中)
 同時に、地域の生産者との交流会を開催し、稲美町の農作物の知識を深めたり、栄養などについて勉強することで、多くあった野菜の食べ残しも今ではほとんどなくなり、小松菜のお浸しが人気メニューになったりと、地域の野菜や農業に関心を持つ子供たちが増えてきました。
 また、給食を通じ、地域の農業や農作物を理解することにより、将来農業を目指し、地域農業を守る子どもが一人でも多く育つことを思いながら日々活動しています。




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