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近畿農政局

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キラリ現場にて(2017年5月)

山田錦発祥の地である兵庫県北播磨地区で吟醸酒を!~ひょうご酒米処合同会社~



  「ひょうご酒米処合同会社」は、山田錦発祥の地である兵庫県北播磨地区の加西市で、平成29年1月に、六次産業化・地産地消に基づく総合化事業計画の認定を受けた事業者です。代表社員の初田源三さんにお話を伺いました。
 兵庫県立北条高等学校農業科で農業の基礎を学び、「安全・安心な農業」を理念とした稲作農業を行い、平成21年には、エコファーマーの認定を受けています。
 現在は、60年間培ってきた稲作農業のノウハウ伝承と市内の耕作放棄地も含めた経営規模の拡大を図り、農地面積14.5haで特別栽培米、山田錦14ha、主食米を0.5ha耕作しています。
 また、「米作りの楽しさを次の世代に伝えたい」「どうやって安全・安心なお米を作っているのか目で確かめてほしい」との思いから、働く仲間の募集なども行っています。
 平成29年5月からは、総合化事業計画の新商品「純米吟醸酒・初」の販売が始まります。
 「初」は、原料となる酒米の生産から、清酒のコーディネイト・販売までを一貫して手掛ける初めてのお酒です。自らの姓の「初」、酒造りに心を込めた初心の「初」、初めての「初」と、初づくしの清酒となり、ラベルの題字は、自身の孫娘が書き上げました。「初」を孫娘が安心して楽しめるようにともイメージし、取り組んだ自信作です。
 今後は、日本酒に関心がある消費者の皆さんに、原料米の安全・安心を訴え、新規需要を開拓し、独自ブランドの清酒を製造・販売し、収益性を確保することで、所得の向上を図り、地域の雇用拡大にも寄与したいと思っています。

飼料用米でつくられる「オクノのたまご」ご存じですか?~株式会社オクノ~



 飼料用米を配合した飼料で養鶏をされ「オクノのたまご」として親しまれて地域に根づいた農業をされている加古川市にある養鶏場「株式会社オクノ」の代表取締役奥野克哉さんにお話を伺いました。
大学を卒業後、会社員としてスーパーの食品事業部に勤めていました。その時にお客様に自分の口で商品の説明をして販売することの重要性を実感し、平成3年に就農後も、この経験が現在の経営スタイルの原点となっています。
 飼料用米を使うきっかけとして、たまごの国内自給率は95%以上と言われていますが、実際は飼料を輸入でまかなっているため、自給率は10%程度と低く、輸入飼料を地域で栽培される飼料用米に置き換えることで、自給率の向上や地域農業への貢献をしたいと考えたからです。
 また、購入する飼料用米を作付する田んぼに自社の鶏糞を還元することで循環型農業を地域と一体となって行っています。飼料についても慎重さとこだわりを持ち、徹底した管理を行うことでお客様に安全で安心なたまごを提供しています。
 これらの取り組みが世間からも信頼され「オクノのたまご」の奥野さんと呼ばれ、子ども達の誇りにもなり、自ずと後を継ぎたいと言ってくれたことを嬉しく思っています。
 将来はオクノブランドとして経営の多角化や、畜産を核とした循環型のコア、農業を学んだ子達の就職の受け皿として雇用することで色んな人材を集め経営の幅を広げたいと考えています。




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