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近畿農政局

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キラリ現場にて(2017年6月)

国家戦略特区の養父市で遊休地を解消!~(株)Amnak~



 国家戦略特区の指定を受けている養父市で、平成27年10月に能座地区の農業者と三木市にある(株)山陽Amnakが共同で出資してできた(株)Amnak代表取締役の藤田彰さんからお話を伺いました。

 (株)Amnakは、当地区の遊休地ゼロを目指して取り組みを進めており、本年は能座地区以外の農地も併せ、水田約8㏊に酒米「五百万石」と兵庫県が開発中の品種の作付けを行いました。
 また、本年4月末には六次産業化・地産地消法に基づく認定を受け、昨年収穫した酒米「五百万石」は朝来市の此の友酒造に委託し、純米酒と純米吟醸酒を製造します。ブランド酒は、今後、国内販売する予定で、将来的には海外への輸出も考えています。
 更に、酒粕を商品化する際廃棄されるへた部分を県立但馬農業高校に無償で提供し、同高のブランド鶏「但農どり」に通常の餌に酒粕等を与えて品質を改善する実証実験に協力しています。
 (株)Amnakは、法人として利益を上げることも必要ですが、地域を維持し農村の環境を守っていくことが大切であると考えており、今後も持続的農業に取り組んでいこうと考えています。

多可町発!駆除した鹿で地域課題解決型ペットフードを製造!~特定非営利活動法人Cambio~



 近年、鳥獣害による農作物への被害が深刻になっており、各市町では、駆除するための経費が増大しています。この課題を解決するため、多可町で駆除した鹿をペットフードに加工し、販売を行っている、NPO法人cambio(カンビオ)の後藤高広理事長にお話を伺いました。

 NPO法人cambioは、障がい者福祉サービス事業多機能型事務所として平成23年に設立し、平成26年5月より就労継続支援B型事業所として多可町(旧加美区)給食センター跡地で事業を開始しました。
 当時、廃棄処分となっていた駆除された鹿を有効活用ができないかと考え、多可町の協力を得て、鹿肉を使った無添加のペットフード製造事業を開始しました。
 製造工場では、7名体制(うち障がい者5名)で鹿の受入から精肉加工、製品加工まで一貫した生産体制を取っており、24時間受入れ可能施設を設置し、施設内の解体所で精肉加工、無添加で穀物フリーのペットフードとして、こだわりを持って製造しています。
 現在、月平均30頭の鹿を受入れしていますが、原料が足りない状況になっていることもあり、原料確保のために他の市町とも連携して鹿肉の供給を考え、鳥獣害駆除の一助になればと考えています。




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