「播州百日どり」で多可町を盛りあげたい(2021年7月)
多可町で養鶏業を営む株式会社加美鳥(かみちょう)代表の石塚竜司さんにお話を伺いました。

就農したきっかけ
以前は会社に勤めていましたが、31歳の時に「後継者不足の播州百日どりを守りたい」という思いから就農しました。
養鶏に挑戦するにあたり、経験もなく家族もいるので悩みましたが、地元の先輩の勧め、妻の後押しがあり決心しました。その後、経営を法人化し、後継者がいなかった「播州地卵」の卸販売と生産も引き継ぎました。
現在は、年間2万羽の播州百日どりをJAみのりに出荷し、播州地卵は1日約6千個を生産。地元のAコープで販売する他、精肉は近畿圏内の小売り店・百貨店等、地卵は当社直売所や道の駅でも取り扱っています。

仕事をするなかで、苦労している点
仕事をする上でやりがいを感じること
相手は生き物ということで苦労の連続です。特に水害で鶏舎が水没した時はもうやめようとさえ思いましたが、友人等に励まし助けられ、将来の夢を持ち続けることができました。
また、去年は新型コロナの影響で卵の需要が減りましたが、多可町役場をはじめ地元企業や友人にも助けられました。
40年以上続く播州百日どりと播州地卵を守り育てていくことがやりがいとなっています。
やはりお客さんに“美味しい”と言ってもらった時が一番嬉しいですし、小学校の授業に播州百日どりを連れていった時は、子ども達の生き生きとした表情を見て大変刺激となりました。

播州百日どり
今後の目標や挑戦したいこと
40年以上続く播州百日どりと播州地卵を守り育てていくことがやりがいとなっています。
播州百日どりと播州地卵をもっと知ってもらい、地元へ人を呼び込めるものに育てたい。
6次産業化も含めて自らの経営基盤を固め、後継者も増やしていきたい。
※「播州百日どり」とは
播州百日どりは40年以上前、昭和53年にJAみのりで開発された銘柄鶏で、現在では多可町加美区でのみ生産されています。平飼いの開放鶏舎で自然の光と風を取り込み、孵化から約100日間育てます。この飼育により旨味成分であるイノシン酸が増し、むね肉までジューシーでいてしっかりとした味となります。
お問合せ先
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